舟券の払戻を受ける際、「競艇の高額配当記録って、いったいいくらくらいなんだろう」と思ったことはありませんでしょうか。
中央競馬などでは1,000万円を超える高額配当記録がありますが、組み合わせ数の少ない競艇では、そこまでの記録は出ていません。
それでも、びっくりするような高額配当金が出たレースもあります。この記事では、競艇の高額配当記録トップ5のレースをご紹介させて頂きたいと思います。
また、運よく万舟をゲットした際に、高額配当金を払い戻すときに注意すべき点についても解説します!
高額配当が出やすい競艇場や、レースのパターンなどについては、こちらの記事をご覧ください。
競艇の高額配当記録トップ5のレースをご紹介!
過去の高配当記録はこちらのページなどにまとめられていますが、トップ5は以下の通りです。
- 2022/11/01児島競艇場(761,840円)
- 2011/05/22 徳山競艇場(682,760円)
- 2016/03/21 三国競艇場(650,610円)
- 2019/01/16 徳山競艇場(595,550円)
- 2016/05/24芦屋競艇場(579,900円)
いずれも100円でこの配当ですので、スゴイとしか言いようがありません!各レースとも、当たり券は何枚あったのでしょうか・・・
なお、2位と4位は奇しくも徳山競艇場の一般戦の第2Rと同じです。
以下ではレース内容を詳しくみていきます。
第1位:2022/11/1(G3@児島競艇場)761,840円
第1位は、実は最も最近に出た記録であり、2022年11月に岡山県・児島競艇場で行われたG3(オールレディース戦)の第7Rでの出来事でした。
このレース、1号艇はB1選手で、この開催では絶不調。前日にエンスト失格もしていたこともあり、人気がありませんでした。一方、A1選手が2人おり、両者ともオール3連対で絶好調だったこともあり、人気が集中しました(2号艇・寺田千恵選手、4号艇・日高逸子選手)。
一方、6号艇は黒明花夢選手(B1)。苗字で分かる方もいるかと思いますが、往年の名選手・黒明良光選手の孫です。なお、この開催では6・F・6・6と絶不調で、かつ6号艇ということもあり、全く人気がありませんでした。フライングがあるため慎重になるとも予想されていました。
そしてレースがスタート。先行していた1号艇と4号艇が競り合いになり、直線でスピードが落ちたところを、3着に付けていた黒明選手が2マークで差しを決め、2艇を抜いてトップに立ち、そのままゴール!
結果、2号艇・寺田選手、4号艇・日高選手ともに3着以内に入れず、6-1-5の3連単の配当金が、なんと761,840円。「競艇における配当金最高記録」となりました。
黒明選手は、勝者インタビューで「(11/1は)期の始めなので気持ちを切り替えていったら、一着が取れてしまった」とコメント。まさかの70万越えの配当に、本人も苦笑い・・・というレースでした。
第2位:2011/5/22(一般戦@徳山競艇場)682,760円
続いて、2011年5月に山口県・徳山競艇場で行われた一般戦の第2Rでのこと。
この日は、準優戦のメンバーも決まり、消化試合の様相でしたが、1号艇は勝率7.85のA1選手(準優進出決定)につき、当然ここから売れていました。
レースが始まると、5号艇のB1選手が前付けに動いて2コース。結果、1・5・2・4・6・3という進入になりました。
しかし、スタート後、1マークで6号艇のまくり・3号艇のまくり差しが決まり、バックストレートで6号艇がトップ・3号艇が2着に続くという展開になったのです!
しかしその時、アナウンスが流れました。「3番・6番、フライング返還欠場!」。
さらに、1号艇が2周目1マークで転覆して失格に。
波乱の展開の結果は4-5-2という着順で、3連単の配当金が682,760円。
3号艇も6号艇もあまり売れておらず、フライングによる返還額は小さく、配当金への影響は最小限で抑えられたことも影響しました。
第3位:2016/3/21(一般戦@三国競艇場)650,610円
こちらは、2016年3月に福井県・三国競艇場で行われた一般戦の第1Rで出ました。
このレースは特にフライングなどはなく、5コースに入った6号艇が1マークでまくり差しを決め、そのままバックストレッチで伸びてゴール。2着はこれまた1マークで2番手につけた3号艇がそのままゴール。
3着争いは、5号艇と2号艇で終盤まで激しく争われましたが、最終的には5号艇が勝利。
結果、6-3-5の3連単の配当金が650,610円!
「おはよう特賞」と銘打ったレースでしたが、この舟券を持っていた方はまさに朝からギンギンに覚醒したに違いありません。
第4位:2019/1/16(一般戦@徳山競艇場)595,550円
こちらも第2位と同じ徳山競艇場で、2019/1/16に行われた一般戦の第2Rでのこと。
このレース、並びは枠番通りでしたが、4号艇がまくりをかけてきました。しかし、2号艇が4号艇を1マークでダンプし、外に押し出したのです!
