ボートレースの最高峰とされるSGレースの中でも、「SGのなかのSG」と呼ばれ、有力選手が集結するグランドチャンピオン。
2023年は、6月20日(火)〜25日(日)にかけて、「ボートレース徳山」にて開催されました。

この記事では、グランドチャンピオンのレース概要や過去の優勝者、直近の優勝者・レース結果などをご紹介します。
※他のSGの開催日程・レース結果についてはこちらの記事をご覧ください。

グランドチャンピオンとは
様々なレースを制してきた猛者達が火花を散らすグランドチャンピオン。
1,600人あまりのボートレーサーのうち、SGで活躍した52名の選手だけが出場することができます!
出場資格は、前年度の優勝者、前年度のグランプリ優勝戦出場者6名、直近のSGであるボートレースオールスター優勝者、前年度4月1日~3月31日におけるSG優出完走者、SG予選得点上位者など。
まさに選ばれし者だけが参加できる、非常にハイレベルなレースであることが分かりますね!
賞金金額は、ボートレースの中で3番目に高い3,400万円。
獲得できた選手は、賞金ランキングで大きく有利になり、ひいては年末のグランプリ出場できる可能性が飛躍的に高まります。
過去5年の優勝者
グランドチャンピオンが始まったのは1991年であり、比較的新しいSGレースです。
2023年で33回目の開催となり、過去5年の優勝者は以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2023年(第33回) | ボートレース徳山 | 磯部誠 |
2022年(第32回) | ボートレースからつ | 池田浩二 |
2021年(第31回) | ボートレース児島 | 前本泰和 |
2020年(第30回) | ボートレース宮島 | 徳増秀樹 |
2019年(第29回) | ボートレース多摩川 | 柳沢一 |
参考:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/data/record/list?category=2300
さすがグランドチャンピオン、歴代優勝者は有名トップレーサーばかりですね。
2023年の第33回は磯部誠選手が優勝!
2022年6月に開催された第33回グランドチャンピオンは、磯部誠選手(愛知支部・105期)が優勝しました!
予選をオール3連対でトップ通過(得点率8.67)、準優戦も1号艇から快勝した磯部選手。
優勝戦は、以下の6名で争われました。
- 磯部誠(愛知支部)
- 石野貴之(大阪支部)
- 平本真之(愛知支部)
- 坪井康晴(静岡支部)
- 池田浩二(愛知支部)
- 茅原悠紀(岡山支部)
徳山は、全国トップ3に入るほどインが強い競艇場。進入は枠なり3対3、1マークで1号艇・磯部選手が抜け出し、一時は後続と5艇身ほど離していたため、そのまま逃げて終わりかと思われましたが・・・
3周目に入ったくらいから、現在の賞金ランキング首位にして、今節では抜群のモーターの仕上がりをみせる2号艇・石野貴之選手が、磯部選手に並ぶほどの位置まで猛追!
最後のターンあたりまで息をのむ展開でしたが、結局は磯部選手が逃げ切りました。
優勝セレモニーでの磯部選手、一言目に「ほっとした」とのこと。「石野さんの足がすごすぎて・・・」と、やはり2号艇がかなりのプレッシャーだったみたいですね。
石野選手の猛追は見えていたようで、「1周2コーナーから体が思うように動かなくて・・・3周が長かった」「(優勝は)確信できないですよアレ!(笑)」などとコメントしていました。
磯部選手は、2度目のSG優出で、SG初制覇となりました。なお、初回優出は昨年12月のグランプリでしたが、グランプリが初SG優出という選手は、29年ぶり3人目だったとか。

1990年生まれの磯部選手。今回の勝利で、平成初のSGウィナーとなりました。なお、椎名豊選手(1988年生まれ)に昭和生まれであることを数日前に確認してから、密かに狙っていたそうです!(笑)
(参考)初日ドリーム戦と準優戦の組み合わせ
デビュー後に大ケガをして、気持ちが折れたものの、東海地区のたくさんの先輩達に支えられて立ち直ったという磯部選手。
優勝戦の6艇をみると、3号艇・平本真之選手、5号艇・池田浩二選手は、磯部選手の愛知支部の先輩にあたります。特に、池田選手は、愛知支部の絶対的なエースとして知られています。
開催初日に行われたドリーム戦は、以下のメンバーで争われましたが、前年度のグランドチャンピオン覇者でもある池田選手がイン逃げで1着、磯部選手は2着でした。
- 池田浩二
- 磯部誠
- 毒島誠
- 菊地孝平
- 羽野直也
- 馬場貴也
そして、開催5日目の準優戦12Rでは、なんとドリーム戦と6人中5人のメンツが同じという組み合わせになりました。
- 磯部誠
- 馬場貴也
- 菊地孝平
- 池田浩二
- 羽野直也
- 魚谷智之
今度は、磯部選手がイン逃げで1着、4号艇から池田選手が2着に入ってくるという結果に!
池田選手がけん引する愛知支部の選手達の躍進にも、今後とも要注目ですね!!