1Rのスタート展示は15時
住之江競艇は、年末年始を除くと通年ナイターを実施しているので、1Rのスタート展示は15時からです(季節によって多少の変更があるようです)。
1Rの発売締め切りが15時24分、最終12Rの発売締め切りが20時45分です。およそ25分で1Rが行われるという計算です。
特に住之江はSGをはじめとする全国発売のビッグレースが行われるコースですから、舟券を早く買いすぎると有力選手に人気が集中するため最終オッズが変わります。
1コース有利でも意外に当たらない
住之江はコースの形状から見ても1コースの勝率が高いコースですが、思ったほど当たらないというファンが多いと言います。
工場用水を使った淡水のコースなので、思った以上に水質がゴツゴツしていて乗りにくく、淡水のコースに馴れていない選手は苦労するようです。
それだけに舟券を買うファンも予想が難しいコースなのです。
淡水の特徴を知らないと勝てない
そもそも淡水は海水に比べて浮力がないので、体重の重い選手は不利。
しかもモーターの性能がはっきり出るので、パワーのないモーターだと活躍出来ませんから、モーターのチェックが重要になります。
また、住之江は季節によって風向きが変わります。しかも、追い風は弱い風と強い風ではレース展開が変わるので状況の判断が大事です。
モーター性能と風向きを知る
弱い追い風ならインはスタートで風に押されて、逃げやすい状況が生れますが、追い風が3メートル以上あると1コースが1マークで膨らんだり、流されてしまうことがあり、2コースの差しが決まる可能性が高くなります。
また、ナイター開催なので、レースに時間によって展開が変わります。スタートは午後3時半ごろなので昼間のレースですが、日が沈んで照明が付くとインコースが有利な展開に変わります。
しかも、気温が下がると淡水はモーターのパワーが落ちますから、モーター性能の違いが現れます。
コース形態を知る
更に、ピットから2マークまでが長いことから、ピット離れの早い選手が前づけをすることが多く、進入隊形が崩れます。
特に本番とスタート展示ではピットの場所が違うので、6コースがいきなりインに入って来るケースもあります。だから、枠なり進入を予想していると予想が崩れてしまいます。
また、住之江は振りが少なく、ほぼ直線になっているのが特徴です。
振りが少ないのは1コースにとって有利で、まっすぐ走れば一番早く1マークに到達します。
特に秋から冬にかけては追い風で、1コースの勝率が高い季節です。
逆に夏季は幾らか勝率が下がりますから、1コースを外して穴を狙うならば季節は夏、しかも昼間のレースです。
ただ、それほど大きな数字の違いではないのでデータを過信せず、モーターを充分チェックし、人気に惑わされずに勝負してください。
2マーク周辺に落とし穴がある
また、住之江の難所は2マークの周辺です。意外な番狂わせや順番が入れ替わるので有名。
住之江のコースは周囲がコンクリートで固められているので、スタート時の引き波が壁にぶつかって残り、2マーク周辺に複雑な波が発生します。
モーターが弱いとこの波を越えられないために失速してしまい、順番が入れ変わってしまうのです。
そこで、周回展示の2マークをターンする際に綺麗にターンできているか? 艇がバタついていないか良く確認することが重要です。
地元や東京の選手をチェック
淡水のプールで、コースも直線、ナイターレースと言う条件が揃っていてもさほど1コース有利とも言えない住之江ですから、コース特性を熟知していて、乗り慣れている地元選手が有利なのは言うまでもありません。
また、淡水で日本一静かなコースで有名な東京の多摩川が得意な選手も活躍します。普段、海水でゴツゴツした水の硬いコースに馴れていない選手は不利になるかもしれませんね。
企画レースの「住之江ファイブ」
ここで、住之江の企画番組を紹介しましょう。一般戦とG3に1Rだけ組まれているレースが、5Rの「住之江ファイブ」です。
1号艇と6号艇がA級選手と言うレースで、1号艇の勝率が高いのは勿論ですが、6号艇が何着になるかが重要です。
当然ですが6号艇の前づけもあります。インの3コースにまでに入ることは少ないにしても、4コースに入ればレース展開は大きく変わります。
勝つこともあれば、2着、3着になることも十分考えられるので、6コースが舟券予想のカギになります。
どのコースからでも勝てるコース
このように1コース有利な条件が揃っていても意外に勝率が高くない住之江の特徴が分かったと思います。
だから、1コースの人気選手に舟券が集中し、オッズが下がってしまったからと言って大金を投下するのは危険です。
12レースのうち1コースが勝つのは5〜6レースです。必ず2コースの差し、センターの捲り、アウトコースの捲り差しもあるということを頭に入れて舟券予想をしてください。