競艇予想サイトは上手く使えば予想の助けになりますが、数も多く、初心者にとってはどのサイトを利用すれば良いものか悩ましいところです。
中には質の低い予想サイトもあり、利用には注意が必要です。
この記事では、「boatONE」という予想サイトを取り上げて、検証してみました。
予想サイトは様々な活用方法がありますが、優良サイトの無料予想を登録しておいて、自分の予想と比較するなどの使い方がオススメです。
boatONEの特徴
boatONEのプランはシンプルで、①初回限定プラン(全国地区別に予想を選べる)、②堅実な買い目のSILVER(シルバー)、③中穴・大穴を狙ったGOLD(ゴールド)の3通りと分かりやすいです。
メールのみならず、各種SNSアカウントで登録可能。ポイントは、キャンペーンで10,000円分がもらえるほか、予想不的中時は参加ポイントの補償もあります。
無料予想は、毎日2レース提供されます。
boatONEの予想を検証
それでは、実際にboatONEの予想の精度について検証していきましょう!
下は、2024/1/28のびわこ第5レースの出走表です。一方で、右がboatONEの予想でした。
一般戦なので級混合戦ですが、1号艇にA1級の吉永則雄選手。勝率6.47はA1級としては決して高くはありませんが、他の5人はA2級とB1級で5点台、6号艇に至っては1点台で、このままでは引退勧告を受けてしまう状況です。
この日、吉永選手は10Rも出る予定でしたが、10Rは1号艇にA1級の赤岩善生選手が入るので、勝つのはなかなか難しい状況。準優戦で少しでも良い艇番に乗るため、この5Rでは絶対に1着を取っておく必要があります。
こういったレースをしっかり勝つがゆえのA1級なので、このレース、吉永選手の頭はまず間違いないとみて良いでしょう。boatONEの予想も全て1号艇が頭です。
吉永選手のイン逃げが決まるとすれば、2着・3着はどう見るべきでしょうか。
実は、このレースは4日目の予選最終日という点がキーポイントです。この日は、準優に乗れるか乗れないかのボーダー上にいる選手が必ず出てきます。
このレースでは、2号艇・川島選手と4号艇・堤選手がそれに当たります。川島選手は3着以上、堤選手は2着以上が条件でしたが、2人ともこの日の後に走るレースでは強い相手がおり、5Rでなんとしても上位を取る必要がある状況でいた。
一方、残りの3名は、既に1着を取っても準優進出は無理でした。賞金を少しでも上積みするために乗っているようなもので、前記3人に比べるとモチベーションが低いのは否めません。
つまりこのレース、1号艇・吉永選手は鉄板、競るのは2号艇と4号艇、と見るべきなのです。そして、勝率1点台の6号艇は予想から外して、実質的に5艇で走るレースとまで言い切れる美味しいレースなのです。
このように、予選最終日に準優進出のボーダー上の選手を狙うというのは、うまい目の付け所です。頭は鉄板、ボーダー上の選手が2名で、他のメンバーはえらく軽い。しかも、ボーダー上の選手が後に難しいレースを控えているという状況をしっかり捉えてレースを選んでいます。
このレース、結果は1-4-2となりました。2号艇・川島選手は外の3号艇を意識しすぎてしまい、4号艇に差し込まれてしまいましたが、それでも予定通り3着に入れました。2号艇なら1号艇を先に行かせても外を行かせなければ、中を差されても3着には入れます。
堤選手にとっては川島選手が外を意識して3号艇を抑えるのに意地になってしまったことが幸いし、準優への切符を手にいれました。
3連単1-4-2は860円でしたので、6点買ってもプラスです。一見、小さなプラスに見えますが、これほど固いレースはなかなか無いと言って良いでしょう。
レース中、2号艇にマークされた3号艇は、意地になって追い込んできます。2号艇が一回でもミスをしたら、3号艇にやられていた可能性もありました。それでも1-4は変わりませんので、1-4-3となったら相当な高配当でした。
つまり、固いオッズを押さえて元はしっかり取る、多少の番狂わせは歓迎・・・という予想でした。乗る価値は十分にあるとみて良いでしょう。
もう1本、boatONEの予想をご紹介しましょう。2024/1/29の尼崎、一般戦の第6レースです。
1号艇に、勝率7点台のA1級・山田康二選手。対抗は勝率6.83でA1級の4号艇・柳生泰二選手ですが、正直、全国区の山田選手とは同じA1級でも格が違いますし、モーターも山田選手の方が上でした。
全国区の選手に良いモーターを与えたら、前検日だけで超抜機並みに仕上げてしまいます。つまり、このレースも1号艇は鉄板。そして6号艇は、まだ勝率1点台のルーキーですので、実質的に5艇のレースとみて良いでしょう。
では、2着はどう見るべきでしょうか。単純に考えれば、もう一人のA1級である柳生選手でしょう。実際、オッズは1-4が一番人気でした。
しかし、4号艇の柳生選手はどう攻めるでしょうか。1号艇のイン逃げを阻止するなら、目一杯のスタートでまくりをかけるのが一番ですが、このレースはまだ初日。初日の初出走から目一杯の勝負をしてくる選手は少ないです。
さらに、5号艇は相当に上位のモーターで、明らかに柳生選手より上でした。となると、4号艇の柳生選手は出足・伸びに勝る5号艇を抑えるのに精一杯になる可能性があります。柳生選手が5号艇に手こずるようであれば、イン側の出番です。
通常は不利と言われる2号艇ですが、1号艇に自分より強い選手がいる場合、スタートを1号艇に合わせて付いていけば上位が狙えます(3号艇は、2号艇に合わせると1号艇に完全に置いてけぼりを食らうので出来ません)。
このレース、なまじ5号艇に良いモーターがいるので、カドの4号艇・カド受けの3号艇は不利。そうなると、1-2の線が浮上してきます。
ただ、2号艇は勝率4点台のB1級なので、最後まで1号艇に付いていけるか一抹の不安が残ります。もし道中で2号艇が抜かれるとすると、それは4号艇しか考えられません。
つまり、1-2と1-4の線だけ考えれば良いのです。実質5艇のレースにつき、ボートワンの6点は全てのケースをカバーしていました。
このレース、結果は1-2-4で690円でしたが、6点買ってもプラスでした。
boatONEは、それなりに予想を出すレースを厳選している印象です。見るべきところはしっかり抑えて、さらに抜けそうな目も入れています。「頭鉄板のレース」を見つけるのにも役立つかもしれません。