競艇予想サイトは上手く使えば予想の助けになりますが、数も多く、初心者にとってはどのサイトを利用すれば良いものか悩ましいところです。
中には質の低い予想サイトもあり、利用には注意が必要です。
この記事では、「競艇TRIBE」という予想サイトを取り上げて、検証してみました!
競艇TRIBEの特徴
競艇TRIBEは、「長年蓄積したデータと独自の分析」や「広く質の高い情報網」を売りにしています。
過去20年以上のレース情報を完全データベース化しており、また開催の全会場・全日程を、競艇TRIBEのメンバーが現地調査しているとか。
さらに、レーサー同士の対戦成績もデータ指標化しており、A級レーサーについては各人の得意戦法や勝負性格も把握しているようです。これは予想サイトの中では珍しいと思います。
LINEで簡単に登録でき、10,000円分の利用ポイントのプレゼントキャンペーンを行っています。
競艇TRIBEの予想を検証
それでは、実際に競艇TRIBEの予想の精度について検証していきましょう!
下は、2024/1/29の津の一般戦・第5レースの出走表です。一方で、右が競艇TRIBEの予想でした。
この日は予選最終日。各選手とも翌日の準優戦に進めるかがかかっている状況ですが、A1級の1号艇・杉山裕也選手は既に当確。一方、2号艇・山下夏鈴選手は、もう1着をとっても進出できません。
そして、ここからが重要なのですが、4号艇・鹿島敏弘選手に注目。鹿島選手は1着を取れば準優戦に進めるため、勝負駆けで来る可能性が非常に高そうです。
カドの4号艇がスタートで行くのであれば、5~6コースの出番です。
5号艇・長尾京志郎選手は、もう準優戦には出られませんが、カドが目一杯のスタートでまくり狙いならば、差し場がイン側に開くはずです。スタートは4号艇に合わせれば良く、早めに構えていけば差し込める可能性が高くなります(イン逃げは仕方なくとも、2着が狙えます)。
一方、6号艇・青木幸太郎選手は、今開催で6号艇に乗っておらず、4号艇のスタートにどこまで付いていけるか、付いていけたとしても5号艇をどうやって抜くのか、いまいち見えません。
つまりこのレース、1号艇の杉山選手は鉄板。問題は2~3着ですが、3号艇・川原涼選手は、2回走りで12点超が必要な状況。川原選手の次のレースは、5号艇からの出走、かつインに勝率6~7点台のA1級選手が2名いるため、この5Rで着実に3着以内に入る必要がありました。
4号艇のまくり狙いが見えている以上、3着が必須の川原選手が、それをまともに受けるとは思えません(まともに受けたら3着も危ないため)。そうなると、2着は4号艇が好スタートなら5号艇、そうでなければ3号艇と考えるべきです。
結局、このレースの結果は1-5-3で、3連単1-5-3は3,490円の高配当になりました。
勝負駆けを期待したファンにより4号艇が1号艇の対抗で売れていたものの、結局スタート行けず。一方、4号艇に合わせて一歩先んじていた5号艇のまくり差しが決まり、インに差し込んできました。カドまくり不発で2着かと思われた3号艇は、5号艇に入られてしまい、競った挙句に3着。
勝率が2点以上も高い選手が1号艇におり、かつ3着以内目標の選手が受けるカドでは、4号艇のまくりは不発の可能性が高い。競艇TRIBEも4号艇のまくりは不発とみて、1-3と1-5の2つの線に絞っていました。6号艇が無いとなれば2・4+3または5で、この6本で良い訳です。
加えて競艇TRIBEは、オッズを見越して金額を絶妙な配分にしています。どの目が来ても、元金の3倍以上になる結果でした(1-5-3は34,900円になったため、元金は3.49倍)。
もう1レース、2024/1/29の桐生の第6レースをご紹介します。
A1級の1号艇・大須賀友選手は、本開催は調子が悪く、2回走りの予選最終日で1着×2回でないと準優戦に進めません。このレースで1着を取らなければ望みが絶たれるため、完全な勝負駆けです。
一方、6号艇・浅井翼選手はルーキーで勝率1点台につき、実質5艇での争い。また、残り4人のうち3人は勝率4点台です。この状況で、1号艇のA1級が負ける訳がありません。
本開催は不振とはいえ、大須賀選手は完全なイン選手ですので、1号艇ならまず大丈夫です。つまり、1号艇は鉄板。
次に2~3着ですが、こういった組み合わせの場合、着も枠なりになるケースが非常に多いです。まくりもできず、差しもできず、艇番通りの並びにしかならないからです。
1号艇が強力な場合、2号艇はスタートを1号艇に合わせていけば良い(1号艇に付いていけば上位が取れる)ため、艇番通りの並びになる可能性が高くなります。
そのため、1-2が本線で、一瞬でも差しが早ければ1-3です。そして6号艇を除外すると、3着は4・5+2または3になります。つまり競艇TRIBEの予想組み合わせしか考えられないのです。
一方、このレースは1号艇の楽勝が見えているだけにオッズは低くなることが予想され、6点買いでは大きな勝ちは望めません。
こういったレースでも、競艇TRIBEの配分は、出来るだけ損をしないよう計算してあります。
このレースは結果1-2-5となり、配当は1,640円でいした。競艇TRIBEの予想に乗っていれば、配当は8,200円と元金を少し割ってしまいました。
しかし、これは予想の中では一番悪い結果でした。5号艇が1マークで上手く回り込んできた結果、3着に入った訳ですが、その可能性は高くありません。自分で予想していたら、3着に5号艇を入れたでしょうか。
競艇TRIBEは、こういったケースでも損失が最低限になるよう、抑えを入れていたとも言えます。完全に外したら10,000円の損失でした。一番悪い結果にも関わらず、1,800円しか損を出さなかったというのはすごいと思います。
競艇の予想では、誰しも全勝することはできません。1着の予想は簡単でも、2着・3着が難しいレースは多いです。先のレースでは元金の3倍を取り、後のレースでは最低限の負けに抑える。競艇TRIBEの予想は、きっと参考になると思います。