
関西の住之江と並ぶ、関東でのSGのメッカと言えば、東京の平和島。
賞金王決定競争や総理大臣杯競争など、多くのビッグレースが開催され、東京3競艇場の中では最大の動員数、売り上げを誇っています。
京浜運河を利用しているので水質は海水、潮位の変化で水面が時間によって変化しますが波や流れは穏やか、その替わりにビル風が影響を及ぼす事が多く、レースが荒れる原因を作っています。
レース場はレジャーの殿堂「平和島」の一部

東京都大田区平和島にある平和島競艇場は、開設当初は大森競走場といわれ、東京23区が運営していましたが、収益が上がらないため撤退、現在は東京都府中市が単独で施行者になっています。そして、施設所有者である京急グループのレジャー施設「ビッグファン平和島」の一部にもなっています。
競艇ファンばかりでなく、「ビッグファン平和島」にはシネコン、バッティングセンター、ボウリング場、パチンコ店、ゲームセンター、クアハウスのほか、ディスカウントショップや食料品スーパー、フードコート、イベント会場なども併設していることから、大人から子供まで楽しめる複合商業施設となっています。
アクセスは、レースの開催中なら京急平和島駅、JR大森駅から無料送迎バスが運行しており、開催日以外は競艇ファンでなくても100円で利用できます。
場内で食べられる「もつ煮込み」と「ペラ丼」

場内で食事をするには、1階に6店舗あるフードコートが便利です。以前は戸田競艇場にしかなかった牛丼の「吉野家」が今は平和島にもあります。
平和島に来たら是非名物を食べてみたいと言う方には、「孤独のグルメ」でおなじみの久住昌之氏も絶賛のおおこしの「もつ煮込み定食」がおすすめです。また、ベイサイドの「ペラ丼」(写真)も一度は食べてみたい一品です。
6路線が走る交通の便利な大田区
ところで、平和島のある東京・大田区は23区の中で一番面積の広い区です。ただし、3分の一を羽田空港の敷地が占めています。人口は約66万人、鳥取県や島根県、高知県のほぼ同じです。都心から一番離れている区ですが交通の便は良く、JR京浜東北線のほか、京急線、東急線、東京モノレール、都営地下鉄、りんかい線の6路線が走っています。
東京の競馬発祥の地でもある池上

競艇の終わった後にすぐ近くの大井競馬場のナイターレースに繰り出す人も少なくないようですが、大井競馬場はお隣の品川区にあります。
また、多摩川を挟んで隣り合った川崎市の川崎競馬場へも京急線を使えば直ぐに行けます。また、明治時代には池上に競馬場があり、その建設に尽力した一人に後の初代JRA理事長(安田記念の名称にもなった人物)安田伊左衛門氏がいます。
注目の観光スポットは羽田国際線ターミナル

そして、近くの名所と言うと今では観光スポットになっている羽田空港のターミナルビルです。特に国際線ターミナルは人気があります。
文化施設では日蓮宗の大本山・池上本門寺と洗足池が有名です。また、蒲田にはかつて松竹が日本のハリウッドを目指して建設した「松竹蒲田撮影所」がありました。その跡地は現在大田区民ホール「アプリコ」が建っており、同館地下1階には撮影所の模型が展示されているほか、敷地内には昭和61年(1986年)に制作された映画『キネマの天地』で使用された松竹橋(蒲田撮影所前に架かっていた橋を再現したもの)が残されています。
大手企業の本社が数多くあります
地元大田区に本社のある大手企業はカメラのキヤノン、ドン・キホーテのダイシン百貨店、手芸品のユザワヤ、東横インなどがあります。
大田区出身の有名人には、女優の松坂慶子さん、歌手の鈴木雅之さん、千葉県知事の森田健作氏、元中日ドラゴンズの山本昌選手、タレントの長嶋一茂さん、長嶋三奈さん兄妹などがいます。
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