真夏の祭典、レディースチャンピオン。
女子レーサーが一気に増加した1987年に初開催された「女子だけのグレードレース」であり、女子レーサーにとっては必ず勝っておきたい伝統あるレースです。
グレードは5つあるPG1レースの1つで、SGに次ぐ重要なレースです!
2023年は、8/1(火)~8/6(日)にかけて、「ボートレース津」で開催されました。

この記事では、レディースチャンピオン(女子王座決定戦)のレース概要やこれまでの優勝者、直近のレース結果などをご紹介します!
※他のPG1の開催日程・レース結果についてはこちらの記事をご覧ください。

レディースチャンピオン(女子王座決定戦)とは
レディースチャンピオン(女子王座決定戦)は、かつては「JAL女子王座決定戦」と呼ばれていた大会です。
日本航空が協賛していたのでこの名称が付けられていましたが、2014年より現在の呼び方に代わり、PG1に格上げされました。
名前の通り女子レーサーだけの大会ですが、賞金が1,200万円と高額であり、優勝者はSGであるボートレースクラシックへの出場権が与えられるため、女子レーサーにとって最高峰のレースの一つに位置付けられています。
出場資格は、「前年度の優勝者」「オールレディース競走の優勝者」「レディースオールスター競走優勝者」のほか、前年6月1日~当年5月31日までの1年間で100走以上の勝率上位の女子選手です。
そのため、このレースは級も関係なく、B1級であっても勝率が高ければ出場できます(但し、期間中に事故率0.40以上を出してしまうと選考除外)。
過去5年の開催
レディースチャンピオンの初開催は1987年と古く、2023年で37回目の開催となりました。
過去5年の開催レース場と優勝者は以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2023年(第37回) | ボートレース津 | 遠藤エミ |
2022年(第36回) | ボートレース丸亀 | 香川素子 |
2021年(第35回) | ボートレース浜名湖 | 遠藤エミ |
2020年(第34回) | ボートレース多摩川 | 平山智加 |
2019年(第33回) | ボートレース蒲郡 | 大山千広 |
歴代チャンピオンは、女子レーサーの実力者がずらりと並びます。このレースで優勝することは、トップ女子レーサとしての証明でもあります。
2023年(第37回)の優勝者は遠藤エミ選手!
2023年(第37回)レディースチャンピオンは、遠藤エミ選手が優勝して幕を閉じました。
2023年8月6日(日)の12Rに開催された優勝戦は、以下6人のメンバーで争われました。
- 1号艇:平山智加
- 2号艇:遠藤エミ
- 3号艇:三浦永理
- 4号艇:川野芽唯
- 5号艇:渡邉優美
- 6号艇:樋口由加里
枠なり3対3で始まった優勝戦。
スタートは横並びでしたが、遠藤選手がスタート後に抜け出し、1号艇・平山智加選手を豪快にまくると、バックストレッチで抜け出し、そのままゴール。
2021年(第35回)に続き、2度目のレディースチャンピオン制覇となりました。
なお、1号艇・平山選手は2020年(第34回)に優勝しており、今回は過去の優勝経験者2人の激突でした。
「平山さんが1マークで寄ったのが見えて『上を行く(ツケマイ)しかない』と判断しました」とのことで、今回の勝負は遠藤選手に軍配が上がりました。

この時点で女子賞金ランキング1位となった遠藤選手ですが、「女子でトップと言ってもあんまり」とのこと。昨年のSG優勝に続いて、更なる高みを目指して頑張って欲しいですね!