スタート展示とは、本番レース20分~15分前に行われるスタート付近のモーターの出足や行き足、選手のスタート勘などを見るためのものです。これは予想するうえで参考になるためぜひチェックするべきです。今回はスタート展示の流れや見方を詳しく紹介したいと思います。
スタート展示の流れ

ピットアウト
出走選手は展示ピットの艇に乗りこみ、エンジン始動信号の合図が鳴ったら始動します。
そして次に出走の信号が点灯したらピットアウトを行い、小回り防止ブイと呼ばれる地点を目指し出走します。この際、ピット離れが悪いと、想定していたコースを他の選手に取られて枠番通りの進入でなくなる場合もあります。
コース取り
小回り防止ブイを回ったらこの間スタート30秒前まではコース取り争いが行われ、ベテラン選手や実力選手は前付けと言われるインコースを主張する戦略を見せることもあり、それによりスタートコースの進入が変わることも。
スタートまで約30秒前
各艇のコースが決まり、スタート付近にある大時計を見て起こしのタイミングを図りダッシュ艇は約10秒付近からエンジンを起こして走り出し、スロー艇も5秒前ぐらいから走り出して全艇スタートラインを通過します。
これがスタート展示の流れです。

スタート展示はいつ行われているの?

本番レースの終了後すぐにスタート展示は行われます。
見る時に注意しなければならないのは、レースを現地やライブで見ていればその流れのまま次レースのスタート展示を見ることができますが、特定のレースだけのスタート展示を確認したい場合だと、すでに終わってしまい見逃してしまうときがあります。
見れずに予想しないといけないかと思うかもしれませんがそんなことはありません。スタート展示終了後、ボートレース公式サイトの投票ページで確認できたり、また各競艇場の公式サイトや公式YouTubeチャンネルなどでアップされているため見返すことができます。しかも何度も見返せれるのはメリットで、一回見ただけじゃわかりにくいスタート展示を見返すことで展開予想を考えやすくなるためです。これらを有効活用してスタート展示のチェックを欠かさず予想をしましょう。
スタート展示の見方は?

スタート展示の流れが掴めたら次に何を見たらいいのか?ということですが、主にモーターの出足や行き足、そして選手のエンジンの起こし具合やスタート勘などを見ます。
モーターの見方
モーターの出足:スタートラインに向かっていく加速に勢いがあるか
モーターの行き足:スタートライン通過後第1ターンマークまで伸びていく感じがあるか
を見ます。これにより各選手はスタートの見え方や勘が合っているかなどを感じ取ります。
エンジンの起こし
エンジンの起こし:艇が止まっている状態からスロットルレバーを握り反応の良し悪しのことですが、これもスタート展示で確認しておき、起こしが悪かったら出遅れる可能性が高くなります。
大体これらを中心に見ることで出走選手のモーターの調子を見極め予想の参考にできます。スタート展示での見方を把握しておくことは大事です。
スタート展示でフライングしたら?出遅れたら買わない?

スタート展示ではスタートラインを超えてしまうフライングや設定されているスタート時間よりスタートができない出遅れなどを目にすることがあります。
スタート展示でのフライングや出遅れはペナルティがありません。しかしこれらになった選手は本番でスタートをしっかり調整してくるのか予測するのが難しく選手を信じるしかありません。
またコンマ0台のフライングなら本番でも調整してきやすいですが、全艇フライングや非常識なフライング(コンマ10や20など)、出遅れがある場合はスタートを合わしきることができなくなる可能性があるため、的中率を高めたいならこのようなスタート展示の予想は避けて舟券を購入しないことをおすすめします。