ここでは、競艇の展示タイムについて解説していきます。
競艇を始めたての初心者からすれば、「展示タイムって何?」という漠然とした疑問を感じることがほとんどだと思います。
しかし、展示タイムから伸び足の調子を判断して予想に活かすことができるので、はじめのうちから覚えておいて損はありませんよ。
展示タイムって何?
展示タイムとは、周回展示の2周目バックストレッチ側での直線150mを計ったタイムのことを指します。
周回展示が終わるとアナウンスにより、「1号艇6.60・・・2号艇・・・」とタイムが公表されます。
展示タイムは伸び足の良し悪しを判断するのに役立ち、展示タイムが早いほどモーターの調子がいいと言えるでしょう。
計測区間はどこからどこまで?
展示タイムの具体的な計測区間はバックストレッチ側のストレート部分で、スタートラインの延長線上の位置から2マークまでの150m間。
しかし、福岡競艇場だけは計測地点が違い、スタートラインの延長線上の位置より60m手前から150m間で計測されています。
なお、福岡競艇場だけ計測地点が違う理由は、2マーク側の距離が確保できないことです。
直線タイムは別物!
展示タイムは直線でのタイムを計っているのですが、「直線タイム」と呼ばれるものとは別物になります。
この直線タイムもバックストレッチ側での直線部分で計測されているのですが、計測区間が違うんです!
直線タイムの計測区間は、1マーク旋回後の立ち上がりから直線の120m間で計測されます。
また、この「直線タイム」の計測はすべての競艇場で計測、公表されているわけではなく、平和島競艇場や芦屋競艇場などの一部の競艇場にてオリジナルの展示データとして公表しています。
展示タイムと直線タイム
展示タイムは伸び足を計測しており、その区間の間にボートは最高速度に到達しています。
それに対して、直線タイムはターン後の立ち上がりからスピードが乗ってくるまでの間が計測区間になります。
つまり、展示タイムではスピードが最高速度に達するまでの伸びの良さを見ることができます。
そして、直線タイムではターン時に減速してしまったボートが再びスピードを乗せていくまでの立ち上がりの良さを見ることができるんですよ。
展示タイムを予想に活かす!
ここからは、展示タイムを予想に活かすためのコツを解説していきます。
まず、インコースの艇であれば、特に逃げ切れそうなのかどうかの判断に使えます。
モーターの機力が弱いと最高速も遅く、ストレート区間で差が詰められてしまうなどといった原因になってしまうんです。
また、アウトコースの艇であればダッシュスタートになるので、スタートラインから1マークまでの間に横並びの状態から抜け出せるかどうかの参考になります。
抜けることができれば内へ寄せてインコースの艇を抑えられますし、抜けきれなくてもマクリやマクリ差しの決まりやすさに影響します。
このほか共通する事として、直線での追い上げはどうかといった予想にも結び付けられるんですよ。
直線タイムが公表される競艇場では合わせて参考にすることで、スムーズに周回を重ねられる艇が見つけられるかもしれませんね。
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