北陸の福井県坂井市、本州の日本海側にある唯一の競艇場です。開設は1953年で、当初は九頭竜川の河口に作られていましたが、1966年に九頭竜川が一級河川に昇格されたため、1968年に現在地(坂井市三国町)へ移転しました。競争水面は小高い丘に囲まれた人造湖を整備して作られたプールで、水質は淡水です。マスコットキャラクターは、地元の名産品である越前ガニをイメージした「カニ坊」で、入り口には大きなカニ坊がいます。
芦原温泉駅からバスで10分の三国競艇場
アクセスは、JR芦原温泉駅から無料送迎バスを運行(約10分)。えちぜん鉄道のあわら湯のまち駅からは無料送迎バスで5分、徒歩20分です。あわら市は坂井市の隣になりますが、競艇場は市のはずれにあるため、芦原温泉駅やあわら湯のまち駅の方が近くなります。温泉としては三国温泉より芦原温泉の方が有名ですが、坂井市には全国的にも有名な観光地で、名勝「東尋坊」(天然記念物)があります。そして、グルメは何と言っても全国ブランドの「越前ガニ」です。そんな三国競艇の周辺をご紹介しましょう。
花ラッキョウとソースカツ丼が名物
三国と言えば、「花ラッキョウ」の生産日本一ですが、あくまでらっきょうは添えもの。競艇場の人気メニューは「ソースかつ丼」です。ソースかつ丼の発祥は関東の桐生だと言われていますが、考案者が関東大震災で、関東から福井に戻り、広めた物だと言われています。今では、すっかり地元に根付き、レース場では無くてならないメニューになっています。そして、レースで勝った折には是非、カニの大様「越前ガニ」をご賞味ください。
カニのほかにも海の幸が一杯の三国
他にも三国をはじめ福井県には有名な海の幸がたくさんあります。カニばかりではなく、イカもヤリイカ、アオリイカ、ホタルイカが有名、冬の味覚の一つ甘えびも三国港に水揚げされます。京料理で有名な若狭ぐじ(アカアマダイ)、塩漬けにしたバフンウニも越前ウニと呼ばれとても高級品です。福井へ行ったら是非食べてみたい地元の味です。
天然記念物の東尋坊と雄島
周辺の観光スポットに目を向けてみると坂井市には国の名勝「東尋坊」があります。三国競艇場と同じ旧三国街にありますから、とても近い場所です。日本海に面した直角に切り立った険しい岸壁が続く海岸線は世界でも珍しく、天然記念物に指定されています。一番高いところで海から25メートルもあります。崖の上からばかりでなく、遊覧船に乗れば海から壮大な崖を見ることも出来ます。また、重要文化財の古城「丸岡城」も全国に知られる観光地です。
また近くには、東尋坊と同様の海食崖で周囲を囲まれた「雄島」があります。遊覧船に乗れば東尋坊と同時に周囲2キロの島全体を見ることが出来ますが、橋があるので歩いて渡ることも出来ます。島には日本海に面しているにも関わらず、温暖な気候を好む植物が繁殖しています。遊覧船に乗らなくて日本海が一望できる「東尋坊タワー」に登れば素晴らしい景色が見られます。隣のあわら市は温泉で有名な土地です。勿論、市内にも東尋坊温泉や三国温泉、丸岡温泉、霞の里温泉があります。旅やギャンブルの疲れを癒すには最高の土地と言えるでしょう。
中島孝平選手が三国出身です
ご当地の有名人は作家の中野重治や高見順がいます。生家跡は観光地にもなっています。また、テレビでおなじみの政治評論家の田崎史郎、シンガーソングライターの横田はるな、ヒナタカコも三国町の出身です。また、地元出身の競艇選手は賞金王決定競争や笹川賞で優勝したSGウィナーの中島孝平選手がいます。
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