普段はレースを見られない人たちにも楽しんでもらえるよう、定期的に「ミッドナイトボートレース」という夜間開催が行われているのをご存知でしょうか!?
21時半を過ぎてもレースが開催されているので、「普段は帰りが遅くて競艇を楽しめない!」という方でも、一杯やりながら熱い勝負を観戦できるかもしれません!
開催は、大村競艇場・下関競艇場・若松競艇場の3場で実施されており、無観客で開催されるのが特徴です。
2023年4月からは月1回のペースで開催されているので、さっそくスケジュールをチェックしてみましょう!
この記事では、ミッドナイトボートレースについて、今後の日程、ナイター開催との違い、狙い方などについて解説します!
今後のミッドナイトボートレースの日程
2022年度までは「年間5節まで」という制限がありましたが、2023年度からは毎月1回(1節)ペースで開催予定です!
大村競艇場・下関競艇場・若松競艇場の3場で、持ち回りで開催されています。
日程 | 開催場 | レース名 |
2023/04/24(月)~04/30(日) | 大村 | ミッドナイトボートレース1st in大村 |
2023/05/09(火)~05/15(月) | 下関 | ミッドナイトボートレース2nd 日本MB選手会会長杯 |
2023/06/07(水)~06/13(火) | 若松 | ミッドナイトレース3rd マンスリーBOATRACE |
2023/07/11(火)~07/16(日) | 若松 | ミッドナイトレース4th BOATBoyカップ |
2023/08/14(月)~08/20(日) | 大村 | |
2023/09/25(月)~10/01(日) | 大村 | |
2023/10/13(金)~10/18(水) | 下関 | |
2023/11/26(日)~12/01(金) | 下関 | |
2023/12/03(日)~12/09(土) | 若松 | |
2024/01/01(月)~01/07(日) | 大村 | |
2024/01/29(月)~02/04(日) | 下関 | |
2024/03/01(金)~03/07(木) | 若松 |
ナイター開催との違い
夜間に行われるレースとしては、「ナイター開催」が7つの競艇場で行われています。
しかし、レースは土日だけでなく平日にも開催されます。平日は仕事などの関係上、ナイター開催の時間帯でも参加できないファンが多いことが指摘されていました。
そこで、試しに大村競艇場でミッドナイト開催を実施してみたところ、7日間で90億円に迫る売り上げが出ました。目標の84億円を大きく上回り、改めて「ナイターより遅い時間帯にレースを開催しよう」ということになったのです!
時間帯
基本的に、ナイター開催は21時までに全てのレースを行いますが、ミッドナイトボートレースの第12レースの終了は、21時40分以降となります(大村競艇場ではなんと、22時40分頃まで延長!)。
また、ナイター開催でのレース間隔は通常開催と同じですが、ミッドナイト開催のレース間隔は30分と少し短くなります。
無観客での開催
ナイター開催では普通に観客を入れて行われますが、ミッドナイト開催は無観客開催です。
これは、観客を入れた場合、夜遅いため近隣住民への騒音被害が考えられるほか、レース終了後の混雑が22時以降となり、公共交通機関に影響が出ることが懸念されたようです。
加えて、照明設備の整備・投票システムの変更などインフラ面の問題、また、やはり夜遅くだと、どうしてもお酒を飲みながら観戦するファンが多くなることが予想され、警備費用やトラブル増の可能性なども考慮されたようです。
ミッドナイト開催を実施するためには、主催者である市町村組合に許可をもらわなければなりません。現状、許可が下りたのは大村競艇場・下関競艇場・若松競艇場の3場だけということですね。
投票は、電話投票・インターネット投票・場外投票で行います。
ミッドナイトレースの狙い方
ミッドナイトボートレースが開催されている大村競艇場・下関競艇場・若松競艇場の3場は、インが強い場として知られています。
こちらの表は、2022年4月1日から2023年3月31日までの、1号艇の1着率・2連対率・3連対率です。
1着率でみると、大村競艇場は全国1位、下関競艇場は全国4位、若松競艇場は全国11位です。
そのため、大村・下関でのミッドナイト開催は、当然ながらインを買うのが王道になります。若松であっても57.3%は1号艇が1着ですので、まずはインを中心に考えるべきです。
また、ミッドナイト開催はレース間隔が30分しかない点も、頭に入れておきましょう。間隔が短いということは、それだけ整備に充てる時間が削られるということです。
プロペラというのは、1レース走ると、水の抵抗で多少なりとも変形します。これを「ペラが開いた」と言いますが、ペラが開くとスピードが落ちてしまいます。
そのため、2回走りの選手の場合、2回目のレースまでにプロペラを元の状態に整備しなければいけないのですが、ミッドナイト開催だと整備が間に合わず、直しきれないまま2回目に出場する可能性もあります。
そのため、ミッドナイト開催では「2回走りの選手は要注意」と言われます。2回走りの選手については、1回目の展示タイムと2回目の展示タイムを比較検討することをお勧めします。
2回目の展示タイムが1回目の展示タイムと同じか、上がっていれば良し。下がっていたら「直し切れていない可能性」を考慮し、評価を下げた方が良いかもしれません。
なお、ナイター全般に言える話ですが、夜は水面に慣れている地元選手が有利と言われます(とはいえ、選手は前検日を含めて事前練習を行っており、それほど大きな差はみられませんが)。
※ナイターの予想ポイントについては、こちらの記事もご覧ください。
ミッドナイト開催は、開催側も売上増が期待でき、ファンにとってもありがたいサービスなので、これから段々と増えていくことが予想されます。
そうなると、選手サイドでも、それに対応していかなければなりません。そして、こういった変化に対する対応力は、ベテランより若い選手ほどが高い可能性があります。
今後、ミッドナイト開催が増加した場合には、実力選手の世代交代が進むかもしれませんね!