競艇の勝式のひとつである「複勝」について解説していきます。
複勝は単勝と同じように舟券が買える場所が限られているため、複勝の買い方を知らない方は意外と多いです。
しかし、複勝の舟券は当たる確率が1/3と勝式の中では1番高くて最も当てやすい買い方なので、気軽に競艇を楽しむには一番いい買い方と言えます。
複勝とは? 的中率は?
複勝とは、選んだ艇が2着以内にゴールすれば舟券的中となる買い方のこと。
競艇は6艇で競われるものなので、的中率は1/3となります。
このため、予想が当たる楽しさを気軽に味わうことができる買い方と言ってもいいでしょう!
しかし、当たりやすい反面オッズが低いため、払い戻し金額も投資額とあまり変わらないのが特徴となっています。
舟券の買い方
競艇場・電話投票・オンライン投票なら複勝式の舟券を買うことができますが、場外発売所やボートピアでは複勝式の舟券を買うことができません。
また、競艇場で複勝式の舟券を購入する場合には、専用のマークシートに記入する必要があるのですが、専用マークシートは競艇場内のどこにでもあるわけではなく、専用窓口付近にのみ用意されていることが多いんです。
そして、専用窓口もたくさんある窓口の中にひとつしかない事が多く、あまり競艇場に行かない方は場内の係員にでも聞かなければ見つけられない可能性が高いです。
電話投票やオンライン投票であれば気になりませんが、競艇場で複勝式の舟券を買おうと思っている場合は十分気をつけてくださいね。
初めて競艇場で複勝式の舟券を買う場合は、最初から係員に窓口を聞くのが一番手っ取り早いと思います。
オッズの見方
複勝式のオッズを見ると、「1.0-1.1」や「1.3-1.7」といった風に、倍率が定まっていない表示がされています。
これでは、自分の買った舟券がいくらになるのかわかりませんよね。
しかし、これを正確に知るための計算方法があるんです。
{(ハズレ舟券数÷的中フォーカス数)+1つの的中舟券}/1つの的中舟券数×0.75
この計算式の意味と具体的なオッズの計算方法に関しては、こちらの記事を参考にしてみてください。
⇒【競艇の倍率の見方】具体的な例を持ち出して解説していきます!
複勝で稼ぐ必勝法はあるのか?
複勝式は当たりやすいので、うまく立ち回れば稼げそうな気がしますよね。
しかし、いくら1/3で的中するといっても当て続けることは難しいでしょう。
それに、複勝式はオッズが非常に低くて本命を買っても元返しがほとんど。
また、購入者や多かったり投資金額が大きいと、購入時は高配当であってもすぐに倍率が下がってしまうんです。
このため、大金を賭けて薄利を狙うといった方法も意味がありません。
つまり、必勝法はないと言ってもいいでしょう。
複勝ころがしについて
複勝ころがしという買い方は、複勝で当たった配当をそのまま次のレースの複勝に賭けていく事でお金を増やしていこうという方法。
これは満足したところで終了するか、はずれて負けるまで続けていきます。
例えば、100円の投資でオッズが2倍の艇で勝ち続けたとすると、「100円→200円→400円→800円・・・」と膨らんでいきます。
もし1日12レースすべてを2倍のオッズで当て続けた場合には、たった100円の投資で40万円以上稼げる計算になります。
このようにコロコロと雪だるま式に増えていくことから、「ころがし」という名前がついているんですよ。
ころがしは稼げる?
さて、いかにもおいしそうな例を持ち出しましたが、現実的には複勝ころがしで儲けることは難しいでしょう。
なぜなら、複勝式で2倍も付く艇を選んで12連続で当て続けるというのはまず不可能、と言えるからです。
本命の複勝オッズは基本的に元返しや1.1倍などと低く、逆に2高配当となる艇は2着以内に入る可能性は低くなります。
このことから、堅実なころがしをしたとしても儲けと呼べるほどの金額は稼げないでしょう。
しかし、数レース程度に限定して勝負してみるには、複勝ころがしは面白い買い方だと思いますよ!
また、荒天などレースが荒れやすい状況であれば人気のない艇が飛び込むこともあるため、短期的な複勝ころがしでも的中させることができればそれなりに大きく儲けることができるかもしれませんね。
複勝が高配当になるケース
まず前提として、競艇の配当は勝式ごとの売り上げからテラ銭を除いた分が配当金となります。
つまり、複勝で得られる最高の払い戻し額は、複勝式の売り上げの75%までということ。
そして、複勝式は1レース平均だと約7,000円前後の売り上げしかないため、基本的には高配当となるケースはありません。
ただ、複勝式が売れるレースも少なからずあり、稀に高配当が飛び出すこともあるんですよ。
例えば、2002年8月22日に児島競艇場の第6レースにおいて、複勝式の払い戻し金額が249,810円という高配当が飛び出したことがあります。
その時の複勝式の売り上げは、なんと599万5,900円!!
この異常な売り上げの理由には、どうやらあまり競艇に詳しくない方が人気のある選手の複勝に大金を投資したことにあったようです。
このように、複勝で高配当が飛び出すケースは複勝式が売れているレースが条件となります。
さすがにこのようなケースは極めて稀であり、2度とないかもしれませんけどね(笑)
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