東日本で最初に開設された競艇場が浜名湖競艇場です(1953年開場)。所在地は静岡県湖西市。開設当時は浜松市の弁天島にありましたが、1968年に現在地(旧新居町)に移転、その後新居町は湖西市と合併しました。
湖西市(こさいし)は静岡県の最西端、愛知県の豊橋市と浜松市に挟まれた県境の市です。JR湖西線(こせいせん)は琵琶湖の西側にありますが、湖西市は浜名湖の西側で静岡県ですから間違わない様にしましょう。
晴れた日は富士山も望めます
静岡県唯一の浜名湖競艇場は、東海道新幹線の車窓からも見ることも出来る日本最大の水面を誇る競艇場で、JR東海道本線の新居町(あらいまち)駅から徒歩3分です。
駅を降りるとホームから大型映像装置や電光式のオッズ板が見え、屋根付きの専用通路(写真)があるので、雨でも濡れずに場内まで行けます。よく晴れた日には富士山も望めますから、競艇場も観光スポットの一つかもしれませんね。
浜松オートは浜松市にあります
また、隣の浜松市には全国に4カ所あるオートレース場の一つ「浜松オート」があります。
オートレース用のバイクには浜松市に本社のあるスズキの600㏄エンジンが使われているので、ご当地産業の一つとも言えます。また浜松市は本田技研やヤマハ発動機発祥の地でもあり、オートバイレースが盛んになるのも分かります。
ちなみにオートレース用のバイクには競艇のボート同様ブレーキが付いていない特殊な仕様です。
浜名湖と言えばウナギ
先ずは、ご当地のグルメを紹介しましょう。浜名湖と言えば何と言っても「ウナギ」、ご当地へ行ったら是非本場のウナギを食べてみたいものです。
勿論、周辺や浜松市内にもお店はたくさんありますが、競艇場内のレストラン街にも「うな丼」が1000円、「うな重」が1550円と言う手頃な値段で食べられるお店があります。毎年土用の丑の日には鰻が半額になり、8月にはボートレース場でも浜名湖うなぎ祭りが開かれ、実演販売が行われます。
マリンレジャーと豊田佐吉記念館
また、観光スポットでは競艇場の周辺には2カ所の海水浴場があるほか、釣りや潮干狩り、サーフィンやクルージングなどのマリンスポーツも盛んです。また、夏には全国的にも珍しい手筒花火が3日間にわたって行われ、多くの観光客が訪れます。そして、地元の産業であるみかんの栽培のほかにも春はいちご狩り、秋はブドウ狩りも楽しめます。
更に市内の中心地である鷲津地区は、トヨタ自動車グループの創始者・豊田佐吉の出身地であることから、トヨタの資金で建設された「豊田佐吉記念館」があります。
日本初の楽器博物館
地元の産業は、浜名湖の名前で有名な鰻の養殖のほか、斜面を使ったミカンの栽培、また、豚の飼育では県下一の頭数を誇り、湖西ブランド豚である「とこ豚(とことん)」やウィンナーの生産も盛んです。また、お隣の浜松市は、本田やスズキ、ヤマハをはじめとする工業都市である一方、ヤマハ、河合、ローランドなど日本の3代楽器メーカーが本社を置く音楽都市でもあます。現在も電子オルガンや電子ピアノ、シンセサイザー、管楽器などが生産されています。なお、「浜松市楽器博物館」が、 1995年に日本初の公共楽器博物館として開館、浜松駅前の複合施設「アクトシティ」の中にあります。
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