
レディース戦では、「名前は知っているけれど、どんなタイプの選手なのか分からない」という方も多いのではないでしょうか!?

この記事では、女子選手の1着率・2連対率をコース別に分析し、それぞれの得意コースを見ていきたいと思います!
※この記事で取り上げる選手は、2026年8月に開催されたレディースチャンピオン@徳山の出場選手(下記52選手)として、彼女らの直近6か月成績に基づきます。
- 鎌倉 涼(前年度優勝者)
- 西橋 奈未(レディースオールスター優勝者)
- 遠藤 エミ(オールレディース優勝者)
- 小野 生奈(同上)
- 高憧 四季(同上)
- 田口 節子(同上)
- 前田 紗希(同上)
- 倉持 莉々(同上)
- 竹井 奈美(同上)
- 若狭 奈美子(同上)
- 香川 素子(同上)
- 今井 美亜(同上)
- 井上 遥妃(同上)
- 堀之内 紀代子(同上)
- 安井 瑞紀(同上)
- 西村 歩(同上)
- 大橋 栄里佳(同上)
- 渡邉 真奈美(同上)
- 川野 芽唯
- 渡邉 優美
- 平山 智加
- 小芦 るり華
- 三浦 永理
- 米丸 乃絵
- 細川 裕子
- 長嶋 万記
- 高田 ひかる
- 松尾 夏海
- 守屋 美穂
- 寺田 千恵
- 實森 美祐
- 中村 桃佳
- 海野 ゆかり
- 浜田 亜理沙
- 山本 梨菜
- 千葉 真弥
- 土屋 千明
- 平川 香織
- 山川 美由紀
- 櫻本 あゆみ
- 廣中 智紗衣
- 魚谷 香織
- 土屋 南
- 喜井 つかさ
- 西村 美智子
- 刑部 亜里紗
- 蜂須 瑞生
- 武井 莉里佳
- 落合 直子
- 内山 七海
- 岩崎 芳美
- 藤原 早菜
女子戦におけるコース適性の重要性
女子戦は、男子戦以上にコース適性が重要です。
それでは早速、各コースごとの女子選手の勝率をみていきましょう。
1コースが得意な女子選手
ボートレーサー約1,600人のほとんどは、1コースが最も勝率の高いコースです。
ただし、同じ1コースでも「確実に逃げ切る選手」と「インでも取りこぼしが多い選手」では大きな差があります。
まずは、52人の女子選手のうち、1コースの1着率が高い順に見てみましょう。

1位は米丸乃絵選手です。
1号艇では高確率で逃げ切り、万一逃げられなくても、ほとんどが2着に粘っています。個性的なキャラクターで人気を集めていますが、実力もしっかり伴ってきたと言えるでしょう。
この表に入っている18選手は、1号艇での2連対率も非常に高く、逃げられなくても連対する可能性が高い選手です。基本的には舟券から外さない方がよいでしょう。
ただし、場別勝率(表では徳山)が低い選手については、まずスタート気配を確認してから判断したいところです。
自信が持てない選手は、隣の艇に合わせて安全にスタートを切ることがあります。フライングのリスクは減りますが、その分だけ踏み込みが甘くなり、1着は逃しても2、3着に残るケースが増えてきます。
米丸選手のコース別成績を見ると、その特徴がよく分かります。
直近6か月では2号艇、3号艇でも2連対率68%を記録しており、典型的なスロー巧者です。1号艇だけでなく、2・3号艇でも積極的に狙いたい選手と言えるでしょう。
もし外枠でも現在のスロー戦並みの成績を残せるようになれば、「次世代の遠藤エミ」と呼ばれる存在になる可能性も十分あります。今後が非常に楽しみな若手の一人です。
2コースが得意な女子選手
2コースを得意とする選手は意外と少ない存在です。
まずはランキングをご覧ください。

上位には1コースでも強い選手が並びますが、平山智加選手、渡邊優美選手、平川香織選手、高田ひかる選手、高田ひかる選手、城之内紀代子選手は、1コースランキングには登場していません。

