「ボートレースバトルチャンピオントーナメント」(BBCトーナメント)は、トーナメント形式で争われるレースで、プレミアムG1(PG1)の1つです!
2023年は、1月12日(木)~15日(日)に「ボートレースびわこ」にて開催されました。

この記事では、BBCトーナメントのレース概要や過去の優勝者、直近の優勝者・レース結果などをご紹介します。
BBCトーナメントとは
BBCトーナメントは、2019年に新設されたフレッシュなレースです。
お正月が空けて早々に開催されるため、一年で一番早いタイミングで開催されるグレードレースになります!
元々11月に行われていましたが、グランプリ・クイーンズクライマックスの優勝者にも出場権が与えられることになり、そうなると年末の両レースが終わってから出場選手が決定されるため、1月開催になったという経緯があります(2022年の第4回から)。
このレースは「バトルチャンピオン」という名称ですので、優勝選手にはチャンピオンベルトが贈られます。
出場資格
BBCトーナメントは48人の選手が出場できますが、その出場資格は以下の通りです。
- 前年度本競走の優勝者
- 前年12月までの9つのSG競走の優勝者
- 4つのプレミアムG1競走の優勝者
- 3つのG2競走の優勝者及び前年開催のファン感謝3Daysバトルトーナメントの優勝者
- 前年10月までのSG競走、及び3つのプレミアムG1競走のあっせん決定時における、選出基準に基づく各競走の選出上位15名の内、過去9か月の勝率上位者
要は、「前年度にSGかPG1で優勝した選手」は全員出場、残りの枠は成績上位者で埋めるという形です!
BBCトーナメントの特徴
このレースの最大の特徴は、「トーナメント形式である」という点。
通常のレースでは、まず予選が行われ、予選の得点率の上位者によって行われる準優戦の1・2着の選手が決勝戦に進む・・・という仕組みで進行していきます。
しかし、このBBCトーナメントは、全レースで「1~3着の選手だけが勝ち上がれる」形式です!
開催は4日間と短く、以下のように勝ち負けがついていきます(解説図はこちら)。
- 1日目:出場者48人で8レース(6人×8レース)を行い、4~6着になった半分の選手が脱落して24人が勝ち上がり
- 2日目:24人で4レース(6人×4レース)を行い、同様に半分の選手が脱落して12人が勝ち上がり
- 3日目:12人で2レース(6人×2レース)を行い、同様に半分の選手が脱落して6人が勝ち上がり
- 4日目:残った6人の選手で決勝戦!
つまり、全レースが「負けたら終わり」の一発勝負で、通常のレースのように得点が十分だから安心・・・とはいかず、激しいガチンコレースが展開されます。
特に、3着争いは熾烈を極めます。
なお、途中で脱落してしまった選手は「勝ち上がり戦」には出られませんが、4日目まで一般レースで走れますので、それなりに賞金は稼げます。
4日間の短期決戦にも関わらず、優勝賞金は1,100万円と高額なので、選手にとっては非常に美味しいレースです。
名物の「あみだくじ」
このレースに限り「準優勝戦」「優勝戦」は、「準決勝」「決勝戦」と表記されます。
点数・勝率とは関係ない「勝ち上がり方式」なので、このように表記されるのだそうです。
なお、点数・勝率は無関係となると、決勝戦での枠順はどうなるのだろう?と思われるかもしれませんが、これはなんと「あみだくじ」で決定されます!
この「あみだくじ」は、3日目の全レース終了後に競艇場のメインステージで行われ、テレビ中継もされるレースの名物になっています。
毎年少しづつルール改正も加えられるので、見ていて非常に面白いイベントとなっています。
過去4年の開催
過去4年の開催レース場と優勝者は以下の通りです。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2023年(第4回) | ボートレースびわこ | 松井繁 |
2021年(第3回) | ボートレース鳴門 | 丸野一樹 |
2020年(第2回) | ボートレース若松 | 寺田祥 |
2019年(第1回) | ボートレース平和島 | 田村隆信 |
2023年(第4回)の結果
4回目のBBCトーナメントは、2023年1月12日(木)~15日(日)にかけて、ボートレースびわこにて開催されました。
3日目の14日(土)終了後、準決勝戦を勝ち抜いた6人により、決勝戦の枠番を決めるあみだくじが実施されました。1号艇を獲得したのは、53歳の絶対王者・松井繁選手。
そして迎えた15日(日)の決勝戦。
松井選手はインからトップスタートを見せ、安定の逃げで勝利。賞金1,100万円とチャンピオンベルトを獲得しました!
優勝後、松井選手は「久しぶりに大きいレースを勝てていい感じ。普通のG1の感じで走っていたが。ファンの声援を聞くとSGっぽいね。年を取ってSGを取りたいと思っていたので、いい予行演習になった」とコメントしていました。
なお、昨年優勝の地元・丸野一樹選手は2着、3着には6号艇・池田浩二選手が入りました。

松井選手は、59度目のG1優勝(3年7カ月ぶり)を、プレミアムG1であるBBCトーナメント勝利で飾りました(本大会初制覇)。