「スピードクイーンメモリアル」は、2025年から新しく設置されたレースで、レースタイムが速い女子選手による戦いであり、プレミアムG1(PG1)の1つです。
2025年の第1回は、2月19日(水)〜2月24日(月)の日程で、「ボートレース浜名湖」で開催されました。

この記事では、スピードクイーンメモリアルのレース概要や過去の優勝者、直近の優勝者・レース結果などをご紹介します。
概要
「スピードクイーンメモリアル」は、8月の「レディースチャンピオン」、12月の「クイーンズクライマックス」に続き、3つ目の女子のプレミアムG1レースとして、2025年2月から開始したレースです。

年間6レースあるプレミアムG1レースについては、こちらの記事をご覧ください。

このレース、スピード自慢の女子選手=スピードクイーンを集めて最速選手を決める、というかなり面白いコンセプトの開催です。
このレースの出場選手は、主に①各競艇場で最速レースタイムを記録した選手と、②各競艇場の推薦選手で構成されます。
①は、全国24ヶ所のボートレース場で、最も速いレースタイムを記録した選手24人です(1着を獲得した3周レースで計測)。
旋回力・整備力次第で、B級の選手にも出場権があるため、通常のグレードレースと比べると出場選手の幅が広がりそうです。
②は、全国24ヶ所のボートレース場からの推薦選手24人です(所属支部の選手を推薦、B2級は除く)。
さらに、①と②のほかに、開催施行者の希望選手4人が参加します。
2025年の初開催の選考期間は、2023年12月〜2024年11月でしたが、冬は気温が低く、モーターの回転が上がりやすいため、選考期間の序盤・終盤の勝負駆けも注目されました。
優勝賞金は1,300万円とかなり高額であり、女子賞金ランキングに大きく影響を及ぼしてきそうです。
最速タイム=選手の実力ではない
本開催は「最速タイム」がコンセプトですが、最速タイムは枠番・気候・モーターと色々な要素が揃って初めて出せるものであり、常にそのスピードで走れるわけではありません。
そのため、最速タイム=選手の実力とは単純に言えません。いつも以上に勝率についてもしっかり注目して予想した方が良さそうです。
なお、あくまで一般論ですが、女子選手はモーター本体の整備は苦手なことが多いです。
そのため、モーターの微妙な個体差が明暗を分けてしまうこともあります(特に、2~3着などの道中争いなど)。
モーターの個体差が、各選手のレーススタイルと合っているかどうかが重要であり、モーター抽選後の前検タイムが出てからの選手コメントも要確認です。
過去5年の開催
スピードクイーンメモリアルは、2025年が初開催になります。
開催回 | 開催レース場 | 優勝者 |
2025年(第1回) | ボートレース浜名湖 | 平高奈菜 |
2025年の優勝者は平高奈菜選手!
2025年(第1回)スピードクイーンメモリアルは、平高奈菜選手が優勝し、初代最速クイーンに輝きました!
4日間の予選の結果、トップ通過したのは平高選手。準優戦を経て、2月24日(月)に開催された優勝戦は以下のメンバーで争われました。
- 平高奈菜
- 川井萌
- 山川美由紀
- 川野芽唯
- 岩崎芳美
- 海野ゆかり
平高選手が1Mを先マイ、抜け出して独走、そのままゴールしました。
2番手争いが激しく繰り広げられましたが、激しく食い下がった地元のトップルーキー・川井萌選手は2周目2マークで残念ながら転覆。
2着は山川美由紀選手、3着は川野芽唯選手で結果は1-3-4、3連単は¥1,260でした。
「愛媛のスピード狂」として今開催に出場していた平高選手。
「2日目くらいからリズムに乗ることができた」そうですが、優勝戦は 「正直、パッとしないレースで喜びはイマイチ、内容は悪かった」とのこと。
最後に「ずっと不甲斐ない成績で迷惑をかけいたんですけど、 ちょっと戻ってこれたんで、これからも頑張りたいと思います」とコメントしていました。

初代最速クイーンの称号をゲットした平高選手。今年は本来の実力を発揮して女子戦を盛り上げていってほしいですね!!

初日ドリーム戦の結果
初日12Rに開催されたドリーム戦は以下のメンバーで争われましたが、結果は1-2-5、3連単は2,660円でした。
- 浜田亜理沙(埼玉支部)
- 上田紗奈(大阪支部)
- 細川裕子(愛知支部)
- 刑部亜里紗(静岡支部)
- 西橋奈未(福井支部)
- 遠藤エミ(滋賀支部)
5場で最速タイムを記録した1号艇・浜田選手がコンマ03のトップスタートで先マイ、そのまま先頭をキープしてしっかり勝利。
大会基準に合致してドリーム戦のチャンスを掴んだ上田選手は2着、3着には5コースから西橋選手が入りました。