美しすぎるママさんレーサー

美人ボートレーサーランキングでは常にトップ10には入る魚谷香織選手。でも既婚者ですから「美しすぎるママさんレーサー」と言うのが彼女のキャッチフレーズです。
ただし、美しいだけで実力がなければ注目されない勝負の世界ですから、二人の子供がいて二度の産休があっても常に人気あるのは、美しいだけでなく彼女に本当の実力があるからです。
夫は同じボートレーサーの青木幸太郎選手

競艇界には約200人の女子選手がいますが、半数近い約80名が既婚者です。そして、選手同士の結婚が半分以上を占めています。
彼女の結婚は2010年、お相手は同じボートレーサーで、やまと学校でほぼ同期生の青木幸太郎選手です。彼女は最初から、ちょっとチャラいけど「気になる存在」だったようですが、青木選手は全く記憶になかったそうです。
選手になってから数年後、イベントで一緒になった魚谷選手を見て「こんなかわいい子が学校にいたかな?」と驚いたそうです。
それもそのはずで、彼女はやまと学校当時は五厘の坊主頭にしていたのです。
そして、付き合いはじめたある日、公開したサプライズのプロポーズでゴールインしたそうです。そんな魚谷選手のボートレーサーとしての魅力に迫ってみましょう。
岩崎芳美選手を見て競艇選手を志す
先ずは、プロフィール。
魚谷香織(うおたに かおり、本名 青木香織)、1985年4月26日山口県下松市生れ、35歳。身長154cm、体重45キロ。血液型AB型。
福岡支部、登録番号4347。96期。A1級。
山口県立華陵高等学校在学中、岩崎芳美選手の女子王座決定戦の優勝をテレビで見て競艇の世界へ進むことを決意。やまと学校の受験を決めました。
中学・高校時代はハンドボールの選手として活躍し、高校時代にはインターハイにも出場しています。やまと競艇学校時代にはリーグ戦の勝率が4.21(優勝1回、準優勝2回)と好成績を残しています。
初勝利はデビューから1か月後
デビューは、2005年5月14日 徳山競艇・一般戦。初勝利はデビューから約一か月後、6月11日 児島競艇・一般戦です。
6コースから見事な捲りで初勝利を飾りました。デビューから3年後、2008年3月4日 津競艇・G1「JAL女子王座決定戦競争」でG1初出場ながら1日目の第1レースで初勝利。
同年8月7日 びわこ競艇・「オール女子戦 アクアンビューティー選手権」で初優勝を飾りました。
2009年1月には徳山競艇場の地区スター候補生に選出され、2009年7月には勝率6.59の成績でA1級に初昇格しました。
2010年1月25日 徳山競艇「BOATBoyカップ」で優勝(通算2回目)
2010年3月7日「JAL女子王座決定戦競走(下関競艇場)」でG1初優出
2010年4月16日 住之江競艇での「男女ダブル優勝戦」で優勝
2010年7月4日 下関競艇「WEB競艇TV杯争奪戦」で優勝
結婚して山口支部から福岡支部へ
2010年11月5日に同じ競艇レーサーである青木幸太郎さんと入籍し、山口支部から福岡支部に移りました。
2011年5月25日 「笹川賞競走」の2日目第1レースでSG初勝利。
2011年9月 鳴門競艇のG1「大渦大賞」を途中帰郷、同年秋より産休に入りました。このため出走回数が不足し、2012年前期からA2級に降格。
2012年11月1日 住之江競艇の「モーターボートレディスカップ」で復帰、復帰初戦で優勝戦進出。
二人の子供、更に三人目を妊娠
魚谷選手には2012年に生まれた長男・丈虎(たけとら)くんと2017年に生まれた長女の美輪(みまる)ちゃんの二人の子供がいますが、現在3人目を妊娠中と言うことを今年5月にブログで発表しています。
また、しばらく姿が見られなくなるのは寂しいですが、今年中には3人の子供のママになる予定です。
イン戦より捲りや捲り差しが得意
ここで、魚谷選手のレースの特徴を紹介しましょう。
彼女はイン戦よりもセンターからの捲りや捲り差しが得意なようで、強引な前付けやインを取りに来ることはなく、枠なりのスタートが多いようです。
そして、ターン技術がモノをいう差しは自分でも課題だと話しているように苦手なようです。
モーター整備については、女子は苦戦している選手が多いようですが、彼女は節内に整備をしてモーターを出してくるので、整備の技術はある方かもしれません。
平均スタートタイミングは0.16〜0.20でSGクラスの選手と比べると幾らか遅めのスタートタイミングです。
ただし、スタート事故(フライング)は比較的少ないので、スタートを苦にするタイプではないようです。
SGの常連にはまだなっていませんが、女子リーグ戦では常に優勝候補の一人に挙げられるので、相手が誰でも、どこのコースからでも舟券に絡んでくる力を持っています。
男子混合戦であっても十分に戦える力があります。毎年、女子の賞金ランキングでも上位クラスにランクインしてくるので、良いモーターを引き当てた節のレースであれば是非注目してみたい一人です。
ただ、第3子の出産でしばらくの間、産休に入ってしまいレースで魚谷選手を見られないのは残念ですが、元気な赤ちゃんを産んでまた「美人でかわいいママさんレーサー」として戻ってくることを心待ちにしたいと思います。