ボートレースの最高峰とされるSGレースの中で、G1・G2で活躍した選手たちが出場するオーシャンカップ。
2022年は、7月19日(火)〜24日(日)にかけて、「ボートレース尼崎」で開催されました。

この記事では、オーシャンカップのレース概要や過去の優勝者、直近の優勝者、注目選手のレース結果などをご紹介します。
オーシャンカップとは
オーシャンカップは、1996年にできた国民の祝日である「海の日」(7月の第3月曜日)を記念して創設されたレースです。2022年の海の日は7月18日(月)で、その週にレースが開催されました。
出場資格は、前年度の優勝者、前年度のグランプリ優勝戦出場者6名、直近のSGであるグランドチャンピオン優勝者、前年5月1日~当年4月30日のG1・G2優勝戦得点上位など。
A1級でないと出場できないSGレースが多いなか、このオーシャンカップはG1・G2で活躍している選手であれば、階級に関わらず出場可能です。
賞金金額は、ボートレースの中で3番目に高い3,300万円になります!
過去5年の優勝者
オーシャンカップは2022年で27回目の開催となり、過去5年の優勝者は以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2022年(第27回) | ボートレース尼崎 | 椎名豊 |
2021年(第26回) | ボートレース芦屋 | 濱野谷憲吾 |
2020年(第25回) | ボートレース鳴門 | 峰竜太 |
2019年(第24回) | ボートレース常滑 | 瓜生正義 |
2018年(第23回) | ボートレース若松 | 毒島誠 |
参考:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/data/record/list?category=2400
第27回オーシャンカップ優勝者は椎名豊選手!
今回のオーシャンカップでは52名の選手がしのぎを削りましたが、最終的にはG1未勝利・SG初優出の1号艇・椎名豊選手が優勝を飾りました!
風速7メートルの向かい風のなか、コンマ11の好スタートを切った椎名選手。
先マイのあと、快速エンジンを飛ばしてぶっちぎりでを突っ走り、そのまま逃げてゴールを決めました!
「覚えてないですね、あんまり。スタートの景色しか覚えてないです。3周1コーナー回って画面見て、見れる余裕がやっと。後ろとの距離を。夢のようです。」と興奮気味に語った椎名選手。
2022年4月に引退したボートレース界の貴公子・山崎智也選手が引退した群馬支部の、新たなるスター誕生の瞬間でした!
注目選手の結果
毎年熱戦が繰り広げられるオーシャンカップですが、2022年も見どころが満載でした。
以下では、注目選手の結果をご紹介します!
池田浩二選手
まずは、直近のSGレースである2022年6月のグランドチャンピオンを制したSG10冠(史上5位)の池田選手。
オーシャンカップと競艇王チャレンジカップを取ればSG全制覇の偉業達成となるため期待がかかりました。
しかし、予選は2位が2回、4位が1回、5位が2回と調子が上がり切りませんでした。得点率は4.80で30位となり、準優戦に進むことはできませんでした。
原田幸哉選手
次に、2022年5月のボートレースオールスターを制し、オーシャンカップ開始時点で賞金ランキング1位だった原田幸哉選手。
年末に開催される賞金王決定戦(グランプリ)を見据え、オーシャンカップでも確実に成績を取りに来ることが予想されました。
しかし、初日に1号艇から6着になるなど、結果は得点率5.00で26位。残念ながら準優戦進出はなりませんでした。
毒島誠選手
上で述べた山崎智也選手が引退した今、群馬勢の実質トップとも言える毒島選手。
これまでSG7本獲得、前人未到のSG73大会連続出場(歴代1位更新中)、24回の優出と30代後半にして既にレジェンド級の選手です。
さらに、毒島選手は夏以降のレースに強いという特徴があり、過去にオーシャンカップを制覇しているほか、メモリアルは過去に3度優勝するなど、とにかく後半戦に強い選手です。
今回のオーシャンカップでも強さを見せつけ、初日のドリーム戦で勝利するなど、予選は瓜生正義選手と並んで得点率8.00の2位!
そして迎えた準優戦、毒島選手は1号艇でしたが、5コースから丸岡正典選手がまくり差しで突き抜けて勝利。4着の毒島選手は、優勝戦進出はなりませんでした。
桐生順平選手
2017年以降、SG獲得こそしていないものの、ほぼ準優進出しており、優出もしている桐生選手。オーシャンカップ前には賞金ランキング15位につけていました。
初日のドリーム戦では2位につけ、その後も安定した走りで、予選は得点率7.33(4位)で準優戦に進出。準決勝では、2号艇から2位につけて優勝戦進出(1位は椎名選手)。
優勝戦では5号艇から、太田和美選手との競り合いに勝ち、3着でゴールしました。
稲田浩二選手
今回のオーシャンカップは尼崎での開催であり、バリバリの地元A1選手であることから注目されていた稲田選手。
地元の利を生かし、予選11位からの準優戦、3号艇の徳増秀樹選手がフライングで全額返還などの荒れたレースになりましたが、稲田選手は4号艇からの勝利。
優勝戦では、2号艇から1Mで果敢に椎名選手を攻めましたが及ばず、結果は惜しくも2着でした。
初日ドリーム戦:イン逃げで毒島選手の勝利!
第27回オーシャンカップの初日12R、ドリーム戦の出場選手は、以下の6名でした。
- 1号艇:毒島誠選手
- 2号艇:桐生順平選手
- 3号艇:馬場貴也選手
- 4号艇:羽野直也選手
- 5号艇:菊地孝平選手
- 6号艇:遠藤エミ選手
1号艇の毒島選手は、上にも書いた通り、SG優勝7回(オーシャンカップは2018年に優勝)、SG73大会連続出場(歴代1位更新中)、自身初の今期勝率ナンバーワン(2022年7月19日時点)。
SG優勝7回のうち4回は夏で、夏から調子を上げてくる毒島選手ですが、このドリーム戦でも見事なスタートを決め、圧巻のイン逃げを決めました。
なお、2位は2号艇の桐生選手、3位は5号艇の菊池選手でした。
まとめ
競艇の夏の祭典・オーシャンカップ。2022年の第27回は、1コースから椎名豊選手がSG初優出で優勝を決めました。
2023年の第28回は、7月18日(火)〜23日(日)にかけて、「ボートレース児島」で開催予定です(海の日は7月17日)。

椎名選手、G1未勝利でのSG優勝は史上19人目の快挙だそうです!これを機会に大きく飛躍してほしいですね。