
BBCトーナメントは、競艇では珍しく一発勝負のトーナメント形式で争われるレースで、プレミアムG1(PG1)の1つです。
2026年は、1月22日(木)~25日(日)にかけて、「ボートレース尼崎」で開催中です!

この記事では、BBCトーナメントのレース概要や過去の優勝者、レースの見どころや注目選手などをご紹介します!
※PG1レースについてはこちらの記事をご覧ください。

BBCトーナメントとは!?何の略??

まず、「BBCトーナメント」は、「ボートレースバトルチャンピオントーナメント」の略です。BBCと略されるとパッと聞くと何か分かりませんね。
BBCトーナメントは、2019年に新設された比較的新しいレースです。
グランプリや大晦日のクイーンズクライマックス優勝戦が終わり、年が明けて早々、1月中に開催されるため、一年で一番早いタイミングで開催されるグレードレースです!
このレースは「バトルチャンピオン」という名称ですので、優勝選手にはチャンピオンベルトが贈られます。
出場資格
BBCトーナメントは48人の選手が出場できますが、その出場資格は以下の通りです。
- 前年度本競走の優勝者
- 前年12月までの9つのSG競走の優勝者
- 4つのプレミアムG1競走の優勝者
- 3つのG2競走の優勝者及び前年開催のファン感謝3Daysバトルトーナメントの優勝者
- 前年10月までのSG競走、及び3つのプレミアムG1競走のあっせん決定時における、選出基準に基づく各競走の選出上位15名の内、過去9か月の勝率上位者

要は、「前年度にSGかPG1で優勝した選手」は全員出場、残りの枠は成績上位者で埋めるという形です!
BBCトーナメントの特徴
このレースの最大の特徴は、「トーナメント形式である」という点。
通常のレースでは、まず予選が行われ、予選の得点率の上位者によって行われる準優戦の1・2着の選手が決勝戦に進む・・・という仕組みで進行していきます。
しかし、このBBCトーナメントは、全レースで「1~3着の選手だけが勝ち上がれる」形式。
また、開催は4日間と短く、以下のように勝ち負けがついていきます(解説図はこちら)。
- 1日目:出場者48人で8レース(6人×8レース)を行い、4~6着になった半分の選手が脱落して24人が勝ち上がり
- 2日目:24人で4レース(6人×4レース)を行い、同様に半分の選手が脱落して12人が勝ち上がり
- 3日目:12人で2レース(6人×2レース)を行い、同様に半分の選手が脱落して6人が勝ち上がり(準決勝)
- 4日目:残った6人の選手で決勝戦
こちらの図が分かりやすいですが、全レースが「負けたら終わり」の一発勝負。
数日間の予選で得点率を競う通常開催とは異なり、一戦一戦が全力、緊張感ある戦いが展開されます。
競艇では、1着がひっくり返ることは多くありません。しかし、2~3着は案外シビアな争いになることが多いものです。
そのため、BBCトーナメントは、いわゆる「着取り」が上手い選手が有利になってきます。

選手の「着取り」の上手さを見るには、3連対率の数値をチェックしましょう。
なお、途中で脱落してしまった選手は「勝ち上がり戦」「準決勝」「決勝戦」には出られませんが、一般レースで走れますので、賞金を稼ぐことはできます。
4日間の短期決戦にも関わらず、優勝賞金は1,300万円(2025年度)と高額なので、選手にとっては非常に美味しいレースです。
名物の「あみだくじ」

