周回展示はスタート展示後に行われる展示航走で、本番レースの予想をするためにモーターの直線の伸び、ターンの回り足などの雰囲気を見ることができます。この直線の伸びやターン回り足はレース道中での競り合いや2着3着争いに関係してくるので予想の際には周回展示を欠かさずチェックしておくようにしましょう。ここでは展示で何を確認したらいいか、また役立つポイントを説明していきます。
周回展示の見方

周回展示は1号艇から順番に水面を2周回ります。
そこで何を見るかというとバックストレッチでの直線の展示タイムと、ターンしたときの周り足タイムです。
直線の展示タイム
バックストレッチ(観客席から遠いほうの水面)での中間点から第2ターンマークまでのタイムを計測します。ここで出るタイムが良いと、伸びが良いと捉えることができます。
道中競り合ったとき前に出る可能性があり、特に3着争いの時はこのタイムの差で予想が的中するかしないか明暗が分かれます。なので直線の展示タイムはなるべく確認しておきましょう。
周り足タイム
周り足タイムとは、ターンマークをハンドル切る前の動作からターンに入りターン後にハンドルを真っ直ぐにして艇を安定させ、スロットルを握りこんだところまでが表示されるタイムです。
回り足タイムが良い時は、ターンマークを外すことなくしっかりと小さいターンかつ舟の返しがしっかりした状態で艇がブレずに安定し選手も乗り心地が良いといえます。
逆に周り足タイムが悪いとターンが膨らんでしまう可能性があったり、艇のバタつきなどが見られ選手も乗り心地がきていない状態で安定したターンができていない見方ができます。
また回り足は選手のターン技術も含んでいるため、上手い選手は多少モーターが良くなくても技術力でカバーしそれなりにタイムは出せますが、新人選手やターンが上手くない選手などはバタついたりして回り足タイムに影響出やすいことも覚えておくといいでしょう。周回展示もスタート展示同様に見逃した場合でも、ボートレース公式サイトや各競艇場の公式サイトやYouTubeチャンネルなどで見返すことができますのでご安心を。
予想に役立つポイント
直線の展示タイムはバックストレッチの伸びを見るタイムですが、6艇のうち1艇だけ他よりタイムが出ている場合は思い切ってその選手を1着で買うのもおすすめです。
そのおすすめの買い方は、ダッシュコースでの進入の時です。ダッシュコースは加速して一気にまくりやまくり差しでの勝ち方が定番ですが、展示タイムで直線が出ているとスタート後のダッシュも伸びる可能性があるためこれらの決まり手を狙える見込みがあるからです。
それに5コースや6コースは1着になりにくいことからオッズが高めのままになりやすく、的中されせば高配当の目もあります。大外枠で展示タイムが出ている選手がいれば勝負してみるのもいいです。
買い目は5-全-全や6-全-全が狙いどころです。展示タイムだけに注目した予想もぜひ参考にしてみてください。