1953年に開設された常滑競艇場は、愛知県で一番古い競艇場です。

そして、所在地である常滑市には中部国際空港(セントレア)があり、近年注目される観光スポットの一つになっています。
ところで、常滑と言えば常滑焼、市の重要な産業の一つで、市内には窯業で栄えた昔の街並みが今も残っています。そして、常滑競艇場のキャラクターは、常滑焼に因んだ招きネコの「トコタン」で、ゆるキャラとしても人気があります。そんな常滑競艇場周辺の観光スポットやご当地グルメを紹介しましょう。
愛知県にはもう一つの競艇場「半田競艇場」がありました
実は、愛知県には半田市にも同時期に開設された半田競艇場が有りました。ただ、昭和34年の伊勢湾台風で壊滅的な被害を受けて廃止されてしまいました。
そのため常滑競艇は、常滑市と今でも開催権を持っている半田市が共同で主催しています。水質は海水ですが、引き潮時に水門を閉めてしまうため潮の影響は殆んどありません。常滑競艇の特徴は、レースで先頭の選手が3周目に入るとジャンが鳴ることです。
競艇場へのアクセスは、名鉄常滑線・空港線の常滑駅から徒歩5分です。常滑駅までは名古屋から名鉄の特急で約30分ですから、とても便利な場所にあります。因みに空港のある埋め立ての人工島「セントレア」は2つ先の駅です。
常滑競艇場グルメは名物「ドテ丼」
常滑の名物料理は、海に面しているので海産物は勿論ですが、名古屋と同様に味噌煮込みうどんは有名です。でも、競艇場の名物と言えば「どて丼」です。
値段も450円代と手頃で、ホルモンとコンニャクを八丁味噌でじっくり煮た具が乗っています。串カツもここではソースではなく、八丁味噌のタレをつけて食べます。この組み合わせも絶妙です。なお、セントレアまで行けば、たくさんのレストランが入っているので、名物の大きなエビを使ったエビフライも是非食べてみたいものです。
セントレアとイオンモール
さて、近年で一番の観光スポットは、中部国際空港のセントレアでしょう。空港ビルの最上階にスカイタウンと言う展望台やレストラン街があります。
また、空港対岸の知多半島側にはショッピングセンターの「イオンモール常滑」「常滑のれん街」があります。東京ドーム4個分が入る東海3県最大規模の広さを誇ります。
屋外には体験型エンターテイメントパーク「ワンダーフォレスト きゅりお」があって、ロープコース(アスレチック)・サーキットコース・スケートリンク・温浴施設と充実した設備。このほかにも、9スクリーンのシネコン「イオンシネマ常滑」があります。
市内には「めんたいパークとこなめ」、「コストコホールセール中部空港倉庫店」などの施設が揃っています。
旧市街はやきものの町、そして盛田昭夫の出身地

また、旧市街に目を向けてみるとレンガ煙突が点在する窯業で栄えた古くからの町並みがそのまま残っています。
この地域は「やきもの散歩道」として整備されており、登り窯や黒板塀、「土管坂」などの情緒ある風景が見られるほか、ギャラリーも多く存在します。
また、常滑出身でソニーの創始者の一人、江戸時代からの造り酒屋で、味噌、醤油の醸造元でもある「盛田」の十五代目当主である盛田昭夫氏の記念館「盛田味の館」や「盛田昭夫塾」、さらに、LIXILの発祥の地である常滑市には「「INAXライブミュージアム」あります。
なお、常滑市出身の著名人には、盛田昭夫氏以外にも元経団連会長の平岩外四氏、伊奈製陶(現LIXIL)創始者の伊奈長三郎氏がいます。また、芸能界では女優の中野良子さん、ザ・ピーナッツの二人がいます。
なお、競艇選手では数々のSG競争で優勝し、賞金王にも輝いた池田浩二選手(愛知支部所属)が常滑の出身です。