こちらの記事では、2022年8月の注目選手&注目レースについてご紹介します!

あくまで個人の予想ですが、初心者の方も、玄人の方も、参考にして頂ければ嬉しいです!
※8月のSGレースであるボートレースメモリアルについてはこちらにまとめています。
(競艇SGレース)2022年8月・ボートレースメモリアルの注目点! | 競艇マニア! (kyotei-mania.com)
宮之原輝紀選手
宮之原選手はルーキーですが、全国勝率8.62(勝率2位)という堂々たる成績のA1選手です。
2017年にはフレッシュルーキー、2019年~2021年には3年連続でトップルーキーに選出されている、118期の中では飛びぬけた選手です。
宮之原選手の父親は平和島競艇場の元整備士で、父親から叩き込まれた整備力は新人離れしています。また、イン逃げOK、まくりOK、まくり差しOKのオールラウンダーで「何コースからでも行ける」ところも魅力です。なるほど勝率8.62は実力だな、と思われるでしょう。
しかし、宮之原選手には、ちょっと変わった特徴があります。それは「開催場によって勝率が大きく変わる」という点で、「得意な場」と「苦手な場」が極端なのです。
東京支部所属ですので、平和島競艇場がホーム、多摩川競艇場・江戸川競艇場も準ホームですが、平和島の勝率は5.74、多摩川は5.65,江戸川は6.13と、まるでB1級の成績です。これほど地元が苦手な選手も珍しいでしょう。
にも拘わらず、全国勝率は8.62。つまり、「地元以外ではえらく強い」のです。現時点での過去3節の成績をご紹介しましょう。
- 児島ルーキーシリーズ第9戦スカパー!・JLC杯(6/22~6/27)312121112(2) 準優勝
- 第9回イースタンヤング(6/12~6/17)1115111(1) 優勝
- 福岡 ほぼオール女子戦・西部ボートレース記者クラブ杯(6/2~6/7 )2243121121(1) 優勝
これを見ると、「女子戦や若手戦の戦績だけ良いんじゃないの?」という人もいるかもしれませんが、それにしてもスゴイ成績です。
一体なぜ地元が苦手なのか分かりませんが、実績がそう出ているので仕方がありません。本人いわく「江戸川は得意」なのだそうですが(勝率6.13ですが・・・)。
大江戸賞は、いわゆる「お盆開催」ですので、地元のA1選手である石渡鉄兵・山本英志・中野次郎・山田哲也選手などの強豪が参戦してきます。
ルーキーである宮之原選手も、そろそろルーキーを卒業しなければならない時期に来ています。タイトルが取れる位の選手にまでなれるか、それとも並みのA級選手で終わるか、分かれ目に来ているとみて良いでしょう。
注目すべきは初日のドリーム戦です。恐らくA1選手全員が顔を揃えるでしょう。強豪を相手にどれくらい戦えるか、しっかりと見届けたいと思います。
山口剛選手
今、絶好調なのが山口選手。賞金ランキングで5位、勝率ランクは3位で8.53という物凄い成績をたたき出しています。
今年は久しぶりに常滑でG1レースで優勝。その前のSGでも優勝戦進出を果たしています。SGタイトルは2010年の総理大臣杯の1つだけですが、今年はもう1つ位はとってもおかしくない勢いです。
山口選手は、2014年後期に8.35という勝率で勝率ランキング一位を取ったことがありますが、現在の勝率は8.53で、その時を上回る数値です。勝率が高いわりにタイトルに恵まれない山口選手ですが、今年の後半戦は期待できそうです(心配なのは、謙虚で優し過ぎる山口選手の性格くらいでしょうか)。
勝率ランキング3位とは言え、1位は上述の峰竜太選手(4走だけ)ですし、2位の宮之原輝紀選手の成績も決してハイグレードな開催での成績ではありません。つまり、出場したレースのグレードを加味すると、実質的な勝率1位は山口選手である、と言っても過言ではありません。
今年の後半、上述の池田浩二選手にはSG全制覇の期待がかかりますが、それを阻止する有力候補が山口選手です。池田選手が優勝したグランドチャンピオンの準優戦第10Rでは、山口選手は0.01という超絶スタートで優勝戦進出を決めました。このスタートを切った時、山口選手は「大丈夫」と自信を持ったそうですが、これぞ絶好調の証しといっても良いでしょう。
そもそも、勝率8点台の選手がSGタイトルが1つだけ、というのが不思議です。山口選手自身、「ずっと(調子が)いい。期待してます、自分に」と言っているそうです。謙虚過ぎる性格の山口選手の口から、こんなセリフを聞いたのは初めてです。
そんな山口選手、地元のお盆開催で負けることは考えづらいと言えるのではないでしょうか。