このレースに限り、「準優勝戦」「優勝戦」は、「準決勝」「決勝戦」と表記されます。
点数・勝率とは関係ない「勝ち上がり方式」なので、このように表記されるのだそうです。
※初日は選出順位の高い選手から順に1枠から組まれるため、選出上位選手が有利(逃げ切れば翌日も1枠)
なお、点数・勝率は無関係となると、決勝戦での枠順はどうなるのだろう?と思われるかもしれませんが、これはなんと「あみだくじ」で決定されます!
この「あみだくじ」は、3日目の全レース終了後に競艇場のメインステージで行われ、テレビ中継もされるレースの名物になっています。
毎年少しづつルール改正も加えられるので、見ていて非常に面白いイベントとなっています。
過去5年の優勝者
過去5年のBBCトーナメントの開催レース場と優勝者は以下の通りです。
※2021年まで12月開催、2023年から1月開催
| 開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
| 2025年(第6回) | ボートレース常滑 | 茅原悠紀 |
| 2024年(第5回) | ボートレース大村 | 関浩哉 |
| 2023年(第4回) | ボートレースびわこ | 松井繁 |
| 2021年(第3回) | ボートレース鳴門 | 丸野一樹 |
| 2020年(第2回) | ボートレース若松 | 寺田祥 |
2025年(第6回)は茅原悠紀選手が優勝
2025年の第6回BBCトーナメントは、茅原悠紀選手が初日1回戦~決勝戦まで全て1号艇を獲得し、ストレート勝ちを決めて見事チャンピオンに輝きました。
1/23(木)からの勝ち上がり戦の結果、1/26(日)の決勝戦に臨んだメンバーは以下の6名でした。
- 茅原悠紀
- 前田将太
- 白井英治
- 馬場貴也
- 上條暢嵩
- 寺田祥
スーパーアミダマシーンによる枠番抽選の結果、決勝戦も1号艇を獲得した茅原選手。勝利の女神も茅原選手に微笑んでいたと言ってもよいでしょう。インからトップスタートを決め、1Mを周ったところで早々に勝負ありでした。

2025年、茅原選手は賞金ランキング2位というすごい成績でしたが、BBCトーナメントの結果で弾みがついたのは間違いありません。
2026年(第7回)の見どころ・注目点
すっかり1月の風物詩として定着したBBCですが、今年の舞台は尼崎競艇場です。
初日から昨年のグランプリ覇者・桐生順平選手が守屋美穂選手の差しをくらって敗退するなど、波乱もありましたが、3日間の結果、決勝戦の出場メンバーは以下となりました。
- 末永 和也
- 瓜生 正義
- 茅原 悠紀
- 新田 雄史
- 白井 英治
- 池田 浩二
アミダマシーンの結果、今年早くも2回優勝(唐津・下関の一般戦)している末永和也選手が1号艇をゲット。2025年の賞金ランキング7位につけ、乗りに乗っている26歳の若武者に要注目です。
昨年の優勝者である茅原悠紀選手は3号艇。連覇に向けて虎視眈々です。
① 今期勝率からみた注目選手
まずは出場選手を、今期勝率順に並べてみましょう。

トップは茅原悠紀選手ですが、上位5名がすべて8点台というハイレベルな争い。
注目すべきは、2位の毒島誠選手です。ご存じの通り、毒島選手は現在B2級。通常であれば月2節程度の一般戦のみの斡旋となりますが、BBCは出場要件さえ満たしていれば級別に関係なく出場可能なため、今回の参戦が実現しました。
2026年は地元・桐生の一般戦に1回出場して優勝したのみで、BBCが今年2回目の出場となります。
毒島選手は2025年に 9,173万円 (16位)の賞金を獲得していますが、競艇選手は一般的には「個人事業主」という扱いになります。そのため、最高税率45%の所得税が適用され、約4,100万円が国税として徴収されます。
さらに、これとは別に住民税や社会保険料として、所得税額のおよそ1割前後が地方税として課されます。これを合計すると約800万円にもなりますが、この支払いは年4回に分けて行われるため、毒島選手は 3か月ごとに約200万円 を納めなければならない計算になります。
つまり、9,173万円稼いでも、実際に手元に残るのはおよそ35%前後。実質的な手取りは 3,000万円ちょいということになります。
一般戦の優勝賞金は場によって差はあるものの、だいたい100万円前後。仮に月2回の一般戦で両方優勝しても、3か月に1度の税金支払いでほぼ消えてしまう、という計算になります。
もちろん、選手たちはこうした事情を承知の上で、あらかじめ税金分を確保しています。それでも「まさかB2級に落ちるとは思っていなかった」はずの毒島選手にとって、今年はかなり厳しい財政状況であることは間違いありません。
峰竜太選手が以前「要は、前年と同じくらい稼げばいいんですよ」と語っていましたが、それができれば問題はありません。しかし、できない年は一気に資金繰りが苦しくなります。
そういう意味で、級別に関係なく出場できるこのBBCは、毒島選手にとって「何が何でも稼ぎたい開催」 でしょう。
賞金ランキング上位の選手たちは、こうした税金事情を身をもって経験しています。現在の毒島選手の状況は、他のトップ選手たちも痛いほど理解しているはずです。だからこそ、マークは普段以上に厳しくなるでしょう。
また、初日に敗退しましたが、6位の中辻崇人選手も注目です。

