1年で一番早いタイミングで行われるSG・ボートレースクラシック。
正式には『総理大臣杯争奪 鳳凰賞競走』(通称は「総理杯」)と言い、非常に格式の高いレースです。
2025年は、3/25(火)~3/30(日)にかけて、「ボートレース若松」で開催されました。

この記事では、ボートレースクラシックのレース概要や過去の優勝者、直近の優勝者・レース結果などをご紹介します。
※他のSGの開催日程・レース結果についてはこちらの記事をご覧ください。

ボートレースクラシックとは
「ボートレースクラシック」は第49回大会から採用された呼称で、正式には「総理大臣杯争奪 鳳凰賞競走」といいます。
初開催は1966年3月であり、まさにクラシックの名前にふさわしい歴史ある競走。競艇の5大SG競走である「GRANDE5」の1つに数えられており、格の高いレースです!
- ボートレースクラシック
- ボートレースオールスター
- ボートレースメモリアル
- ボートレースダービー
- グランプリ
クラシックの出場資格は、前年度の優勝者、前年度のグランプリ優勝戦出場者6名、前年度1月1日~12月31日のSG・G1・G2優勝者、G3以下の競走における優勝戦回数上位者など。
加えて、前月(2月)に6地区で開催された地区選手権の優勝者も出場資格があります。
賞金金額は、ボートレースの中で2番目に高い4,200万円(2024年度)。
なお、2011年(第46回)は、3月11日に発生した東日本大震災により中止になりました。
代わりに、被災地の復興支援を目的に、同年8月に「東日本復興支援競走」という1回きりのSGレースが戸田競艇場で開催されました。
過去5年の優勝者
ボートレースクラシックは2025年で60回目の開催となり、過去5年の優勝者は以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2025年(第60回) | ボートレース若松 | 佐藤隆太郎 |
2024年(第59回) | ボートレース戸田 | 毒島誠 |
2023年(第58回) | ボートレース平和島 | 土屋智則 |
2022年(第57回) | ボートレース大村 | 遠藤エミ |
2021年(第56回) | ボートレース福岡 | 石野貴之 |
参考:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/data/record/list?category=0100
クラシックは、その歴史の中で、このレースでSG初優勝を果たしたレーサーが32人もいます(2023年の第58回終了時点)。
これは、上で書いた通り、選出基準が昨年のグレードレースのチャンピオンですので、昨年から勢いがあるレーサーがそのまま優勝することが多いと言われています。
2022年の第57回では、遠藤エミ選手が女子選手として史上初のSG制覇を達成。翌日のスポーツ紙で異例の1面を飾るなど、大きな話題になりました。
2025年(第60回)の優勝者は佐藤隆太郎選手!
2025年(第60回)のボートレースクラシックは、東京支部のホープ・佐藤隆太郎選手が、SG出場4回目、初優出からの初優勝を決めました!
3/25(火)~3/28(金)の予選を得点率1位で突破した佐藤選手。
準優戦もイン逃げを決め、3/30(日)の優勝戦の1号艇をゲットしました。
優勝戦の顔ぶれは以下の通り。
- 佐藤 隆太郎
- 塩田 北斗
- 西山 貴浩
- 宮地 元輝
- 池田 浩二
- 馬場 貴也
進入は枠なり3対3、1コースから出走した佐藤選手がコンマ08のトップスタートを決め、そのまま誰も寄せ付けず、力強く逃げ切りました。
「実感はないけど、インで勝てて良かった、ほっとしました。」とコメントした佐藤選手。
「エンジンのおかげ、若松は前回も優勝したが、いつもいいエンジンを引く」と謙遜していましたが、「隠れエース機」と呼ばれていた30号機の2連対率は29.0%と低く、そのポテンシャルを存分に引き出したのは佐藤選手の力です。
優勝賞金4,200万円を獲得し、2025/3/30時点では獲得賞金ランキングのトップに躍り出ました。
「選手としてもっと強くなりたい。グランプリにずっと出られるようになりたい。」と今後の抱負を語っていました。

なお、2着・3着は、地元の塩田北斗選手と西山貴浩選手。3連単1-4-2は¥1,680でした。

佐藤選手は弱冠30歳で、関浩哉選手などと同じ115期です。東京支部のホープとして期待を寄せられており、今年の飛躍に要注目ですね!
初日ドリーム戦
初日12Rに開催されたドリーム戦は、以下のメンバーで争われました。
- 毒島誠選手(群馬支部)
- 河合佑樹選手(静岡支部)
- 茅原悠紀選手(岡山支部)
- 馬場貴也選手(滋賀支部)
- 桐生順平選手(埼玉支部)
- 前田将太選手(福岡支部)
結果は3-5-1で、茅原選手の勝利。茅原・桐生・毒島の第1ラウンドは、茅原選手の勝利となりました。3連単は¥14,370で万舟となりました。