BBCトーナメントは、トーナメント形式で争われるレースで、プレミアムG1(PG1)の1つです!
2024年は、1月11日(木)~14日(日)にかけて、「ボートレース大村」で開催されました。
この記事では、BBCトーナメントのレース概要や過去の優勝者、直近開催の結果などについてご紹介します。
BBCトーナメントとは!?何の略??
まず、「BBCトーナメント」は、「ボートレースバトルチャンピオントーナメント」の略です。BBCと略されるとパッと聞くと何か分かりませんね。
BBCトーナメントは、2019年に新設されたフレッシュなレースです。
お正月が空けて早々に開催されるため、一年で一番早いタイミングで開催されるグレードレースになります!
元々11月に行われていましたが、グランプリ・クイーンズクライマックスの優勝者にも出場権が与えられることになり、そうなると年末の両レースが終わってから出場選手が決定されるため、1月開催になったという経緯があります(2022年の第4回から)。
このレースは「バトルチャンピオン」という名称ですので、優勝選手にはチャンピオンベルトが贈られます。
出場資格
BBCトーナメントは48人の選手が出場できますが、その出場資格は以下の通りです。
- 前年度本競走の優勝者
- 前年12月までの9つのSG競走の優勝者
- 4つのプレミアムG1競走の優勝者
- 3つのG2競走の優勝者及び前年開催のファン感謝3Daysバトルトーナメントの優勝者
- 前年10月までのSG競走、及び3つのプレミアムG1競走のあっせん決定時における、選出基準に基づく各競走の選出上位15名の内、過去9か月の勝率上位者
要は、「前年度にSGかPG1で優勝した選手」は全員出場、残りの枠は成績上位者で埋めるという形です!
BBCトーナメントの特徴
このレースの最大の特徴は、「トーナメント形式である」という点。
通常のレースでは、まず予選が行われ、予選の得点率の上位者によって行われる準優戦の1・2着の選手が決勝戦に進む・・・という仕組みで進行していきます。
しかし、このBBCトーナメントは、全レースで「1~3着の選手だけが勝ち上がれる」形式。
また、開催は4日間と短く、以下のように勝ち負けがついていきます(解説図はこちら)。
- 1日目:出場者48人で8レース(6人×8レース)を行い、4~6着になった半分の選手が脱落して24人が勝ち上がり
- 2日目:24人で4レース(6人×4レース)を行い、同様に半分の選手が脱落して12人が勝ち上がり
- 3日目:12人で2レース(6人×2レース)を行い、同様に半分の選手が脱落して6人が勝ち上がり(準決勝)
- 4日目:残った6人の選手で決勝戦
つまり、全レースが「負けたら終わり」の一発勝負。数日間の予選で得点率を競う通常開催とは異なり、一戦一戦が全力、緊張感ある戦いが展開されます。特に、3着争いは熾烈を極めます。
なお、途中で脱落してしまった選手は「勝ち上がり戦」「準決勝」「決勝戦」には出られませんが、一般レースで走れますので、賞金を稼ぐことはできます。
4日間の短期決戦にも関わらず、優勝賞金は1,200万円と高額なので、選手にとっては非常に美味しいレースです。
名物の「あみだくじ」
このレースに限り、「準優勝戦」「優勝戦」は、「準決勝」「決勝戦」と表記されます。
点数・勝率とは関係ない「勝ち上がり方式」なので、このように表記されるのだそうです。
なお、点数・勝率は無関係となると、決勝戦での枠順はどうなるのだろう?と思われるかもしれませんが、これはなんと「あみだくじ」で決定されます!
この「あみだくじ」は、3日目の全レース終了後に競艇場のメインステージで行われ、テレビ中継もされるレースの名物になっています。
毎年少しづつルール改正も加えられるので、見ていて非常に面白いイベントとなっています。
過去5年の優勝者
過去5年のBBCトーナメントの開催レース場と優勝者は以下の通りです。
※2021年まで12月開催、2023年から1月開催
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2024年(第5回) | ボートレース大村 | 関浩哉 |
2023年(第4回) | ボートレースびわこ | 松井繁 |
2021年(第3回) | ボートレース鳴門 | 丸野一樹 |
2020年(第2回) | ボートレース若松 | 寺田祥 |
2019年(第1回) | ボートレース平和島 | 田村隆信 |
2024年(第5回)BBCトーナメントの結果
2024年(第5回)のBBCトーナメントは、関浩哉選手が優勝しました!!
準決勝戦は、昨年覇者の松井選手と、昨年MVPの石野選手が何れも1号艇からイン逃げを決めました。しかし、あみだマシンによる抽選の結果、決勝戦の1枠を引き当てたのは関選手でした。
- 関 浩哉
- 平本 真之
- 松井 繁
- 石野 貴之
- 茅原 悠紀
- 馬場 貴也
関選手は、アウト艇の攻撃を封じてイン速攻で見事に勝利。チャンピオンベルトをゲットし、これでG1は通算3度目の優勝になりました。
「今節はずっと6号艇の雑草魂できて、最後に神様が味方してくれた。応援してくれる人のために、次のレースも頑張りたい」とコメントしていました。
ちなみに2着は5号艇・茅原選手、3着は昨年覇者の松井選手で、1-5-3の3連単は¥1,620でした。
第5代チャンピオンとなった関選手、ボクシング元世界王者の村田諒太さんからの祝福に笑顔でした。今年の活躍に期待ですね!!