その影響が他の3艇にも及び、インがガラ空き状態のところに6号艇がまくり差しを決めて、トップに立ちました。
2着争いは1・2・3・4号艇で大混戦となりましたが、2号艇が2周目1マークで1号艇ともつれあいになり遅れた結果、4・3号艇が前に出て、そのままゴール!
結果、6-4-3の3連単の配当金が595,550円でした。2号艇の動きがキーとなったレースですね。
第5位:2016/5/24(一般戦@芦屋競艇場)579,900円
高額配当と言えば3連単と思いがちですが、実は2連単の配当金が3連単を上回ることもあります。
このレースはまさにそうでした。2016年5月に、福岡県・芦屋競艇場で行われた一般戦の第1Rでのこと。
1号艇は、このレース唯一のA1選手。2号艇~5号艇までの4人は、全員3点~4点台のB1選手だったため、「これは1号艇で決まり」という鉄板レースのはずでした。
ただ、このレースの6号艇は、今や若手のホープと期待される新開航選手でした。ただ、当時は弱冠20歳、デビューしたばかり(4走目)。いくら競艇学校で良い成績を収めても、プロの世界はそう簡単ではないと皆が予想しました。
レースでは、4号艇がトップスタートを決め、まくっていきましたが、少し流れてしまいました。
ガラ空きになったインを、6号艇の新開選手がまくり差しで突っ込んできて、トップに立ったのです!
新開選手はそのままゴール。流れた4号艇は、何とか持ちこたえ2着。大本命だった1号艇は3着という結果に終わりました。
結果、払戻金は3連単(6-4-1)が226,310円。2連単(6-4)は579,900円となり、2連単の配当金が3連単の配当金の倍以上にもなったのです!
このレースは、「2連単の高額配当金記録」にもなっています。
高額配当の舟券の(レース場での)換金方法
舟券の払戻は、自動発払機を使うのが普通ですが、機種にもよりますが50万・100万までしか払い戻しができないことが多いです。
そのため、それ以上の高額払戻の場合は、1~2カ所に「高額払戻専用の有人の払戻窓口」が設けられています(目立たない所にありますが、探せばすぐに見つかると思います)。
ここで注意したいのは、払戻を受ける際の周囲の目です。
競艇場に来る人は、多少なりとも多めの現金を持ってきており、場内にはスリや置き引きがいる可能性があります。また、スリや置き引きでなくても、大負けした人が「魔が差す」こともあるかもしれません。
実は、大穴が出て高額配当となった場合、発払機に払戻に行く(行ける)人は、ほとんどいないのです。何故なら、大穴ゆえに当たった人はごくわずかだからです。
そんな中で払戻をすると費用に目立ちます。ネット投票なら心配はいらないのですが、場内にいる場合、高額配当が当たったら細心の注意を払い、「すぐに換金する」ことは避けましょう。
初払機の払戻範囲内の金額であれば、次レースが終わってから払戻を受けた方が目立ちません。また「高額払戻専用の窓口」に行かざるを得ない場合、全レースが終了して観客がいなくなってから払戻を受けるか、後日、レース開催がない日に払戻を受けるかにしましょう。
なお、ボートレースでは「全国総合払戻」という仕組みがあり、当レースの開催場以外でも払戻を受けられますので、こちらを使うという手もあります。
この時に、注意すべき点が1つあります。それは、「現金を入れるものを用意していくこと」です。
多摩川競艇場で、万札の束を素手に沢山持ち、「どうしよう」とあたふたしている人を見かけたことがありますが、これほど危険なことはありません!
札束は結構かさばり、ポケットに入りきらないものです。かばんなどを持っていなかったら、裸の現金を持ち歩くことになってしまいます。そのような場合、当日の換金は止めておき、後日、現金を入れるもの(肩掛けかばんなどが一般的)を持参してから換金に行きましょう。
今や伝説になっていますが、千葉競輪で8車中6車が落車してしまい、「トップ引き」と呼ばれる本来絶対に連にからむことがない選手が2着になり、競輪ではまず見られない5-5が当たり券になったことがあります。この時の当たり枚数は僅か4枚で、払戻金は300万円以上でした。
この時、「誰が当たったんだ!?」とマスコミまで騒ぎたてました。もし、的中した方が当日に換金していたら、あまりにも目立ちすぎて、危険にさらされた可能性もあります。
高額配当の換金の際には細心の注意を払い、せっかく得た大金は安全に持って帰りましょう!
まとめ
この記事では、競艇の高額配当記録トップ5のレースと、高額配当金を払い戻すときに注意すべき点について書かせて頂きました。
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