A1級レーサーを対象としたファン投票で出場選手が決まるSGレース、ボートレースオールスター。
2022年は、5月24日(火)〜5月29日(日)にかけて、「ボートレース宮島」で開催されました。

この記事では、ボートレースオールスターのレース概要や過去の優勝者、ドリーム戦のレース展開、注目選手のレース結果などをご紹介します。
ボートレースオールスターとは
ボートレースオールスターの正式名は「笹川賞競争」と言います。
この名前は、日本における競艇の立ち上げと発展に大きく寄与し、「ボートレースの生みの親」とも言われる笹川良一氏に由来します。
プロ野球のオールスターと同様、ファンの人気投票によって出場選手が決まるレースです。毎年1~2月にファン投票、3月に結果発表、5月にレース開催というスケジュールです。
5大SG競走である「GRANDE5」(①ボートレースクラシック、②ボートレースオールスター、③ボートレースメモリアル、④ボートレースダービー、⑤グランプリ)の1つでもあります。
出場資格は、ファン投票上位者のほか、前年度の優勝者、前年度のグランプリ優勝戦出場者6名、直近のSGボートレースクラシック優勝者など。
賞金金額は、ボートレースの中で2番目に高い3,900万円になります!
過去5年の優勝者
ボートレースオールスターは2022年で49回目の開催となり、過去5年の優勝者は以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2022年(第49回) | ボートレース宮島 | 原田幸哉 |
2021年(第48回) | ボートレース若松 | 峰竜太 |
2020年(第47回) | ボートレース住之江 | 篠崎仁志 |
2019年(第46回) | ボートレース福岡 | 吉川元浩 |
2018年(第45回) | ボートレース尼崎 | 中島孝平 |
参考:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/data/record/list?category=0400
第49回ボートレースオールスターの優勝者は原田幸哉選手!
2022年5月に行われたボートレースオールスターでは、1975年生・76期・長崎支部の原田幸哉選手が優勝を飾りました。
原田選手は、宮島で13優出・6Vの成績でしたが、予選の得点率は7.00で12位。なんとか出場した準優戦では、4コースから.08の好スタートもあり、まくりで勝利を決めました(予選1位の磯部誠選手に人気が集まっており、3連単は70番人気・40,510円の払い戻し)。
そして迎えた優勝戦。進入は枠なり3対3で、インの3艇がコンマ10前後でスリット先行。1号艇のイン白井英治選手が先マイも、3号艇の原田選手のまくり差しが鋭く入り、第2コーナーで引き離し、見事優勝を飾りました!
一般的に競艇はイン有利ですが、原田選手の得意手は逃げよりも差し。今回の優勝戦では.09と秀逸なスタートを決め、得意コースからの好スタートが優勝につながったと考えられます。インタビューによると、勝利を確信したのは2周2マークを回ってからだったとか。
今回のボートレースオールスター初制覇で、平和島ダービー、浜名湖グラチャン、常滑チャレンジカップ、蒲郡メモリアルに次ぐ、通算5つ目のSGタイトルを手にした原田選手。さらなる活躍に期待が高まります!
初日ドリーム戦:毒島選手の勝利
ボートレースオールスターの初日、最終レース(12R)のドリーム戦は、ファン投票上位6名で行われるため、正真正銘の最も人気があるレーサー達の戦いです。
ファン投票の結果はこちらの通りで、第49回ボートレースオールスターのドリーム戦出場選手は以下の6名でした。
・1号艇:毒島誠選手
・2号艇:西山貴浩選手
・3号艇:守屋美穂選手
・4号艇:池田浩二選手
・5号艇:白井英治選手
・6号艇:平高奈菜選手
ファン投票1位の毒島選手、スタートでは.12と遅れをとったものの、伸び返して先マイ。第1マークで他の選手を引き離し、見事勝利を獲得しました。
3連単は1-5-3、払戻金は2,110円で、ファンの期待に応えたレースであったと言えるでしょう。
なお、2着は5コースから進入の白井選手。スタートタイミングは3号艇の守屋選手、4号艇の池田選手と並ぶ.10でしたが、第1マークで華麗なまくりを披露しました。
注目選手の結果
注目度の高い選手が集まるボートレースオールスター。ここでは、毒島誠選手、白井英治選手、瓜生正義選手の3選手にフォーカスしてみました。
毒島誠選手
今回初めてファン投票1位を獲得した毒島選手。ドリーム戦ではファンの期待に応え勝利を決めましたが、その後は1着1回、2着2回、4着1回、6着1回で予選10位。
5日目の準優戦では4コースからのスタート。試運転の感じは悪くはなかったものの、スタートタイミング.17と遅れをとり、結果は6着。優勝戦に駒を進めることができませんでした。
試合後、ツイッターでは「応援ありがとうございました!結果で答えることが出来ませんでしたが、これからも一走一走しっかり走っていきます!」と、無念さをにじませながらも前向きなコメントを残していました。
白井英治選手
ボートレースオールスターで4年連続優出を果たしている白井選手。宮島はG1優勝2回の実績がある水面で、今回も活躍が期待されていました。
そんなファンの期待通り、予選は2位通過。準優戦ではスタートで遅れをとったものの、巧みなターンテクニックで逃げを決めました。
優勝戦は、最も有利とされる1コースからの進入。スタートタイミングも.10と決して悪くありませんでしたが、原田選手に鋭いまくり差しを決められ、結果は惜しくも2位となりました。
瓜生正義選手
第34回と第36回のオールスターで優勝を飾り、2022年のファン投票では3位を獲得した瓜生選手。
予選得点率は6.67の15位で、なんとか準優戦に駒を進めたものの、結果は5コースからの3着。今回は優勝戦に出場することができませんでした。
まとめ
ファンからの人気が高い選手が集まるボートレースオールスター。2022年の第49回は、優勝戦は3コースからの華麗なまくり差しで、原田選手が優勝しました。
2023年の第50回は、5月23日(火)〜28日(日)にかけて、「ボートレース芦屋」で開催予定です。

今回で5回目のSG制覇となる原田選手。今回の優勝を機に、さらなる活躍が期待されます。