つまり、「2号艇から力を発揮するタイプ」と言えるでしょう。
舟券は1号艇ばかりに目が行きますが、2号艇は意外な盲点です。例えば1号艇の信頼度がそれほど高くないレースでは、平山選手の差し切りは十分に狙えます。
渡邊選手、平川選手、高田選手、高瞳選手も、2号艇なら頭まで考えておきたい選手です。
3コースが得意な女子選手

3コースでは長嶋万記選手がトップです。
長嶋選手は2023年オーシャンカップでも準優進出した実力者ですが、3コース巧者である背景には時代があります。
長嶋選手や三浦永理選手がデビューした頃は、女子選手がインを走らせてもらえない時代でした。
前づけされることも珍しくなく、自然と外枠で勝つ技術を磨く必要があったのです。日高逸子選手が「まくり」で活躍したのも、そうした時代背景があってこそでした。
そのため、この世代のベテラン勢は1コースだけに頼らず、2・3コースから勝負する技術を身に付けています。
また、小芦るり華選手、遠藤エミ選手、浜田亜里沙選手、海野ゆかり選手、西村歩選手、西橋奈未選手も、このランキングで初登場します。
3号艇では2連対率が50%前後あり、舟券から外しにくい選手たちです。
4コースが得意な女子選手
4コースは「カド」と呼ばれ、かつてはまくり屋が最も好むポジションとして知られていました。
現在は「まくり」よりも「まくり差し」が主流となり、カド一撃は以前ほど多くありません。
それでもダッシュ勢の起点となる重要なコースであることに変わりはありません。

このランキングで初めて登場するのは、安井瑞紀選手、竹井奈美選手、守屋美穂選手です。
まず安井選手ですが、なぜか4号艇だけが1着率・2連対率ともに最も高くなっています。
全国勝率は5点台ですが、4号艇に入った時だけは一変するタイプです。理由は分かりませんが、コースとの相性が良いのかもしれません。4号艇では警戒が必要な選手です。
一方の竹井選手は、1号艇が得意なのはもちろんですが、次に成績が良いのが4号艇です。
1号艇と4号艇という両端のコースで結果を残している珍しいタイプで、このどちらかの枠に入った時は連対候補として考えておきたいところです。
守屋選手の勝率4.83という数字には驚く方も多いでしょう。
守屋選手は2026年5月頃から急激に調子を落とし始め、オールスターでは6着を5回、さらにフライングまで喫するなど、これまでにない不振に苦しんでいます。
直近の常滑、三国でも5・6着が目立ち、不調から抜け出せていません。18期連続で守ってきたA1級も危うい状況となっていますが、不調の原因ははっきりしていません。
この先もグレードレースの斡旋が続くため、立て直しは簡単ではないでしょう。
実績、知名度ともに申し分ない選手ですが、現時点では無理に狙うよりも、復調の兆しが見えてから舟券に組み込む方が無難だと思われます。
5コースが得意な女子選手
5コースで結果を残せる選手は、現代ボートレースでは「まくり差し」の名手と言ってよいでしょう。
4号艇がカドから攻めて内側を崩し、その懐を差し抜ける技術が必要になるため、非常に難易度の高い戦法です。

