競艇の獲得賞金はすごいけど、競艇選手の年収って実際はどれくらい?
競艇の年間獲得賞金ランキングを見ると、1年間で億単位を稼ぐ選手がいることがわかります。
しかし、手取りとしては実際にどれくらい貰っているのかわかりませんよね。
そこで今回は、競艇選手が稼いでいる年収について、詳しくまとめてみました!
競艇選手の最高年収は?
トップレーサーにもなると年間で稼ぐ獲得賞金が1~2億円台にもなりますが、当然これには税金がかかります。
例えば、賞金王決定戦の優勝賞金は1億円ですが、実際に選手の手元に残るのは約7,000~7,500万円ほどと言われています。
約30%は税金などで差し引かれる、と考えてよさそうですね。
それでは、1年間で稼ぐ年収はどれくらいになるのか・・・?
2017年度の獲得賞金ランキング1位の、桐生順平選手で考えてみましょう。
この年の桐生選手の獲得賞金額は、212,241,000円・・・なんと2億円を超えています!
ここから3割引いてみると、148,568,700円。
つまり2017年の桐生選手の年収は、およそ1億4千万超えと予測できますね。
具体的な数字は経費の控除などもあるので、本人から教えてもらわないと知ることはできませんが、それでも1億円を超える年収に間違いはないと思われます。
また、過去には年収が2億円を超えた選手もいたようです!
なお、競艇選手の年度別賞金ランキングに関しては、以前に獲得賞金ランキングを紹介した記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください!
収入は賞金だけではない
競艇選手の収入のメインは獲得賞金にありますが、それ以外にも収入となるものがいくつもあります。
これはレースに出場する選手すべてが貰えるものから、一部の選手だけ貰えるものなどがありますので、分けて紹介していきますね。
賞金以外の主な収入
日当
レースに参加する選手が、前検日から最終日までの拘束日数に応じて1日あたりで支払われるもの。
ナイター手当
ナイター競走の時に支払われるもの。
荒天手当
レースが荒天の状況で行われた場合に支払われるもの。
完走手当
一般戦では節間で無事故だった場合に支払われるもの。
金一封
節間で全勝した場合に支払われるもの。
交通費
開催競艇場までの往復交通費が支払われます。
参加賞
お金ではありませんが、企業協賛レースでは地元特産品などの商品が参加賞として配られます。
特定条件下で得られる収入
GⅠやSG競争では、特別競走参加賞として参加選手に手当がつきます。
また、稀な例として、競艇界への貢献が称られ功労金が支払われた選手もいるんですよ。
クラス別の平均年収
2016年度の競艇選手の平均年収は、約1,600万円と公表されています。
しかし、競艇選手には4つのクラスがあり、クラスが高ければ高いほど賞金額の高いレースに出場することができます。
このことから、クラスに比例して年収も上がっていきます。
ちなみに、クラス別の平均年収は下記表の通りです。
クラス別の平均年収
2016年度のクラス別平均年収 | |
---|---|
クラス | 平均年収 |
A1 | 約2,900万円 |
A2 | 約1,800万円 |
B1 | 約1,100万円 |
B2 | 約500万円 |
クラス別の年収を見てみると、新人選手が主にいるB2クラスを除いては、最低でも1,000万円以上の平均年収となっていますね。
また、A1クラスにもなると平均年収が3,000万円近くあり、競艇選手の年収は総じて高額であると言えます。
最低年収はいくらくらい?
1番下のB2クラスの平均年収は500万円となっていますが、これはあくまで平均値なので、当然この年収より下の選手もいます。
それでは、本当に1番下の平均年収ってどれくらいなのか・・・?
極論を言ってしまうと、無収入とも言えるでしょう。
なぜなら、勝てない選手でもレースに出場すれば出走手当など出ますが、そういった選手には斡旋が来なくなったり、斡旋停止処置などがあるからです。
しかし、そこまでの選手になると自主的に引退される選手がほとんどの様で、実際にこういった選手は極わずかなのでしょう。
最低年収を予測するには1年間の斡旋数など選手によって変わりますので、具体的な数字を出すのは特に難しいと言えます。
とはいえ、斡旋が来るレベルの選手であれば、勝利数が少なくても続けられる職業だという観点から、生活していける程度には稼げているといってもいいでしょう。
賞金を獲得できない選手の最低収入例
【B2クラス・1号賞金場・月に1節・一般戦・6着・無事故】・・・といった条件で、賞金を獲得できない選手の最低収入例を考えてみましょう。
まず、6着の完走手当が12,000円あり、1節に8レース走ったとして96,000円。
そこに日当などの手当が加算されると、1節あたりおよそ15万円ほどの収入となります。
1年間で12節とすると、年収は180万円ほどということになりますね。
事故など起こしてしまうと斡旋停止で収入はさらに減ってしまいますが、これはすべて6着の計算になるので、実際にここまで収入が少ない選手は中々いないと思います。
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