各競艇場では、様々なファンサービスが行われています。
その中でも特に人気が高いのが、「ペアボート試乗体験会」。
選手の操縦する2人乗りのボートに乗って、実際の水面を走行することができるという、何とも魅力的なイベントです!
この記事では、各競艇場のファンサービスである「ペアボート試乗体験会」について解説していきます。(2024年6月現在)
「ペアボート試乗体験会」について
「ペアボート試乗体験会」は、各競艇場で行われてるファンサービスで、実際のレースが行われる水面を、現役の競艇選手の操縦で走行することができます。
多くの競艇場では5月~10月に月1回程度、主に土日に開催されます。
競艇場によって異なりますが、開催時間は最終レース終了後、参加人数は20〜100名程度のことが多いです。
実際のコース水面を2周ほど走行し、レースさながらのスピード感や迫力を味わえるうえ、プロの選手と交流ができるとあって、ファンの間では大変人気のイベントです!
※もちろん、安全を考慮しながらの走行になるので、実際のレースほどのスピードは出しません。
ペアボートとは
「ペアボート試乗体験会」で使うペアボートは、2人乗りの「ハイドロプレーン型ボート」。
現在のレースで使用されているボート全てが、この「ハイドロプレーン型ボート」で、船底が平らで水面を滑走して航走するボートです。
ペアボートは、通常のボートよりも40センチほど船体が長く、前後に2つの座席が設置されています。
体験者はペアボートの前部座席に乗り、選手は後部座席で操縦します。
前後両方の座席にスロットルレバーとハンドルがついていますが、モーターの始動や停止、操縦などは後部座席で行います。
ボートレーサー養成所の入所試験などでも使用されているそうです。
参加資格
「ペアボート試乗体験会」に参加するには、各場が設けた参加資格をクリアする必要があります。
水面をスピードに乗って走行するため、事故のリスクを下げるためにも、年齢・体力面などで一定の基準を設けておく必要があるためです。
主な参加資格は以下の通りです。
- 中学生以上(16歳以上とする競艇場もある)
- 身長150センチ以上(130センチ以上の場合や身長制限がない場合もある)
- ライフジャケットを正常に着用できること
- 内臓系疾患や怪我がないこと
- 妊娠の可能性がないこと
- 未成年の場合は保護者の同意があること
応募方法
参加には申込が必要ですが、事前申込する場合と、当日申込できる場合があります。
申込が募集人数を上回った場合は、抽選となることもあります。
事前申込の場合は、公式ホームページの応募フォームから申込する方法と、ハガキで申込する方法があります(必要事項を記載して申込すると、当選した場合は、競艇場から連絡)。
当日申込の場合、競艇場で直接申込を行います。先着順で決まる競艇場と、抽選で決まる競艇場があります(抽選の場合、申込締切から2〜3時間後に抽選結果が発表)。
「ペアボート試乗体験会」の開催状況(2024年6月時点)
大人気の「ペアボート試乗体験会」ですが、コロナ期間をきっかけに、それ以降、全競艇場で開催が見合わされているようです。
これは、コロナ期間中は、体験者と競艇選手との間で感染の恐れがあったことが理由と思われますが、2024年6月現在でも、再開を予定している競艇場はないようです。
こちらのページなどによると、2019年7月、ボートレース大村で参加者の60代男性がペアボートから転落する事故が発生したようです。
以降、ペアボートイベントを自粛する動きがあったようで(大村でも当分は実施を控えていたようです)、この件が影響している可能性もあります。
再開が決まると、以下などのページに情報が掲載されると思いますので、こまめにチェックしてみましょう!
現状、「ペアボート試乗体験会」が開催されていないのは残念ですが、競艇場にボート体験ができるVRアトラクションが設置されています。こちらでボートの振動・水しぶき・風などを疑似体験しましょう!