A1級レーサーを対象としたファン投票で出場選手が決まるSGレース、ボートレースオールスター。
2025年は、5月27日(火)~6月1日(日)にかけて、「ボートレース丸亀」で開催されました。

この記事では、ボートレースオールスターのレース概要や過去の優勝者、直近の優勝者・レース結果などをご紹介します。
※他のSGの開催日程・レース結果についてはこちらの記事をご覧ください。

ボートレースオールスターとは
ボートレースオールスターの正式名は「笹川賞競争」。競艇の立ち上げと発展に大きく寄与し、「ボートレースの生みの親」と言われる笹川良一氏に由来します。
プロ野球のオールスターと同様、ファンの人気投票によって出場選手が決まるレースであり、毎年1~2月にファン投票、3月に結果発表、5月にレースが開催されます。
5大SG競走である「GRANDE5」(①ボートレースクラシック、②ボートレースオールスター、③ボートレースメモリアル、④ボートレースダービー、⑤グランプリ)の1つでもあります。
出場資格は、ファン投票上位者のほか、前年度の優勝者、前年度のグランプリ優勝戦出場者6名、直近のSGボートレースクラシック優勝者など。
賞金金額は、全レース中2番目に高い4,200万円(2024年度から+200万円)であり、賞金ランキングに大きな影響を与えます。
レースの見どころ
ボートレースオールスターは、他のSG競争と異なり、成績ではなくファン投票で出場が決まるため、SG常連選手だけでなく新鋭の選手も出場する、前半戦の山場となるレースです。
その性質上、選手間の実力差が大きいSG競走と言われています。
例えば、2023年の第50回は芦屋競艇場で開催されましたが、芦屋は大村と並んで最もインが強いと言われる競艇場。強い選手がインに入ったら鉄板レースになることもありました。
そのため、まずは出走メンバーをよく確認する必要があります。
その際、いわゆる「前づけ」をしてくる選手が入っていると、予想に大きな影響が出てしまいます。
実際に「前づけ」するかはメンバーや気象状況にもよりますが、展示走行で「前づけ」していたら、本番でも高確率で行ってくると思って良いでしょう。
過去5年の優勝者
ボートレースオールスターは2025年で52回目の開催であり、過去5年の優勝者は以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2025年(第52回) | ボートレース丸亀 | 佐藤隆太郎 |
2024年(第51回) | ボートレース多摩川 | 定松勇樹 |
2023年(第50回) | ボートレース芦屋 | 石野貴之 |
2022年(第49回) | ボートレース宮島 | 原田幸哉 |
2021年(第48回) | ボートレース若松 | 峰竜太 |
参考:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/data/record/list?category=0400
2025年(第52回)の優勝は佐藤隆太郎選手!
2025年(第52回)のボートレースオールスターは、115期・弱冠31歳の佐藤隆太郎選手が、3月のボートレースクラシックに続くSG連覇を達成しました!
予選・準優戦の結果、6/1(日)優勝戦のメンバーは以下になりました。
- 佐藤隆太郎
- 茅原悠紀
- 峰竜太
- 磯部誠
- 桐生順平
- 篠崎元志
予選では、得点率1位が佐藤選手、2位が茅原選手、3位が峰竜太選手。
3名とも準優戦でイン逃げを決めて優勝戦の1~3号艇をゲットした形です。
進入は枠なりの3対3、インからコンマ15のトップスタートを決めた佐藤選手。
3号艇・峰選手が食い下がりましたが、今節のエース級だった47号機を駆る佐藤選手には及ばず、結果は1-3-2。3連単は790円でした。
佐藤選手は、3月末のボートレースクラシックでSG初優勝。
SG初制覇からの連覇は史上4人目だそうですが、それについて聞かれた佐藤選手、「知らなかったんですけど、4人目だとそんなにインパクトないなっていう・・・」とコメントしていました。
さらに、「実力的にはまだまだだと思ってますし、トライアル2ndからになると思うので、グランプリ獲れるように半年間過ごしたいと思います!」と力強く続けていました!


早くも賞金1億円を突破した佐藤選手。6月1日での獲得賞金1億円超えは、史上3位のスピードだそうです。今年はニュースター・佐藤選手から目が離せません!!
2025年の投票結果とドリーム戦
ファン投票数の多さが出場資格の主たる条件となるボートレースオールスターですが、2025年の投票結果は以下の通りでした。
- 毒島誠(24,005票)
- 峰竜太(21,451票)
- 西山貴浩(19,504票)
- 池田浩二(18,364票)
- 馬場貴也(17,386票)
- 茅原悠紀(16,062票)
昨年のMVP・毒島選手が約2万4,000票を集めてトップ。
2017年以降、ずっと峰選手が1位でしたが(※ただし峰選手が出場権を持っていた年のみ)、ついに毒島選手がファン投票1位を奪いました。
