競艇を見ていると、選手それぞれが個性的なデザインのヘルメットを着用しているのが目に付きますよね。
パッと見るとバイク用のヘルメットによく似ていますが、実際には全くの別物で、バイクショップに行っても同じヘルメットを購入することはできません。
しかし、競艇用ヘルメットのメーカーはバイク用でも有名なメーカーなんですよ。
競艇のヘルメットの歴史
競艇では、昔はボートの色に合わせたヘルメットが使われていました。
このヘルメットは各競艇場が用意していたもので、形も今のバイク用に似たものではなく、アメフトで使われているような大きな物でした。
しかし、安全面の観点から今のフルフェイスタイプに変更され、それと同時にヘルメットは競艇場の貸し出しから、選手が自前の物を用意するようになりました。
また、選手自前のヘルメットを使うことに伴い、選手が自由にデザインすることができるようになったんです。
ヘルメットのメーカー
競艇で使用しているヘルメットのメーカーは、バイク用でも有名な「アライヘルメット」。
主流となっているものがAH-0507で、その他には軽量化されたAH-0507RCという型があります。
なお、競艇用ヘルメットの値段はAH-0507なら36,540円~、AH-0507RCは157,500円~と、軽量型のAH-0507RCはカーボン製ということもあり、AH-0507より3倍以上高くなるんですよ。
バイク用ヘルメットとは別物
バイク用のヘルメットに似ているのはフォルムだけで、構造についてはバイク用とは別物です。
まず第一に、競艇用ヘルメットは視野を確保しやすいよう、フェイス部分が大きく取られています。
そして、耳に位置する部分には周囲の音を拾いやすいように穴が開いており、口に位置する部分にはシールドの内側が曇ってしまわない様に大きな穴が開いています。
また、異物が入り込まないよう金属のメッシュが張られているんですよ。
なお、競艇用ヘルメットは完全に専用のヘルメットとして作られていることもあり、法律の観点からバイクに乗る時に着用するのは禁止されています。
一般人でもヘルメットは購入できる?
たとえバイクに乗る時に着用できなくても、好きな選手と同じものなら飾っておきたくもなりますよね。
しかし残念なことに、競艇用のヘルメットの一般人向け市販はされていません。
また、販売元から購入しようとしても、やはり一般人には売ってくれません。
販売を断れる理由としては、競艇関係者と全日本アマチュアボートレース連盟に加入しているアマチュアボートレーサーに購入が限られているため。
アマチュアの方だと誓約書まで書かなくてはならないほど徹底しており、誓約書の中にはヘルメットを第三者への転売を禁止する一文が含まれています。
そのため、もし好きな競艇選手のヘルメットが欲しいのであれば、バイクなどのヘルメットを塗装して、好きな選手と同じデザインにするしかありませんね。
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