競艇を見ていると、各選手が個性的なデザインのヘルメットを着用しているのが目につきます。
一見、バイク用のヘルメットによく似ていますが、実はデザインや機能が大きく違うんです!
かっこいい競艇用ヘルメットに憧れるファンもいますが、一般人が競艇用ヘルメットを購入することはできません。

ちなみに、競艇用ヘルメットを作っているメーカーは、バイク用で有名なメーカーだったりします。この記事では、競艇用ヘルメットについて、詳しく解説していきます!
競艇のヘルメットの歴史
競艇で使用されるヘルメットは、歴史とともに変化しています。
落水や接触時の衝撃から選手の身を守るために着用するヘルメットですが、安全面から機能面まで、少しずつ進化を続けています。
初期はシンプルな「ジェット型」
昔(初期)の競艇用ヘルメットは、アメフトで使われるような「ジェット型」が主流で、頭部を衝撃から守ることに重点を置いていました。
革や繊維強化プラスチック素材を使って作られていて、デザインよりも機能性を重視したシンプルな形や色が一般的だったようです。
ヘルメット自体も、現在のように個人所有ではなく、各競艇場が用意していたんだとか。
現在は軽量&個性が光る「フルフェイス型」
現在の競艇用ヘルメットは、ボートレース用に開発された「フルフェイス型」が主流。
カーボンファイバーやケプラーなど、先進素材を導入することで軽量化に成功し、安全性を高めています。
また、各選手が自前で用意するため、個性や所属チームをヘルメットで表現できるようになり、より自由なデザインへ変化しました!
鮮やかな色彩や、個性的なパターンが特徴と言えますね。
古い「ジェット型」ヘルメットも人気
現在使用されておらず、生産終了している「ジェット型」ヘルメットですが、希少価値のあるものも多く、ファンの間で人気になっています。
- 限定生産されたモデル
- 有名選手が実際に着用したもの
- 特別なレースで着用されたもの

これらのヘルメットの希少価値は高く、高額で取引されるケースもあるんだとか?
競艇用ヘルメットの製造メーカーは?
競艇で使用するヘルメットのメーカーは、バイク用でも有名な「アライヘルメット」です。
ヘルメットの素材は、①軽量カーボンタイプと、②ノーマルタイプ(繊維強化プラスチック製)があり、①の値段は②の約3倍もするようです!
バイク用とのデザインや機能の違い
競艇用ヘルメットがバイク用に似ているのはフォルムだけで、構造はバイク用とは全くの別物。
まず、競艇用ヘルメットは、視野を確保しやすいよう、シールド部分の横幅が広くなっています。
耳に位置する部分には、エンジン音や周囲の音を拾いやすいよう穴が開いています。
さらに、口に位置する部分には、異物が入り込まないよう金属のメッシュが張られているんですよ。
落水しても水中で呼吸ができるようになっていたり、内側が曇らないようになっていたり、細かく設計されているのが特徴です。
なお、競艇用ヘルメットは完全に専用ヘルメットとして作られており、バイク乗車時に着用するのは法律で禁止されています。
競艇用ヘルメットのルール
なお、競艇用ヘルメットには、使用上のルールが定められています。
- ヘルメットは3年間使用したら、新しいものと交換(更新)すること。
- 艇番の色と混同しないために、必ず2種類以上のカラーを使用すること。

競艇選手は、上記2点のルールを守りながら、個性溢れるヘルメットをオーダーしているわけですね!
一般人でも競艇用ヘルメットは購入できる?
競艇ファンとしては、たとえバイクに乗る時に着用できなくても、好きな選手の競艇用ヘルメットを入手したくなりますよね!
しかし、残念なことに、競艇用ヘルメットは一般向けに市販はされていません。
市販されていない理由としては、競艇用ヘルメットは、競艇関係者と全日本アマチュアボートレース連盟に加入しているアマチュアボートレーサーに購入が限られているためです(一般社団法人日本アマチュアボートレース協会 公式ホームページより)。
アマチュアボートレーサーは誓約書まで書かなくてはならないようで、誓約書の中に第三者へのヘルメットの転売を禁止する文言が含まれています。

競艇用ヘルメットが欲しいのであれば、バイク用のヘルメットを塗装して、好きな選手と同じデザインにするしかないですね!
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