この記事では、戸田競艇場(ボートレース戸田)の特徴やレース予想、オッズ情報、ライブ動画やレース結果などの情報をまとめています。
アクセスは、JR埼京線の「戸田公園駅」から無料送迎バスが出ています。駅の西口に出て、交番を右手に見ながら真っ直ぐに進むと乗り場です。
周辺の観光&グルメスポットなどについては、こちらの記事をご覧ください。
戸田競艇場は、東京オリンピック(1964年)の会場として整備された戸田漕艇場(そうていじょう)の西端に作られているレース場です。
予想の難しいコースの一つとして知られており、レースが荒れて大穴が出ることも多い、高配当のメッカでもあります。
特徴 | 傾向 | |
---|---|---|
コース | 水面の横幅が107.5mと全国で1番狭い | 慣れていない選手の転覆・エンストに注意 |
水面 | 淡水で硬さあり穏やか | モーターの機力差が出やすい |
風 | クセのある風はなし | 影響少ない |
ボート | チルト角度が、-0.5・0・+0.5の3種類 | 6コースは大外からのまくりが難しい |
全国の競艇場で一番狭い!?
戸田競艇場の一番の特徴は、全国の競艇場の中で一番狭いこと。
というのも、水面の横幅が107.5mしかありません(上の図のタテ)。そのため、全速旋回に不向きなコースと言われています。
この狭さにより、慣れていない選手はエンストや転覆を起こすことがあり、日本有数の難コースとして知られています。
また、狭さから旋回性を重視しており、チルト角度は最大0.5度までしか上げることができません(ボート底面のフィンも、他と比べて大きい)。このチルト角度の選択範囲の狭さにより、6コースは大外からのまくりが難しいとも言われています。
また、ホーム側水面の幅は、スタートライン辺りでは50mありますが、第1ターンマーク付近になると37mまで狭まります(上の写真もご参考)。インからスタートすると、1マークに向けて斜めに進まなければなりません。
※この37mという距離は、江戸川競艇場(37.1m)・平和島競艇場(37m)と並び、全競艇場で一番狭いです。
そのため、戸田競艇場は、イン1着率が全国ワーストクラスです(約43~45%)。余裕をもってターンすることが出来ないため、インの選手は機力のないモーターだったり、少しでもスタートで出遅れると、ダッシュしてきたセンター勢に簡単にまくられてしまいます(「まくり水面」とも言われています)。
3コース・カド位置のセンター勢は、スタートから1マークまで直進することができます。そのため、スタートで攻めた選手が有利であり、特に4カドまくりが決まりやすいことから、「4カド天国」とも呼ばれています。
なお、1着が4コースのとき2着に来るのは1コースが多いですが、4コースのまくりが決まった場合、インの3舟は潰されて、4コースに付いていった5コースが2着に来ることが多いです(舟券は4−5−1、4−5−2、4−5−6など:3コースは最初に潰されるため一番不利)。
時期別の特徴
こちらはボートレース公式サイトデータ(2018/9~2019/8)より、時期別のコース着順です。
コース | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
---|---|---|---|---|---|---|
3-5月 | 44.3 | 16.5 | 13.6 | 16.8 | 8.8 | 1.4 |
6-8月 | 43.1 | 14.4 | 16.7 | 18.4 | 5.1 | 3.0 |
9-11月 | 44.9 | 15.2 | 15.9 | 16.6 | 6.7 | 2.1 |
12-2月 | 43.5 | 16.9 | 15.3 | 15.4 | 8.8 | 0.9 |
夏は、モーター交換の季節です(後述)。
秋は、風の影響をほとんど受けないので、選手・モーターの実績通りの結果が出るシーズンです。
冬になると、強い追い風の日が多くなり、まくりに失敗する選手が出ます。このため、冬の狙いは、「実績あるモーターが当たった、差しの上手い選手」になります。
水面の特徴
冒頭に書いた通り、戸田競艇場は戸田漕艇場の西端ですが、戸田漕艇場は漕艇競技にも使われており、水面は穏やかで荒れることは少ないです。
一方、水質は淡水で、硬さがあります。淡水は引き波が消えにくく、スタートに失敗すると後れを取りやすい傾向があります。
また、淡水はモーターの機力差が出やすいといった特徴があります。出走表でモーターの勝率や整備記録などを見て、展示航走をチェックしましょう。
なお、モーターの実績は、交換直後の数か月は、モーターの性能か選手の実力か見極めが難しく、この点は注意が必要です。
戸田では7月頃にモーター交換があり、モーターの性能差が出始め、落ち着いてくるのが8月のお盆頃に行われる「戸田ボート大賞」の時期。地元の選手も参戦するため、払戻金が安定してきます。
風の影響-戸田の独特の傾向?