中辻選手はSG・G1の斡旋を断ることが多いのですが、今回はプレミアムG1であるBBCに参戦してきました。
「一般戦の鬼」と呼ばれ、実力は折り紙付きですが、知名度がやや低いため、知らないと軽視しがちな選手でもあります。予想の際には注意しましょう。
② 尼崎勝率からみた注目選手

尼崎競艇場での当地勝率上位12名を並べると、1位は吉川元浩選手。とはいえ、2位以下も大きな差はありません。
尼崎は淡水のプール水面で、広くて静か、非常に走りやすい競艇場として知られています。コース別では1コースの勝率が 57.6%と、そこそこイン逃げも決まりますが、まくりや差しも十分に効く、非常にバランスの良い水面です。
言い換えれば、純粋に「強い選手が勝つ」競艇場 だとも言えます。
インが極端に強い水面では、5・6号艇ではどうしても1号艇に逃げ切られてしまいますが、尼崎なら外からの逆転も十分に可能です。
そのため、尼崎では「当地巧者」という概念があまり意味を持ちません。「尼崎だけは得意」というタイプの選手が、ほとんど存在しないからです。
ある意味、選手にとっては理想的な競艇場なのかもしれません。クセの無さ、走りやすさという点では、日本でもトップクラスの水面でしょう。
③ モーター抽選結果と前検タイム
尼崎のモーターですが、まずは2連対率の高い順にベスト12を見てみましょう。

トップの9号機を引いたのは森高一真選手。しかし、トップでも2連対率は47.30%であり、現在の尼崎のモーターは完全に横並びで、「抜けたエース機」は存在しません。
ベスト10でもすでに30%台に落ちていることからも、全体が拮抗している状況が分かります。
こうなると、物を言うのは 整備力です。今回のBBCには整備巧者が多数参戦していますから、前検後に大整備を施してくる選手も多いはずです。
そのため、前検タイムはほとんど参考になりません。

実際、6.66を出した選手が12名もおり、出場48名の半数近くが6.64以上という横並びの状態で、正直なところ判断材料にはなりにくい状況です。
一方で、ワーストモーターも見てみましょう。今回は少し幅を広げて、31位~48位までをワースト組として見てみます。

ワーストの17号機(2連対率28.2%)を引いてしまったのは関浩也選手。
ただ、表を見れば分かる通り、前回開催では31位~36位クラスのモーターが優勝戦を争っていますし、33位の1号機は前々節、その前の節と連続優勝しています。
そう考えると、前回優勝機を引いた末永和也選手、2連続優勝機を引いた山田康二選手は、むしろラッキーと言えるかもしれません。少し整備するだけで、一気に節イチクラスになる可能性も十分あります。
モーターは数値だけでは測れません。クセや足回りが選手と合うかどうかで、結果は大きく変わりますし、現時点の本当の状態も数字だけでは分かりません。
そこで、今回も尼崎の番記者が高評価しているモーターを見てみましょう。

今回、番記者評価の高いモーターのうち、実際に選手が引き当てたのは4機のみ。
その中でも、4号機と44号機は相当な高評価のようです。特に44号機は峰竜太選手が仕上げたモーターとのことで、これはかなり期待できそうです。
この4名の選手は、数字には表れない「ポテンシャルの高いモーター」を引いたと見てよいでしょう。
BBCはとにかく「運」も重要なレースです。何しろ、優勝戦の枠順は「あみだくじ」で決まる のですから。
レースを見ていて「今日はツイているな」と感じる選手がいれば、その選手は素直に狙ってよいと思います。


