ボートレースの最高峰とされるSGレースの中でも、「SGのなかのSG」と呼ばれ、有力選手が集結するグランドチャンピオン。
2022年は、6月21日(火)〜26日(日)にかけて、「ボートレースからつ」で開催されました。

この記事では、グランドチャンピオンのレース概要や過去の優勝者、直近の優勝者、注目選手のレース結果などをご紹介します。
グランドチャンピオンとは
様々なレースを制してきた猛者が集結するグランドチャンピオン。
1,608名(2022年3月末時点)のレーサーのうち、SGで活躍した52名の選手だけが出場することができます。
出場資格は、前年度の優勝者、前年度のグランプリ優勝戦出場者6名、直近のSGであるボートレースオールスター優勝者、前年度4月1日~3月31日におけるSG優出完走者、SG予選得点上位者など。
まさに選ばれし者だけが参加できる、非常にハイレベルなレースです。
賞金金額は、ボートレースの中で3番目に高い3,300万円になります!
過去5年の優勝者
グランドチャンピオンは1991年に始まった比較的新しいSGレース。
2022年で32回目の開催となり、過去5年の優勝者は以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2022年(第32回) | ボートレースからつ | 池田浩二 |
2021年(第31回) | ボートレース児島 | 前本泰和 |
2020年(第30回) | ボートレース宮島 | 徳増秀樹 |
2019年(第29回) | ボートレース多摩川 | 柳沢一 |
2018年(第28回) | ボートレース徳山 | 白井英治 |
参考:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/data/record/list?category=2300
さすがグランドチャンピオン、歴代優勝者は誰もが知っている有名トップレーサーばかりですね。
第32回グランドチャンピオン優勝者は池田浩二選手!
2022年6月26日(日)に開催された第32回グランドチャンピオンの優勝戦では、1号艇の池田浩二選手が、2号艇の上平真二選手とのデッドヒートを制し、見事に優勝しました!
ボートレースからつは、イン逃げの1着率が全国平均よりも低い一方、2号艇・3号艇の1着率が高く、前づけもしやすい競艇場として知られており、「選手の腕がものを言う」競艇場です。
そのため、全国勝率が高い選手が注目され、レース時点で全国勝率が8を超えていた池田選手は大本命の一人でした。
初日のドリーム戦で5号艇からのまくり差しで勝利を収めるなど、予選を得点率8.67とトップ通過した池田選手。
準優戦でも1コースから1着を決め、迎えた優勝戦は以下のメンバーでした。
- 1号艇:池田浩二選手
- 2号艇:上平真二選手
- 3号艇:山口剛選手
- 4号艇:中野次郎選手
- 5号艇:柳沢一選手
- 6号艇:赤岩善生選手
試合後のインタビューでは、「先頭だなと思ったんですけど、パッと見たらもう上平さんがいたんでビックリしましたね。ホントにヒヤヒヤしながら走ってました」とのコメント。
池田選手にとっては、2013年12月のグランプリ(住之江)以来のSG優勝であり、これでSG優勝回数は10回となりました(ちなみに初制覇のSGは、2003年のグランドチャンピオン)。
なお、池田選手は、オーシャンカップと競艇王チャレンジカップを取れば、SG全制覇になります。
注目選手の結果
2022年グランドチャンピオンの開催地・ボートレースからつは所属選手が少なく、「地元」と呼べる選手は多くはいません。
その数少ない選手の中に、最も有力なレーサーの一人である峰竜太選手がいますが、このグランドチャンピオン時点では峰選手は4カ月間の出場停止処分中であり、出場できませんでした。
開催前に注目されていた他のレーサー達は、どのような成績を残したのでしょうか。
毒島誠選手
ボートレースからつは「選手の腕がものを言う」競艇場であり、今回のグランドチャンピオンでは全国勝率が高い選手が狙い目でしたが、毒島選手もレース時点で全国勝率が8を超えていて注目でした。
しかし、初戦のドリーム戦は4コースから5着。2日目も3コースから5着と出だしはイマイチでしたが、3日目から持ち直し、予選の得点率は6.17で16位でなんとか準優戦に出場。
準優戦は、毒島選手含めてゴールデンレーサーが4名(瓜生選手、茅原選手、石野選手)も出走しており、結果は6コースからの5着。優勝戦への出場はなりませんでした。
なお毒島選手は「夜型人間」で、SG優勝歴7回のうち、なんと6回がナイター。別名、「ナイターキング」の異名をもつくらいです。
からつ競艇場はモーニング開催を行っている朝型の競艇場であり、やや毒島選手は実力を発揮しづらいのかもしれません。
原田幸哉選手
2022年5月に行われたボートレースオールスターで優勝し、SG連続Vの期待がかかっていた原田幸哉選手。
前検時点で2連対率40%を超えるエンジンとのタッグで期待が大きかったものの、初日のドリーム戦では3コースから6着、2日目にはインで2着。
3日目以降も振るわず、予選の得点率5.00となり準優戦出場はなりませんでした。
菊池孝平選手
スタートタイミングが非常に良く、早いスタートを生かしたまくり手を得意とする菊池孝平選手。
グランドチャンピオン4優出・1優勝(2014年)の実績を持ち、ボートレースからつで3月に行われたG1レースで優勝するなど水面との相性も良好でした。
予選は得点率6.33で12位。準優戦では5コースからの4着で、優勝戦は出場なりませんでした。
遠藤エミ選手
今回のグランドチャンピオンには4名の女子選手が出場しましたが、2022年3月の第57回ボートレースクラシックで女子レーサー初となるSG制覇を達成した遠藤エミ選手。
注目選手の一人でしたが、2日目の4コースからのレースで転覆のアクシデント。その後もふるわず、予選の得点率1.33の46位で準優戦に進むことができませんでした。
まとめ
「SGのなかのSG」と呼ばれ、有力選手が集結するグランドチャンピオン。2022年の第32回は、1コースから池田浩二選手が優勝しました。
2023年の第33回は、6月20日(火)〜25日(日)にかけて、「ボートレース徳山」で開催予定です。

10回目のSG優勝となった池田選手。ぜひSG全制覇の偉業を達成してほしいですね!