この記事では、競艇界のトップレーサーの一人である桐生順平選手についてまとめています。
桐生選手は、圧倒的なターンスピードを武器に、数々のレースを制している競艇界屈指のレーサーです!
桐生選手のプロフィール
桐生選手は、1986年10月7日、福島県石川郡古殿町に生まれました。数少ない東北出身のボートレーサーです。
出身高校は、野球でも有名な石川高等学校。高校では自転車競技部に所属しており、なんと全国大会出場の経験もあるそうです!
ちなみに桐生選手には5歳上の兄(桐生卓也さん)がおり、競輪選手でした。10年の現役生活で優勝12回という成績を残した選手ですが、落車事故が原因で引退してしまいました。
桐生選手も競輪選手を目指していたようですが、小柄(身長161cm)なことから断念し、競艇選手を目指したそうです。
そんな桐生選手の登録期は100期、登録番号は4444番。非常にキリが良い番号ですね。
所属は埼玉支部です(埼玉・群馬以北にはレース場がないため)。
デビュー戦は、2007年5月17日の戸田競艇場で、結果は3着でした。しかし、同節4日目の5月20日、デビュー6走目で早くも初勝利。
その後、2011年1月の「GI共同通信社杯 新鋭王座決定戦」でG1初出場。同年8月の「第34回戸田ボート大賞サンケイスポーツ杯」で初優勝を飾りました。
2014年9月の「G1第1回ヤングダービー」でG1初優勝。これは3艇フライングによる恵まれだったとも言われていますが、翌2015年3月の「第50回ボートレースクラシック」では、イン逃げで見事にSG初優勝を飾りました!
そして、迎えた2017年。30台前半ながら、ベテランレーサーを次々に破り、なんと「第52回ボートレースクラシック」と「第32回グランプリ」の2つのSGで優勝!
結局、この年は2億1224万1000円もの賞金を獲得し、埼玉支部初の賞金王に輝きました(その他、最優秀選手・記者大賞を受賞)。
2019年には、5人目のゴールデンレーサー賞に選ばれました。
直近では、2023年1月の若松の周年記念・全日本覇者決定戦(G1)で優勝。2023年3月時点で、55回の優勝、3回のSG優勝、16回のG1優勝を果たしており、競艇界屈指のレーサーとして活躍しています。
※なお、2度優勝しているボートレースクラシックには、2023年で10年連続10回目の出場を決めています。
弟子は一人だけ取っており、同じ埼玉支部の平川香織選手(122期)です。当初、弟子入りを一度は断ったものの、半年後に再び頼まれたため、けっきょく引き受けたとか。
ターンスピード
桐生選手の強さの秘密は、「鬼ターン」「神速ターン」などと呼ばれる、そのターンスピード。
ターンスピードが速い選手は、ターン後に前の選手との距離をぐっと詰めることができます。
「エンジンが低出力になり、全速ターンは誰でもできるようになった。自分は、どれだけ小さく回れるかが勝負だと思っており、まだまだ甘い部分はあるし、突き詰めることができる」と語る桐生選手。
そんな桐生選手が、総合的に一番ターンが上手いと思うのは毒島誠選手だそうです。冷静に周りをみて、思い切った全速ターンを行うなど、臨機応変さが素晴らしいとか。
桐生選手のプライベート
桐生選手は2012年に結婚しましたが(妻・絵美さん)、この方は、同じ福島県出身の競輪界のトップレーサー・佐藤慎太郎選手の妹です。
ちなみに絵美さんも競艇選手を目指しており、桐生選手の後輩だったそうですが、絵美さんは途中で断念して競艇学校を退学しています。
桐生選手は、上述の兄・卓也さんや、絵美さんの分まで、プロのアスリートとして頑張るという気持ちを持ち続けているようですね。
プライベートの趣味は、家にいるときは家族と一緒に遊ぶこと。あとは基本的に身体を動かすことが好きで、最近ではゴルフをしているそうです!
オープニングセレモニーでは、同じ埼玉支部の平石和男選手の「応援ヨロシク!」をもじって「声援ヨロシク!」を決めゼリフにしている桐生選手。今後の活躍も期待です!