そのため、このコースで成績を残しているのは、田口節子選手、遠藤エミ選手、三浦永理選手など、トップクラスの技術を持つ選手が中心となっています。
そんな中で目を引くのが、ランキング1位の松尾夏海選手です。5号艇での1着率は37.5%。実に3回に1回以上勝っている計算となり、この数字は見過ごせません。
しかも、まだ知名度はそれほど高くないため、5号艇から勝てば高配当になる可能性が高いでしょう。
3位の高田ひかる選手も忘れてはいけません。「まくり姫」の愛称で知られ、豪快なまくりと現代的なまくり差しの両方を武器としています。
2023年の津G1では、優勝戦で桐生順平選手、峰竜太選手と激しい競り合いを演じ、2着に入りました。
その攻めの迫力は、茅原悠紀選手が「あの攻めは強力。一緒に走りたくない選手No.1」と語ったほどです。
SGでは体格差もあり苦戦していますが、女子戦では話が変わります。5号艇に入った時は十分に警戒したい存在です。
そのほか、小野生奈選手、高憧四季選手、魚谷香織選手、安井瑞紀選手も5コースでは一発を秘めています。
ただし、5コースから勝つには条件があります。
4号艇が攻められるだけのスタートを決め、その展開に乗ってまくり差しを決めることです。
例えば徳山では特に「干潮」と「横風」が重なるとダッシュ勢にチャンスが生まれますが、この条件の日に、上記の選手が5号艇へ入っていたら、高配当を狙うタイミングになるかもしれません。
6コースが得意な女子選手
「6コースが得意な選手なんているの?」と思う方も多いでしょう。
確かに昔の持ちペラ時代なら、阿波勝哉選手のようにチルト3度で6コース専門という戦法もありましたが、現在のルールでは非常に難しくなっています。
それでも、6コースから結果を残す選手は存在します。

その代表が長嶋万記選手です。直近6か月では、6コースから1着率28.5%、2連対率は50%超という驚異的な数字を残しています。
つまり、2回に1回は連対し、4回に1回は勝っている計算です。
コース別成績を見ると、1号艇でも高い勝率を残す一方で、6号艇でも同様に高い数字を維持しており、まさにオールラウンダーと言えるでしょう。
6号艇では2着候補としてだけでなく、1着まで十分に狙える選手として考えておきたい存在です。
また、不思議なことに長嶋選手は1・3・6号艇で成績が良く、2・4・5号艇では数字を落としています。理由は分かりませんが、覚えておく価値はありそうです。
2位の城之内紀代子選手は、男子の菅章哉選手と同じようにチルト3度を積極的に使うタイプです。
そのため、6コースでも他の選手より高い勝率を残しており、この数字にも納得できます。
女子戦が難しい理由!?
ここまでコース別に有力選手を見てきました。
例えば遠藤エミ選手の最大の強みは、どのコースからでも勝負できることです。1号艇から5号艇まで、すべて高い1着率・2連対率を残しており、苦手なのは6号艇くらいしかありません。
そのため、5号艇だから人気が落ちるようなら、むしろ狙い目です。
2026年のオーシャンカップでも5号艇から2勝を挙げ、高配当を演出しました。また、グランドチャンピオン優勝戦では3号艇ながらスローではなくダッシュを選択し、馬場貴也選手を驚かせました。
レース後には「ダッシュの方が良い気がした」と話していましたが、この判断が的中し、馬場選手との競り合いを制して準優勝しています。
コースに縛られず、その場で最善の選択ができることが遠藤選手最大の武器なのです。
そんな遠藤選手なら、「女子戦は楽勝なのでは?」と思うかもしれません。
しかし実際はそう簡単ではありません。女子選手には、遠藤選手のようなオールラウンダーを目指す選手が多いからです。
男子戦では、外枠になるほど「着をまとめる」レースが増えますが、女子戦では5・6コースからでも積極的に1着を狙う選手が少なくありません。
そのため、男子戦以上に展開が読みにくくなります。
この考え方は、かつて「どのコースでも勝てる選手」を目指した今村豊選手にも通じます。
今村選手は「1年間で1つのコースを極める」という練習を繰り返し、どの枠からでも勝負できるスタイルを完成させました。
遠藤選手や小芦るり華選手、浜田亜里沙選手、海野ゆかり選手、西橋奈未選手も、その考え方に近いタイプと言えるでしょう。
女子戦は、インだけが強いレースではありません。
「どのコースからでも勝負する」という自在型の選手が多いからこそ、男子戦とは違った面白さがあります。

だからこそ、女子戦では男子戦以上にコース適性が重要であり、選手ごとの特徴を知ることが舟券攻略の近道になります。


