競艇の舟券の買い方で「流し」や「ボックス」と呼ばれるものがあります。
これは艇番を複数選んで買い式を選択するだけで、複数の買い目を簡単に購入できる便利な方法。
買い目をひとつひとつ選ぶのは、時間もかかるし手間ですからね(笑)
そこで今回は、流し買いについて詳しく説明していきたいと思います。
舟券の流しとは?
「このレースは1から流して~」
といった表現を聞くことがあると思います。
流し買いとは特定の艇を軸に決めて、それに続く艇が決まらない時に使います。
例えば2連単で2号艇から流し買いすると、「2-1」、「2-3」、「2-4」、「2-5」、「2-6」の5点の舟券になります。
つまり流しとは、艇を選べないなら全種買ってしまおうという買い方なんです。
3連単の1から流す場合は「1-全-全」、1-3から流す場合は「1-3-全」。
「全」というのは残りの艇を全部、という意味になります。
つまり、1-3から流す場合は「1-3-2」、「1-3-4」、「1-3-5」、「1-3-6」の5点ですね。
流しの点数計算
オンラインで舟券を購入する場合は買い目の一覧が表示されるため、自分で買い目の数を計算することはありません。
しかし、競艇場でマークシートを使って購入する場合、チェックの仕方は分かっても買い目の点数が分からなければ、その舟券にいくらかかるのかも分かりませんよね。
しかし、流しの点数計算にはちょっとしたコツがあるので、覚えておけばすぐに把握できますよ。
2連単・2連複の場合
2連単の組み合わせは最大で30通りありますが、1つの艇を軸に決めた場合に紐づく艇は残り5艇(1×5=5点)。
つまり、軸1つあたり5点ということは、軸の数に5を掛けることによって計算できるということ。
例えば、1号艇と3号艇を軸に流すのであれば、「2×5=10点」になります。
2連複の場合は着順不問なので最大15通りです。
(※1-2と2-1といった組み合わせは1つとして数える)
次に、軸が複数の場合の計算方法について。
この場合は、軸が増える度に買い目の点数が1つ減ると覚えましょう。
具体的な例をあげてみますね。
- 1-2、1-3、1-4、1-5、1-6の5点(軸1つ)
- 2-3、2-4、2-5、2-6の4点(軸2つ)
- 3-4、3-5、3-6の3点(軸3つ)
そして、点数を足した合計が買い目の点数になります。
3連単・3連複の場合
3連単の組み合わせは最大で120通り。
1着固定の「1-全-全」といった場合は、単純に「120÷6=20点」と求めます。
つまり、1着艇1つにつき20通りあるため、1着候補が増えるたびに20点を足していけばいいんです。
では、1着・2着の2艇を固定した「1-2-全」の場合はどう計算するのか・・?
これに関しては固定の1-2をひとつとして考え、残りの4艇と結びつけた4通り。
2着候補を増やす場合は、候補が1つ増える度に4点ずつ足していけばいいんです。
- 1-2-3、1-2-4、1-2-5、1-2-6の4点(2着候補が1つの場合)
- 1-3-2、1-3-4、1-3-5、1-3-6の4点(2着候補が2つの場合)
こう考えると、2着候補が5艇すべての場合は5×4=20点となり、「1-全-全」と同じになりますよね。
続いて、3連複の時の計算の仕方を説明します。
「1-全-全」を3連複で買った場合は、2着・3着の着順が不問になることから3連単の半分の10通り。
次に2着まで絞った場合、今回は「1-2-全」を例として考えてみましょう。
- 1=2=3、1=2=4、1=2=5、1=2=6の4点(2着候補が1つの場合)
- 1=3=4、1=3=5、1=3=6の3点(2着候補が2つの場合)
- 1=4=5、1=4=6の2点(2着候補が3つの場合)
このように、候補1つにつき1点ずつ減っていく法則があります。
ボックス買いとの違い
流し買いとは、特定の艇を固定して買い目を絞って点数を減らした買い方。
これに対して、BOX買いは選んだ艇の全ての組み合わせを選ぶ買い方になります。
例えば、1~3号艇の3艇を選んだボックス買いの場合は「1-2-3」、「1-3-2」、「2-1-3」、「2-3-1」、「3-1-2」、「3-2-1」の6点と、3艇の組み合わせをすべて抑えています。
しかし、1コースが強くて「3-2-1」や「2-3-1」という買い目が来る可能性が低いと考えたら、この買い方は無駄な投資ということになりますよね。
このように、1着は1号艇しかないと信じて買う場合は、「1-2=3」という1流しの2・3という買い方をすれば、たったの2点で済みます。
流し・ボックスの使い分け
流し買いの基本は、「1着はこの艇しかない!」という自信があった場合で、その艇を軸にして買う時に使います。
「3着以内の艇を予想はしたけど、どれが何着に来るかまではわからない・・・」と悩む場合には、すべての可能性を抑えるためにボックス買いした方がいいでしょう。
しかし、ボックス買いは選んだ艇を全通りを選択してしまうため、可能性が薄い買い目も含まれてしまうというデメリットがあります。
これらのことから、堅いレースではボックス買いよりも流し買いをオススメします!
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