真夏の祭典、レディースチャンピオン。
女子レーサーが一気に増加した1987年に初開催された「女子だけのグレードレース」であり、女子レーサーにとっては必ず勝っておきたい伝統あるレースです。
レースのグレードは、5つあるPG1の1つであり、SGに次ぐ重要なレースです。
2024年は、8/7(水)~8/12(月)にかけて、「ボートレース福岡」で開催されました。
この記事では、レディースチャンピオン(女子王座決定戦)のレース概要や過去の優勝者、直近開催の結果などをご紹介します。
※他のPG1の開催日程・レース結果についてはこちらの記事をご覧ください。
レディースチャンピオン(女子王座決定戦)とは
レディースチャンピオン(女子王座決定戦)は、かつては「JAL女子王座決定戦」と呼ばれていた大会です。
日本航空が協賛していたのでこの名称が付けられていましたが、2014年より現在の呼び方に代わり、PG1に格上げされました。
出場資格は、「前年度の優勝者」「オールレディース競走の優勝者」「レディースオールスター競走優勝者」のほか、前年6月1日~当年5月31日までの1年間で100走以上の勝率上位の女子選手です。
そのため、このレースは級も関係なく、B1級であっても勝率が高ければ出場できます(但し、期間中に事故率0.40以上を出してしまうと選考除外)。
過去5年の開催
レディースチャンピオンの初開催は1987年と古く、2024年で38回目の開催でした。
過去5年の開催レース場と優勝者は以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2024年(第38回) | ボートレース福岡 | 遠藤エミ |
2023年(第37回) | ボートレース津 | 遠藤エミ |
2022年(第36回) | ボートレース丸亀 | 香川素子 |
2021年(第35回) | ボートレース浜名湖 | 遠藤エミ |
2020年(第34回) | ボートレース多摩川 | 平山智加 |
歴代チャンピオンは、女子レーサーの実力者がずらりと並びます。
このレースで優勝することは、トップ女子レーサとしての証明でもあります。
2024年(第38回)の優勝者は遠藤エミ選手!
2024年(第38回)レディースチャンピオンは、遠藤エミ選手が優勝し、2023年に続いて史上4人目の大会連覇を達成しました!(優勝は3度目)
予選を1位突破、準優戦も勝利して、優勝戦ポールポジションをゲットした遠藤選手(なお、予選2位は淺田千亜希選手、3位は渡邉優美選手でした)。
迎えた8月12日(月)の優勝戦は、以下のメンバーで争われました。
- 遠藤エミ
- 渡邉優美
- 櫻本あゆみ
- 藤原菜希
- 浜田亜理沙
- 細川裕子
進入は枠なり3対3。1コースからスタートした遠藤選手は、コンマ11のスタートを決めると、あっさり1Mを先マイ。そのまま他を寄せ付けず、逃げ切って勝利!
2着には地元福岡の2号艇・渡辺選手、3着には3号艇・櫻本選手が入り、3連単1-2-3は¥950でした。
「足は完璧でした、エンジンが本当によかった」とコメントした遠藤選手でしたが、普段、SG常連の男子選手としのぎを削っており、スタートさえ決まれば、他の女子選手とはさばきのレベルが違います。
優勝戦の8月12日は、実姉である元ボートレーサー・油浦ゆみ(遠藤ゆみ)さんの誕生日だったようで、「優勝したいなと思っていました!」と笑顔を浮かべていました。
優勝賞金1,300万円を獲得して、女子賞金ランク1位、全体ランキングでも21位となった遠藤選手。
「(2度目のグランプリ出場も)チャンスがあれば」とストイックに前を向いていました。
遠藤選手、名実ともに女子選手の一番手として、二度目のSG制覇の期待がかかりますね!今後も活躍から目が離せません。