「ヤングダービー」は、若手レーサーのナンバーワンを決めるレースであり、プレミアムG1(PG1)の1つです!
2024年(第11回)は、9月18日(水)~9月23日(月)の日程で、「ボートレース桐生」で開催されました。
この記事では、ヤングダービーのレース概要や過去の優勝者、直近開催の結果などについて詳しくご紹介します。
ヤングダービーとは
ヤングダービーは、満30歳未満の若手ボートレーサー(ヤングレーサー)を対象とした、プレミアムGI競走(PG1)です。
※競艇選手は約1,600名いますが、その約4分の1にあたる400名程度がヤングレーサー
優勝賞金は1,300万円(2024年度)と高額であり、まだSGには出られないヤングレーサーにとって、大きな目標となっています!
このヤングダービー、かつては「新鋭王座決定戦競走」と呼ばれていましたが、2014年から現名称に変更され、PG1レースに格上げされました。
この際に、出場条件も「デビュー6年目未満の選手」から「30歳未満の選手」に変更。
出場資格は、その年の9月1日時点で30歳未満の選手の中で、前年7月1日~当年6月30日までの勝率上位者、前年度の優勝者。
これに加えて、「イースタンヤング」と「ウエスタンヤング」という、このレースの前哨戦となるプレシリーズ(いずれもG3レース)があり、これら2つのレースの優勝者も出場権が獲得できます。
※「イースタンヤング」も「ウエスタンヤング」も、出場資格は満30歳未満の勝率上位者
イースタンヤング
「イースタンヤング」は、東日本の若手達の戦いであり、桐生競艇場から住之江競艇場までの所属選手が対象になります。
2024年の第11回は、6月にびわこ競艇場で開催され、115期で28歳の豊田健士郎選手(三重支部)が優勝しました。
なお、2着の関浩哉選手は、昨年のイースタンヤングの覇者にして、豊田選手の同期。
「同期の関がねぇ、あおり運転がよくないですね!やっぱり(関選手は)スピードあるから。こっちはヒヤヒヤしてました!」などとコメントしていました。
ウエスタンヤング
「ウエスタンヤング」は、西日本の若手達の戦いであり、尼崎競艇場から大村競艇場までの所属選手が対象になります。
2024年の第11回は、6月に唐津競艇場で開催され、118期で28歳の新開航選手(福岡支部)が連覇を達成しました。
優勝戦では6号艇だった新開選手、大外からまくりを決めて、実力を見せつけました!
1~3コースには、順に安河内健選手、5月のSG・オールスターを制した定松勇樹選手、そして末永和也選手と地元・佐賀支部の3選手が控えていましたが、新開選手はコンマ06のトップスタートを決め、一気に全艇をまくって勝利!
「スタートを放ったら勝てないと思ったので、全速で振りかぶっていった」とコメントしていました。
ルーキーシリーズの特徴
ヤングダービーに限った話ではありませんが、一般的に若手レーサーが集まるとレースは荒れやすく、1号艇の勝率は通常より高くないと言われます。
これは、ベテランがおらず気を使わなくて済むという点と、同世代同士なので遠慮がいらないという点があると思われます。
また、コース別1着率を比較すると、1コースの勝率はそれほど変わらないが、ルーキーシリーズは2コースより3コースの方が1着率が高い(vs. 通常レースは2コースの方が高い)という傾向があります。
これは、2コースは相応のテクニックを要し、時にはSG常連選手でも難しいが(=若手には更にハードルが高い)、3コースは勢いやターンで押し切れるため、勢いのあるルーキーはまくりが多い(決まりやすい)傾向があるからのようです。
まくりが決まると、その外側の選手が有利。ヤングレーサーのレース展開予想の際には、この点も考慮に入れておきましょう!
ヤングダービーの過去5年の開催
そんなイースタンヤング・ウエスタンヤングの覇者を含め、有望な若手レーサーが激突する9月のヤングダービー。
過去5年の開催レース場と優勝者は、以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2023年(第11回) | ボートレース桐生 | 関浩哉 |
2023年(第10回) | ボートレース下関 | 上條暢嵩 |
2022年(第9回) | ボートレース多摩川 | 近江翔吾 |
2021年(第8回) | ボートレース徳山 | 羽野直也 |
2020年(第7回) | ボートレースびわこ | 磯部誠 |
2023年(第10回)の優勝者は関浩哉選手!
2024年(第11回)のヤングダービーは桐生競艇場で開催されましたが、地元・群馬支部の1号艇・関浩哉選手が見事に勝利!
2018年@浜名湖に続き、2度目のヤングダービー優勝を達成しました!
2024年9月23日の12Rに開催された優勝戦は、以下のメンバーで争われました。
- 関 浩哉
- 畑田 汰一
- 川原 祐明
- 井上 忠政
- 佐々木 翔斗
- 澤田 尚也
予選では、ドリーム戦勝利の勢いを駆って関選手が得点率1位で通過。2位が畑田選手(埼玉支部)、3位が川原選手(香川支部)でした。
準優戦で1号艇だったこの3名が順当に勝ち抜け、優勝戦の1~3号艇となった形です。
トップスタートを決めた関選手でしたが、3号艇・川原選手がまくり差しで攻め、バックストレッチでは追いつ追われつの展開になります。
その後しばらく関選手と川原選手の一騎打ちが続きましたが、2周目に入るくらいで関選手が抜け出し、そのままゴール!
決まり手は「抜き」でした。
「ああいう1Mはよくあるので、頭を切り替えて、バックはプレッシャーをかけに行った。2Mは冷静に立ち回れて良かった」と振り返っていました。
結果は1-3-4で3連単は¥1,870でした。
初日12Rドリーム戦の結果
初日9/18(水)12Rのドリーム戦は、以下のメンバーで争われましたが、結果は5-2-1。3連単は¥18,440と万舟券になりました!
- 宮之原 輝紀(東京支部)
- 小池 修平(大阪支部)
- 羽野 直也(福岡支部)
- 定松 勇樹(佐賀支部)
- 関 浩哉(群馬支部)
- 佐々木 完太(山口支部)
5号艇の関浩哉選手が地元勢の意地を見せ、5コースからまくり差しで勝利。1号艇・宮之原輝紀選手は人気でしたが3着でした。