全国24か所の競艇場は、どこへ行っても、威勢のいい掛け声で屋台からお客さんに呼びかけをしている予想屋さんがいます。
黙って台の上に100円を置けば、予想を書いた紙を渡してくれます。
予想屋さんは、趣味で予想しているのではなく、それを売り物として収入を得ているプロの方たちです。
初心者のうちは近づきがたく、とっつきにくいかもしれませんが、慣れてしまえば面白いので、ぜひ予想屋さんを活用してみましょう!
この記事では、競艇場にいるプロの予想屋さんの予想の活用方法など、予想屋さんについてまとめてみました!!
予想屋さんとは?
予想屋さんというと、少し胡散臭さを感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、実は予想屋さんには「ボートレースアドバイザー」という正式な名前があります。
競艇場内にいる予想屋さんは、ちゃんと許可を得て営業しており、下のようなルールも定められています。
- 予想料は1回あたり100円※
- 舟券発売が締切になったら、自分の予想をプラカードで表示すること
※全レースまとめ買いの場合は600円と割安になっていたり、まとめ買いしか受けつけていない予想屋さんもいます。
彼らは、それぞれの独自の考え方や、持っている情報からレース展開を予想し、それを聞きに集まるお客さんに向けて解説をします。
そして、肝心の予想結果の部分については、解説に納得できればお金を払って購入する仕組みとなっており、購入すると予想結果が書かれた小さな紙をくれる形が主流です。
予想屋さんは個性豊かな方が多く、トーク力や的中率など様々な違いがあることから、それぞれにファンが多くいます。
有名なところですと、平和島にはマルキンと呼ばれる人気の予想屋さんがいます。
予想屋さんにも当たる日と当たらない日がある
予想屋さんは、その競艇場で開催があると必ず開店しているため、まさに年がら年中、予想をしていることになります。
素人目には判断がつかなかったりする部分についても、当たりとまではいかずともレース結果に絡む船番はしっかり予想できていることが多いです。
そして、ずっと予想をしていれば、「やたらと当たる日」も出てくるようで、そういう時はその予想屋さんの前には大勢の人だかりができていたりします。
そして、よく当たっている予想屋さんには、お客さんからご祝儀が出ることがあります。
予想屋さんは、ご祝儀をもらうと、これ見よがしに鋲で板に打ち付けておきます。
そのため、ご祝儀が沢山付いている予想屋さんは、その日は良く当たっているということになります。このような予想屋さんを見つけたら、是非とも買ってみましょう。
なお、その日、絶不調で全く当たらない予想屋さんというのもおり、そういった予想屋さんの屋台には誰もおらず、ご祝儀も付いていません。
このような外してばかりいる予想屋さんが分かれば、逆に買ってはいけない舟券が分かるので、的中率を少し上げることができます。ですが、1回100円の当たらない予想を何度も買うのは、お金がもったいないです。
そこで、予想屋さんは締切後に自分の予想をプラカードで表示する義務があるので、それをメモしておくと、一定の傾向が見えることもあり、それを参考にする手はあります。
同じ予想屋さんから購入するメリット
もう1つ、予想屋さんの面白い使い方があります。それは、目をつけた特定の予想屋さんから毎回予想を買い、仲良くなることです。
予想屋さんも人の子ですので、良く買いに来るお客さんとは、段々と顔なじみになります。予想屋さんは競艇に関する知識・情報を豊富に持っているので、仲良くなると色々と教えてもらえます。
また、誰でも舟券を買う前に自分で予想を立てると思いますが、自分の予想と顔なじみの予想屋さんの予想が一致した時は勝負、不一致の場合は買う量を減らす・・・という具合に、自分の予想と予想屋さんの予想を比べて、買う舟券の金額を調整するのがオススメです。
なぜ、こんな方法が有効かというと、レースには、①どうにでも展開しそうなレースと、②決まった展開になりそうなレースがあり、後者の方が予想しやすく当てやすいからです。
ですが、自分1人で予想していると、どうしても①と②の区別が曖昧になってしまいがちです。
そこで、予想屋さんという第三者の意見を参考にするわけです。予想屋さんと予想が一致した時は、②の可能性が高いと判断するわけですね。
競艇に限らず競馬でも競輪でも、いつも勝負していたら必ず負けてしまいます。高確率で勝てるレースは決して多くありません。
勝てるレースでは出来るだけ沢山稼ぎ、勝てないレースでは損を最小限に抑えるのがポイントです。その判断材料として、予想屋さんの予想を使いましょう。
その他のネタ
予想屋さんにはどうやってなるのか!?
場内の予想屋さんは、完全なる自営業。
競艇場の新規開場時に一定数の募集がかかり、それに応募すればなることができます。
しかし、現在では新規開場はもうありませんので、予想屋さんの新規募集はまずありません。
現在、開業している予想屋さんは、「場内予想屋さんを開業する権利」を持っており、それがないと開業することができません。
そして、ほとんどの予想屋さんは、引退すると自分の身内や弟子に権利を譲るので、普通のファンが予想屋さんになることは、まず出来ないようです。
※なお、例えば、平和島の予想屋さんの多くは江戸川にも出店権利を持っており、レースが重複しない日は江戸川に行くこともあるようです。
本記事のライターのエピソード
以前、平和島に通っていた頃、仲良くなった予想屋さんがいました。
まぁまぁの的中率だったのですが、あるレースで妙に1-3が気になるなと思っていたら、なんとその予想屋さんが、「このレースは一本!」と言っています。つまり1点買いで大丈夫というのです。
そこで、いつものように予想を買ってみたら、なんと1-3と書いてあるではないですか。
実は1-3はあまり人気がなく、配当は10倍以上。他にA1級レーサーがおり、人気はそちらに集まっていました。
「これは勝負かも」と思い、1-3の1本で、大張りの勝負に出ました。負けたらその日はこれで退散するつもりでしたが、見事にそのレースは1-3で決まりました。
その予想屋さんに「大きなご祝儀」を渡したことは言うまでもありません。「おめでとう!」と言ってくれて、固い握手を交わしました。
予想屋さんは、競艇場の名物のひとつ?であり、先生になってくれたり、仲間にもなってくれたり、独特で面白い存在ですね。
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