A1級レーサーを対象としたファン投票で出場選手が決まるSGレース、ボートレースオールスター。
2024年は、5月21日(火)~5月26日(日)にかけて、「ボートレース多摩川」で開催されました。
この記事では、ボートレースオールスターのレース概要や過去の優勝者、直近の優勝者・レース結果などをご紹介します。
※他のSGの開催日程・レース結果についてはこちらの記事をご覧ください。
ボートレースオールスターとは
ボートレースオールスターの正式名は「笹川賞競争」。競艇の立ち上げと発展に大きく寄与し、「ボートレースの生みの親」と言われる笹川良一氏に由来します。
プロ野球のオールスターと同様、ファンの人気投票によって出場選手が決まるレースであり、毎年1~2月にファン投票、3月に結果発表、5月にレースが開催されます。
5大SG競走である「GRANDE5」(①ボートレースクラシック、②ボートレースオールスター、③ボートレースメモリアル、④ボートレースダービー、⑤グランプリ)の1つでもあります。
出場資格は、ファン投票上位者のほか、前年度の優勝者、前年度のグランプリ優勝戦出場者6名、直近のSGボートレースクラシック優勝者など。
賞金金額は、全レース中2番目に高い4,200万円(2024年度から+200万円)であり、賞金ランキングに大きな影響を与えます。
レースの見どころ
ボートレースオールスターは、他のSG競争と異なり、成績ではなくファン投票で出場が決まるため、SG常連選手だけでなく新鋭の選手も出場する、前半戦の山場となるレースです。
その性質上、選手間の実力差が大きいSG競走と言われています。
例えば、2023年の第50回は芦屋競艇場で開催されましたが、芦屋は大村と並んで最もインが強いと言われる競艇場。強い選手がインに入ったら鉄板レースになることもありました。
そのため、まずは出走メンバーをよく確認する必要があります。
その際、いわゆる「前づけ」をしてくる選手が入っていると、予想に大きな影響が出てしまいます。
実際に「前づけ」するかはメンバーや気象状況にもよりますが、展示走行で「前づけ」していたら、本番でも高確率で行ってくると思って良いでしょう。
過去5年の優勝者
ボートレースオールスターは2024年で51回目の開催であり、過去5年の優勝者は以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2024年(第51回) | ボートレース多摩川 | 定松勇樹 |
2023年(第50回) | ボートレース芦屋 | 石野貴之 |
2022年(第49回) | ボートレース宮島 | 原田幸哉 |
2021年(第48回) | ボートレース若松 | 峰竜太 |
2020年(第47回) | ボートレース住之江 | 篠崎仁志 |
参考:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/data/record/list?category=0400
2024年(第51回)の優勝は定松勇樹選手!
2024年(第51回)のボートレースオールスターは、1号艇・定松勇樹選手がコンマ12のスタートから逃げを決め、SG初優出で優勝を飾りました!
2004年夏、田村隆信選手がオーシャンカップ優勝で初の4000番台のSG優勝を飾ってから20年。
デビュー5年目・若干23歳の定松選手が、新時代の到来を予感させる、5000番台初のSG優勝を達成しました!
レース後、師匠・峰竜太選手と抱き合い、涙を流した定松選手。
「選手になろうとした時からあこがれの人だった。本当に竜太さんが師匠で良かったです」とコメントを口にしていました。
優勝戦の詳細
2024/5/26(日)12Rに開催された優勝戦は、以下のメンバーで争われました。
今節ただ一人21世紀生まれの定松選手は、並み居るレジェンドを抑えて予選をトップ通過。準優でも順当に逃げ、ポールポジションをゲット!
この大躍進は、①定松選手がボートレース多摩川を大得意にしていること、さらに②好モーターを引き当てたこと、の2つの追い風がありました。
①については、定松選手は多摩川が大得意で、実に17走で9回も1着を取っていました(勝率8.12、本開催前時点)。
②については、モーター抽選で32号機を引き当て、「大舞台で良いのを引けたのは初めて、ピン発進すると気負ってしまうけど、乗り越えないと上では活躍出来ないしチャンスだと思う」とコメントしていました。
優勝戦では、インからコンマ12のスタートを切ると、1マークでは他艇を寄せ付けないターン。
その後は一人旅となり、ゴール後には喜びがあふれて大きなガッツポーズを見せていました。
なお、2着は馬場選手、3着は森高選手。1-3-4で、3連単は1,530円でした。
レース後、定松選手は賞金ランク2位に浮上。年末のグランプリ出場もほぼ間違いなく、師匠・峰選手との大舞台での対決が楽しみですね!
初日ドリーム戦は師匠の峰竜太選手が勝利
初日5/21(火)12Rに行われたドリーム戦は、ファン投票1位~6位の6選手によって争われました。
- 峰竜太(ファン投票1位)
- 池田浩二(ファン投票2位)
- 毒島誠(ファン投票3位)
- 西山貴浩(ファン投票4位)
- 馬場貴也(ファン投票5位)
- 桐生順平(ファン投票6位)
約2万2,500票を集めてトップ選出された1号艇・峰竜太選手でしたが、ドリーム戦では見事なイン逃げを決めて結果は1-2-6、3連単は1,830円でした。