「クイーンズクライマックス」は、年末に行われるレースであり、その年のナンバーワン女子レーサーを決める戦いで、プレミアムG1(PG1)の1つです!
2023年の第12回は、12月26日(火)〜12月31日(日)の日程で、「ボートレース多摩川」で開催されました。
この記事では、クイーンズクライマックスのレース概要や過去の優勝者、直近開催の結果などについてご紹介します。
概要
「クイーンズクライマックス」は、2012年より開始されたG1レース「賞金女王決定戦競走」が前身です。
2014年に現在の名前に変更され、プレミアムG1(PG1)に格上げになりました。
日程は12月のグランプリ後、年の瀬に行われ、大晦日に優勝戦が行われるという日程です。
位置づけとしては、かつての賞金王決定戦(現・グランプリ)の女子バージョンであり、レースの進行形式も賞金王決定戦に準拠した形となっています。
出場のための選考基準は、下の通りです。
- 第1選考:1月1日~10月31日の期間で、(女子)獲得賞金ランク上位42名を選抜
- 第2選考:1月1日~チャレンジカップ終了日の期間で、獲得賞金ランク上位12名を選抜(但し、第1選考で選抜された選手は除く)
- 第1選考と第2選考を合わせた54名のうち、第2選考時における獲得賞金ランク上位12名が「クイーンズクライマックス」に、それ以外が「クイーンズクライマックスシリーズ戦」に出場
グランプリ同様、「クイーンズクライマックス」(PG1)と同時に、「クイーンズクライマックスシリーズ戦」(こちらはG3扱い)も開催されるわけですね。
まずは、開催場の勝率上位モーター12機を各選手に割り当てる抽選から始まります。
6日間の日程のうち、初めの2日間は、「クイーンズクライマックスシリーズ戦」の予選。
そして3日目から、「クイーンズクライマックス」が開始。
こちらは4日間の短期決戦で、12人で3日間のトライアル戦を戦い、上位6名が4日目の優勝戦に進むという流れです。
「クイーンズクライマックス」の優勝賞金は1,600万円で、女子レーサーのみの大会としては最高額になるため、女子選手としては賞金ランキング上位12位以内を目指して頑張ることになります。
※「クイーンズクライマックスシリーズ戦」の優勝賞金は210万円
過去5年の開催
過去5年の開催レース場と優勝者は以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2023年(第12回) | ボートレース多摩川 | 浜田亜理沙 |
2022年(第11回) | ボートレース住之江 | 田口節子 |
2021年(第10回) | ボートレース福岡 | 田口節子 |
2020年(第9回) | ボートレース浜名湖 | 平高奈菜 |
2019年(第8回) | ボートレース徳山 | 今井美亜 |
2023年の優勝者は浜田亜理沙選手!
ボートレース多摩川で開催された2023年(第12回)のクイーンズクライマックス。
3日間のトライアルの結果、2023/12/31(日)の優勝戦は、以下の6人で争われました(トライアルの得点、順位推移)。
- 浜田亜理沙(28点、2位→1位→2位)
- 遠藤エミ(27点、1位→3位→1位)
- 守屋美穂(25点、1位→5位→1位)
- 川野芽唯(20点、5位→1位→5位)
- 三浦永理(20点、3位→6位→2位)
- 寺田千恵(19点、6位→2位→4位)
※2021年・2022年と2連覇中の田口節子選手は、トライアル中の不良航法で減点を受けたこともあり、優出なりませんでした。
優勝戦のポールポジションをゲットしたのは、初出場の浜田亜理紗選手(埼玉支部)。1号艇からトップスタートを決め、そのまま逃げ切りました。
2着は遠藤エミ選手(滋賀支部)、3着は守屋美穂選手(岡山支部)。3連単1-2-3は780円でした。
今年は「トップ12人に入れれば良い」との気持ちで臨んでいたという浜田選手。
トライアル中も、「乗っている景色は変わらないし、いつものレースという感じ」と冷静なコメントでした。それほど評価が高くないモーターでしたが、きっちり調整したようです。
浜田選手は、スタートに悩んでいた時期もあったようですが、2号艇に遠藤選手・3号艇に守屋選手と強豪が控えるなか、コンマ15のトップスタートからの見事な逃げでした。
通算500回目の1着が、記念すべきG1初制覇。大晦日の夜に、その頭上にティアラを輝かせました!!
浜田選手の旦那さんは、同じ104期の中田竜太選手(埼玉支部)。今開催前もリラックスさせる言葉を掛けてくれていたとか。2024年3月のSG・クラシックに、夫婦での進出を決めました!