
ボートレースは水上で行う競技ですので、水面が荒れるとレーサーが転覆などを起こす危険性があります。
そのため、台風などで天候が荒れた時には、開催中止・開催打ち切りとなる場合があります。

この記事では、台風などによって開催場の天候が荒れそうな場合、競艇レースの開催がどうなるのかについて説明します。
レースの開催と中止
競艇の場合、レースを開催するかしないかは、全て「開催執行委員長」に一任されています。
そのため、中止にするかどうかは委員長の判断次第になりますが、一般的に競技可能な水面状況であれば、そのまま開催。
危ないと判断されるような状況になれば、中止になります。
なお、その日のレースが開催中であっても、危ないと判断される状況になれば、その時点(日の途中)で中止になることもあります。
これについては規定があり、6レース(全12レースの半分)までいっていない場合、その日のレースはなかったものとして順延されます。※以前は4レースや5レースでした。
一方、6レースが発走できた時点で、その日の開催は成立となり、7レース以降に中止になったとしても順延されません。賞金も点数も加算されます。
「そうすると、走った選手と走ってない選手が出るので、不公平では?」と思われるかもしれませんが、出場できなかった選手には翌日以降のレースの番組編成で調整が行われます。
競艇では、1回の開催における選手の出場回数は同じ回数にしなければならないので、このような調整が行われます。
なお、中止となったレースの舟券は、全て払い戻されます。
優勝戦が中止になった場合は?

以上が、レースの中止に関する基本ルールですが、競艇の開催は通常、①予選→②準優戦→③優勝戦と順に行われます。6日間の日程であれば、①が4日、その後に②と③が1日ずつです。
では、準優戦・優勝戦が中止になったらどうするのかという疑問をお持ちの方もいると思いますが、この場合、2つのケースに分けられます。
開催日順延
1つ目のケースは、「開催日順延」といい、開催期間が延長されるケースです。
競艇には「最大2日間まで延長開催が可能」という規定があり、これに従って開催期間を延長して準優戦→優勝戦を行うことになります。
ですが、準優戦や優勝戦に出場する選手の中に、「次の斡旋が、本開催が終わった2日後にある」という選手がいると開催期間の延長が不可能となります。
この場合、次のケースとなります。
その他のケース
2つ目のケースとして、まず準優戦が荒天により開催できなかった場合、優勝戦は予選点数の上位者で出場選手が決定され、翌日が開催可能であれば、そのまま優勝戦が行われて優勝者が決定されます。
しかし、優勝戦が荒天により中止となってしまう場合もあります。この場合、「中止打ち切り・優勝者なし」とされ、優勝賞金は優勝戦の参加予定選手に適宜、配分されます。
延長開催は、例えばA級であれば月に3回の斡旋があり、特にA1級は長めの開催であるSG・G1に斡旋されることも多いので、A1級の選手が参加している場合、一般戦の延長開催はほぼ無理なようです。
そのため、「優勝者なし」となることは結構あるようです(やはり、河川を利用している江戸川競艇場で一番多いとか)。

SGレースなどではどうなる?
SGなどのグレードレースで中止が発生した場合、「優勝者なし」になってしまうことはあるのでしょうか。
競艇は天候に左右される競技につき、SGなどの重要なレースでは、予め「2日間の開催延長」が可能なように、出場選手の次の斡旋が余裕を持ってなされています。

万が一、期間中に中止の日があっても、延長開催が可能なよう配慮されているわけですね。
そのため、SGで「中止打ち切り・優勝者なし」となることは、よほど荒天が続かない限り起こりません。
これまでSGで延長開催となったケースはありますが、「優勝者なし」となったケースは一度もないようです。

開催執行委員長の中止判断はいつ出るか分かりませんが、さすがにレースの真っ最中に出た例はありません。
しかし、「レース開始ギリギリ」に下されることもあり、かつて鳴門では、選手がスタート位置に着き、大時計が回り始めてから、強風を理由に中止となった例があります。
主催者側は、レースを開催すれば利益が出ますので「できれば続行したい」というのが本音ですが、あまりに水面状況が悪いなか強行すると、選手の安全に関わってきてしまいます。

決定は開催執行委員長に一任されており、委員長の責任は重大です。荒天のときは、中止にするかどうか、ギリギリの見極めがなされているわけですね!


