戦後復興を目的に1955年に開設された全国で23番目の競艇場が蒲郡です。
前年の台風で壊滅した塩津地区の塩田を転用することで県から認可を得て開発されました。一時はバブル崩壊で廃止も囁かれましたが、2006年から始まったナイターレースによって復活。
2008年度は売上が1000億円を超え、住之江を抜いて全国一になったこともあります。湾の内側にあるプールのため、海の近くにあるにも関わらず、潮の満ち引きや風の影響は殆んど受けず静かな水面で、水質も塩分濃度の低い汽水です。そんな蒲郡には競艇のほかにも数多くの観光スポットがあります。
ミカンの栽培と繊維ロープが主な産業

蒲郡駅は、新幹線は停車しませんが、三河湾に面した温暖な気候で、フルーツの栽培が盛んな土地です。特に温室の「蒲郡ミカン」は有名です。また、昔から綿(三河木綿)の生産が盛んな地域だったことから織物業が発展、中でも繊維ロープの生産では日本一です。
温泉とテーマパーク「ラグナシア」

また、愛知県内では有数な観光都市で、市内には三谷、蒲郡、西浦、形原の4カ所の温泉があり、中でも形原温泉はアジサイで有名です。
レジャー施設ではシーサイドリゾート「ラグーナテンボス」の中にあるテーマパーク『ラグナシア』が有名です。特に冬場のイルミネーションには多くの人が集まります。
「竹島」と「蒲郡クラシックホテル」

また、全国的に有名なのが景勝地「竹島」です。蒲郡競艇の周年記念競走は竹島に因んで、「オールジャパン竹島特別」の名前が付いています。
周囲680メートルの小島で対岸から400メートル離れていますが、今は竹島橋で結ばれています。そして、対岸とは全く違った植物が繁殖しているため天然記念物に指定されています。
また、大正から昭和初期にかけて文人達が多く利用した料理旅館「常磐館」があり、菊池寛の『火華』をはじめ多くの文学作品に登場します。
更に、その対岸には歴史的建造物であり、城郭風の外観にアールデコ様式の内装を施した今も現役の「蒲郡クラシックホテル」があります。
お勧めメニューはお手軽なワンコイン丼

競艇場へは」蒲郡駅ではなく、JR三河塩津駅、名鉄蒲郡競艇場前駅(両駅は繋がっています)から徒歩5分(蒲郡駅からも無料送迎バスが出ています)。
駅前ですから周辺には多くの飲食店がありますが、競艇場内のグルメを紹介すると、フードコートでは、串カツと味噌おでんが人気メニューです。
簡単にテイクアウト出来るので、何処の競艇場でも人気メニューの一つになっていますが、蒲郡では2本150円です。
また、丼物がワンコイン(500円)で食べられます。鰻のまぶし丼、かき揚げ丼、エビ天丼が格安です。他にもカレーやラーメン、餃子などの定番メニューも食べられます。また、周辺には和食懐石、中華、カレー、回転ずし、居酒屋などがあり、レース後も十分楽しめます。
愛知県出身(愛知支部)の競艇選手は数多くいますが、蒲郡出身は天野晶夫選手くらいです。他にご当地出身のアスリートはJRA初の女性騎手として話題になった細江純子さん(競馬ジャーナリスト)や福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大投手がいます。
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