女子戦での敗戦
昨年、賞金女王になって波に乗っている大山選手、もう誰にもその強さを止められない!
という程の活躍を見せていた彼女ですが、やはり試練は待っていました。そもそも競艇はモーターやボートは開催ごとに競艇場備え付けのものが抽選によって選手に貸与されます。
そのため、どのようなモーターが当たるかは運で、エースモーターが当たる時もあれば、全く実績のないモーターの場合もあります。

モーターの差が出たシリーズ
大山選手が前回出場したG1「レディースチャンピオン」(多摩川)では、大山選手のモーターは実績のない2連率20%台の勝率で、平高奈菜選手のモーターも同様の数字でした。
ただし、選手の力量や事績が違うので、インに入ればしっかりと得点を重ねていきますが、周り足や伸び足がイマイチのモーターでは、センターやアウトに入った時は捲りや捲り差しが決まらず全く勝てません。調整を重ねてきたものの、思うようにならないシリーズでした。
まさかのフライング
挙句の果てに準優をかけた勝負掛けのレースでは思いもよらぬフライングを犯してしまいました。
しかし、その日の2レース目ではインからしっかり勝利しファンを安心させましたが、それでこのシリーズの大山選手の勝負は終わりました。
結果は、皆さんご存知の通り絶好調で優勝戦の1コースを取った守屋美穂選手を破ったのは5度目の優出で初めて優勝を手に入れた平山智加選手でした。
多摩川は自身も相性が良く、勝率も抜群なので、最初から本命の印が付いていましたが、予想通りの結果になったという人も多いかもしれません。
地元のドリーム戦で敗退
普通の選手ならば前節で準優にも出られず、しかもF持ちになってしまったのですから落ち込んでしまうものも不思議ではありませんが、そこが大山千広選手の違うところです。
地元九州に戻って出場した「オール九州選抜戦」では、男子との混合戦でドリーム戦(6着)を含む初日こそ思うような成績を上げられませんでしたが、二日目から快進撃が始まります。
モーターの差で快進撃
このシリーズで使う大山選手のモーターは41号機(二連率50・91、三連率61・82)で、小野生奈選手の(同57・78、同73・33)には及ばないものの、好成績を残しています。
優勝の大本命で総大将各の瓜生正義選手は別格で、他の選手が何処まで瓜生選手に迫るかだけが見どころのシリーズとも言えました。
準優でしぶとく2着に入り決勝へ
大山選手の予選2日目は4カドと、1コースからのスタートで連勝、3日目はイン逃げと2コースからの2着、一回走りの4日目は11レースの女子戦で、5号艇(4コース)でトップスタートを決めたものの不発で5着に終わりましたが、5日目は4レースでイン逃げを決めた後の準優戦では2コースからしぶとく2着に残って優出、最終日の優勝戦では4コースからのスタートで、勝った瓜生選手には上手く逃げられてしまいましたが、単独の2着を決めてシリーズを終わりました。
モーターにも恵まれましたが、完全に復調したと言っても間違いありません。F持ちながら毎レースのようにトップスタートを決める思い切りの良さは以前と変わりません。
優勝できなかったのは残念ですが、相手が瓜生選手では仕方ないかもしれません。舟券の2連単1-4は2番人気でした。
期待の女子戦は福岡なでしこカップ

そして、続いて大山選手の出走が決まっているのが9月になってから福岡開催されるG3「オールレディースLOVEFM福岡なでしこカップ」です。
出場するのはベテランの渡辺千草選手(東京)、グレートマザーの日高逸子選手(福岡)、谷川里江選手(愛知)のほか、実力派の中谷朋子選手(兵庫)、大瀧明日香選手(静岡)、堀之内紀代美選手(岡山)、田口節子選手(岡山)ら51名が出場します。
メンバーを見ると実力上位で優勝候補の筆頭に挙げられるのは間違いなさそうです。ここは負けらえない戦いになりそうです。