戸田では、他の競艇場では見られない独特の傾向が見られます。
こちらの表をご覧ください。
通常、向かい風は「まくり風」と呼ばれアウト有利、追い風はイン有利、というのが競艇の常識です。
ところが、戸田の1コースは逆の結果が出ているのです。向かい風の時はインが強い一方、アウト勢もそこそこ1着にきます。逆に2コース・3コースは勝てていません。
追い風の時はイン有利ですが、2コース+3コースで1コースより良い結果を出しており、5コース・6コースは来づらくなっています。
アウトの出番は向かい風ですが、その時は50%以上の確率で1コースの勝ちです。この時、2コース・3コースは買ってはいけません。つまり1コースからアウト勢に流せばよい訳です。
追い風の時はイン側を買えばよいのですが、2コース・3コースをしっかりと抑える。また意外と1コースは勝率が低い。この辺りは覚えておいた方が良さそうです。
予想ポイントまとめ
競艇は1コースが有利であり、綺麗な横並び一線のスタートとなれば、1コースが優位に立てるため、そのまま逃げきることも多いです。
一方、戸田競艇場はその特徴から、1コースの勝率が他の競艇場と比べると低いです。その分、センター勢の勝率が高く、特に4コースの勝率は全国でも高い勝率を誇ります。
そのため、予想に際しては、「選手のスタートタイミング」や「モーターの機力」に注目しましょう。
1コースがスタートで遅れてしまった場合は、センター勢が1マークに向けて自然と内へ入ってくるため、1コースの逃げは難しくなります。
また、戸田競艇場はピットから2マークまで120メートル超と長く、ピット離れのいい選手が前づけをするケースがあるので、この点も注意が必要です。モーターの機力のある選手が1コースに入るようなことがあれば、深インにならない限り、逃げが決まる確率が高くなります。
戸田競艇場は、インとセンターで人気が割れることがあり、堅めの予想でも配当が高くなることもあります。狙い目であると同時に、予想が難しい玄人向けの競艇場と言えます。
企画レース
戸田競艇場は現在、第5レースに「ウインウイン5」(1号艇・4号艇にA級選手、他B級選手)、第7レースに「ウインウイン7」(1号艇にA級選手、他B級選手)という2つの企画レースを設けています。
「ウィンウィン5」は、イン逃げと4カドからのまくりを意図していると思われますが、注意しなくてはいけない点は、4号艇が攻めてくる選手かどうかです。企画レースで4号艇になったA級選手は、格下に対してまくって来るのが普通ですが、まくりの実績があるかはチェックしましょう。
企画レースに限ったことではないですが、4号艇が攻めてくる選手ならば、4カドまくりの可能性が高いですが、差しに構える選手ならば、イン逃げが決まる可能性が高いです。
スタート展示と伸び足を確かめる展示タイムにも注目し、特にスタートタイミングの合っている選手を見逃さないようにしましょう(戸田競艇場では、展示タイムの信頼性が意外に高いです)。
A級選手が4号艇で、さらにモーターの機力が高ければ、まくりで勝てる可能性は高いと言えます。
開催日程
戸田競艇場のレース開催日程は、こちらから見ることができます。
※2ヶ月間の開催日程を確認できます
また、オッズをはじめとしたレース情報も見ることができます。
予想・オッズ情報
戸田競艇場のレース予想はこちらから確認できます。
⇒ボートレース戸田 日刊スポーツ直前予想
※日刊スポーツの直前予想サイトです。
ライブ動画&リプレイ・レース結果
江戸川競艇場のライブ動画・リプレイ、レース結果はこちらから見ることができます。
⇒BOAT RACE BB
※2ヶ月前までのリプレイ動画を見ることができるほか、過去1年の優勝戦のリプレイ動画も見ることができます。
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