
競艇のレースで、「ボートレースレディースvsルーキーズバトル」という、一風変わった開催が行われているのをご存じでしょうか?
このレースでは、まるで紅白歌合戦のように、紅組(レディース)と白組(男子ルーキー)で合計得点を競い合います!
年2回開催されており、直近では第15回が2025年7月(7/1~7/6)にボートレース下関で開催されました。

この記事では、ボートレースレディースvsルーキーズバトルの、レースの仕組みや見どころについて、詳しく解説していきます!
レース概要と紅白戦
「ボートレースレディースvsルーキーズバトル」は、ボート界唯一の男女団体戦として、2018年に開始されました。

扱いは「一般戦」であり、選手の育成も目的としている開催です!
普通のレースとの違いとして、選手が紅組(レディース)と白組(ルーキーズ)に分かれて、団体戦における点数合計で紅白どちらが勝つかという要素があります。
これまでに15回開催されており、結果は紅組6勝・白組9勝となっています。

第10回大会から白組(ルーキーズ)が5連勝するなど、レディースにやや分が悪くなっていますが、直近の第15回開催ではレディースが勝利しました。
※なお、紅組・白組のどちらが勝つかのファン投票などは特にありません(笑)
ちなみに、この開催では、団体戦の勝ち負けが争われるのと同時に、個人の優勝も争われます。
個人の優勝者は、15回中14回が男子ルーキー選手から出ています。レディースからの優勝者は第5回の平高奈々選手のみです。
上で書いた通り、この開催は「一般戦」扱いなので、A1の全国クラスの女子選手はあまり斡旋されないので、このような結果になっていると思われます。
なお、優勝となると、準優戦・優勝戦を勝ち抜かなければならないので、その難易度は通常のレースと変わらないと見て良いでしょう。
レースの仕組み
それでは、「ボートレースレディースvsルーキーズバトル」の詳しいルールをみていきましょう。
まず参加資格ですが、男子はデビュー6年未満のルーキーのみ。レディースは年齢無制限なのでベテランも登場しますが、デビューしたてのB2選手も登場してきます。
出場者は、レディース・ルーキーズともに24人ずつになります(合計48人)。
団体戦のルール

出典:BOAT RACE公式
「ボートレースレディースvsルーキーズバトル」は6日間開催されますが(第1回大会のみ5日間)、そのうちに48走分のレースが「団体戦対象レース」となります。
この「団体戦対象レース」では、各レースとも、レディースチームとルーキーズチームから3名ずつ(女子3名・男子3名)出走します。
着順毎に決められたポイントが付き、合計点の多い側に「団体ポイント」が付きます。
開催を通じて、紅組か白組か、「団体ポイント」の多い方の勝ちとなります。
個人戦のルール
上で個人の優勝も争われると書きましたが、通常レースと同様、4日目までのレースが予選になります。
ただ、この開催では「レディースだけの予選得点率」「ルーキーズだけの予選得点率」が設けられています!
その上で、男女それぞれの得点率上位6名が準優勝戦に進出。
準優勝戦は5日目の11R・12Rに男女別に行なわれ、それぞれ上位3名が優勝戦に進出します。
優勝戦は男女3人ずつとなるわけですが、優勝戦は「団体戦対象レース」でもあり、個人優勝のみならず団体優勝にも関係するため、二重の意味で注目されるような仕掛けとなっています!
選手にとっては良いチャンス!?
なお、準優戦4~6着の男女の各3名ずつの6名は「特別選抜A戦」に、準優戦に出られなかった得点率上位の各3名ずつ6名は「特別選抜B戦」に、それぞれ参加できます。
つまり、男女別の得点率で上位9位以内に入れれば「特別選抜B戦」以上に出場できるのです。
男女とも、出場選手は24人であることを考えると、選手にとっては良いチャンスと言えそうです。
さらに、最終的に紅組・白組で点数合計が多い方が勝ちとなり、勝った方の選手全員に一律10万円の賞金が出ますので、これも嬉しいに違いありません。
なお、開催期間中にフライング・出遅れなどがあると賞金は出ないため、普段よりスタートに注意が必要になるという面もあります。
レースの注目ポイント
それでは、この開催の特徴について考えてみましょう。
まず、女子選手とルーキー選手は、前づけにいくことがあまりありません(前づけは、「それをやっても許される実績を持つ選手」でなければブーイングを受けます)。
そのため、枠番通りの進入が殆どでしょう。
また、SG常連のベテラン選手などは、例えば2~3号艇に入ると1号艇を少しでも早くコース進入させ、「深インにさせて不利」にさせるべく様々なフェイントをかけます。
しかし、このシリーズではそういう選手もおらず、インも焦らず距離を十分に取ることができます。
例えば、第10回開催(2023年1月)の決まり手の特徴を見てみましょう。

第10回の開催場だった芦屋はインが強いことで有名ですが、スタートさえ決まればコース関係なく「まくり」、展開がハマれば「差し」も決まる競艇場です。
決まり手は、やはりイン逃げが多い印象ではありますが、後半になると「まくり」が決まり始めています。つまり「スタートが分かってくると、まくりが決まる」ということです。
「まくり差し」は高度であり、B級・A2級の選手にとってはなかなか難しい技です。
そのため、B級・A2級の選手はインが取れなかったら「まくり」か「差し」を狙うことになります。
しかし「差し」はうまく展開がハマらないと決まりません。つまり、積極的に勝ちを狙いにいくには、1号艇以外は「まくり」を狙うしかないのです。
そのため、インが強い競艇場で開催の場合、(少なくとも開催開始当初は)特に1号艇が狙い目ということになります。

ルーキーズの勢いが勝つか、レディースの技が勝つか・・・という開催ではありますが、過去の参加者は現在SG常連になっている選手もいます。出場者のバックグラウンドも注目しておくと面白いです!


