2022年に遠藤エミ選手が女子初のSG制覇を達成するなど、昨今の競艇人気は女子選手が引っ張っていると言っても過言ではありません。
毎年12月には、その年の獲得賞金が多い女子選手の中で賞金女王を決めるクイーンズクライマックス(PGI)なども開催されています。
この記事では、女子選手のみの、2018年~2023年の年度別の獲得賞金ランキング、また生涯獲得賞金ランキングの、それぞれトップ10を紹介します。
男子選手を含む総合の年度別の獲得賞金ランキング、また歴代獲得賞金ランキングは、こちらの記事をご覧ください。
年度別の賞金ランキング(女子選手のみ)
それでは、2018年~2023年の年度別の獲得賞金ランキングTOP10について見ていきましょう。
2023年度
順位 | 選手名 | 金額 |
1位 | 遠藤 エミ | 59,374,000 円 |
2位 | 守屋 美穂 | 53,501,000 円 |
3位 | 浜田 亜理紗 | 52,609,000 円 |
4位 | 長嶋 万記 | 48,229,000 円 |
5位 | 川野 芽唯 | 40,592,000 円 |
6位 | 渡邉 優美 | 40,398,000 円 |
7位 | 三浦 永理 | 40,021,000 円 |
8位 | 田口 節子 | 39,524,000 円 |
9位 | 寺田 千恵 | 37,955,000 円 |
10位 | 平山 智加 | 37,804,000 円 |
女子のトップは3年連続(4回目)で遠藤エミ選手でした。とはいえ、男子も含めた順位では37位であり、「今年は上の舞台(SG)で何も結果を残せなかったし、来年はもっと力をつけたい」とのコメントしていました。
大みそかのPG1・クイーンズクライマックスの優勝者は浜田亜理沙選手でしたが、優勝戦で争った遠藤選手・守屋美穂選手に次ぐ3位となりました。
2022年度
順位 | 選手名 | 金額 |
1位 | 遠藤 エミ | 82,668,200 円 |
2位 | 田口 節子 | 54,941,266 円 |
3位 | 平高 奈菜 | 54,641,000 円 |
4位 | 守屋 美穂 | 48,290,000 円 |
5位 | 平山 智加 | 42,150,533 円 |
6位 | 香川 素子 | 39,343,000 円 |
7位 | 高田 ひかる | 38,626,500 円 |
8位 | 中村 桃佳 | 37,815,838 円 |
9位 | 長嶋 万記 | 37,472,333 円 |
10位 | 寺田 千恵 | 36,159,000 円 |
2022年3月のボートレースクラシックで、女子選手として史上初のSG優勝を達成した遠藤エミ選手が2年連続の賞金女王。クラシックの賞金額3,900万円の加算もあり、女子史上最高額を記録しました。
2位は田口節子選手。結婚・出産・(離婚)を経て復帰したあと、しばらくはレースに元々の力強さが感じられなかったものの、最近になって復活しつつあります。その実力は折り紙付きであり、2人目の女子SGレーサーになる可能性を秘めた選手の1人です。
7位の高田ひかる選手は、もともと穴を開けがちな選手でしたが、最近では成績が安定してきつつあります。初のランクインとなりました。
2021年度
順位 | 選手名 | 金額 |
1位 | 遠藤 エミ | 64,398,000 円 |
2位 | 平高 奈菜 | 54,257,000 円 |
3位 | 田口 節子 | 53,376,000 円 |
4位 | 守屋 美穂 | 42,944,000 円 |
5位 | 渡邉 優美 | 41,867,266 円 |
6位 | 平山 智加 | 39,361,000 円 |
7位 | 小野 生奈 | 39,128,266 円 |
8位 | 細川 裕子 | 34,867,739 円 |
9位 | 西村 美智子 | 34,562,739 円 |
10位 | 寺田 千恵 | 32,512,000 円 |
遠藤エミ選手が、2位の平高奈菜選手と1,000万円の差をつけて、堂々の1位。2021年の遠藤選手は7回の優勝を決めており、うち4回がG3以上でした。2022年のSG制覇の兆しがあったと言えます。
その他のメンバーは例年と大きな変化はないようにみえますが、大山千広選手はフライングなどありランキング外に。
田口節子選手は本来の実力が戻りつつあり、3位に付けてきています。往年の女子選手のパイオニア的存在の1人・寺田千恵選手は10位にランクイン。
2020年度
順位 | 選手名 | 金額 |
1位 | 平高 奈菜 | 54,912,000 円 |
2位 | 守屋 美穂 | 48,847,666 円 |
3位 | 平山 智加 | 46,719,666 円 |
4位 | 小野 生奈 | 46,596,233 円 |
5位 | 大山 千広 | 34,925,000 円 |
6位 | 遠藤 エミ | 34,797,340 円 |
7位 | 寺田 千恵 | 34,249,340 円 |
8位 | 岩崎 芳美 | 32,349,000 円 |
9位 | 松本 晶恵 | 32,285,000 円 |
10位 | 細川 裕子 | 31,658,500 円 |
2020年は、香川の「ヒラヒラコンビ」の1人、平高奈菜選手がクイーンズクライマックス(PG1)を制して、この年の賞金女王に。出産を経て復帰した、平山智加選手も3位に付けており、2人とも女子賞金ランキングの常連となっています。
また、2位のイーグルヴィーナスこと守屋美穂選手も、他の年も含めて常にランキングの上位に名前を連ねている実力者であり、遠藤エミ選手に続き、次にSGを制覇する女子選手の有力候補としても注目されています。
2019年度
順位 | 選手名 | 金額 |
1位 | 大山千広 | 56,836,000 円 |
2位 | 遠藤エミ | 53,936,000 円 |
3位 | 今井美亜 | 45,762,000 円 |
4位 | 守屋美穂 | 44,341,072 円 |
5位 | 寺田千恵 | 41,271,000 円 |
6位 | 松本晶恵 | 38,627,000 円 |
7位 | 田口節子 | 36,212,000 円 |
8位 | 日高逸子 | 35,931,500 円 |
9位 | 平高奈菜 | 34,310,000 円 |
10位 | 香川素子 | 33,690,333 円 |
2019年は、元レーサーを母親に持つ大山千広選手が、レディースチャンピオンで史上最年少の優勝を飾るなどして賞金女王に。本年の1年前ほどから注目を集め出してはいましたが、一躍、大山フィーバーを巻き起こしました。
その他の注目点は、3位に入った今井美亜選手。ただ、彼女は差しは上手いものの、スローに構えると途端に信頼度が低下し、穴を開けられることしばしばであり、2020年度以降はランクインはありません。
2018年度
順位 | 選手名 | 金額 |
1位 | 小野生奈 | 41,907,532 円 |
2位 | 松本晶恵 | 39,960,413 円 |
3位 | 山川美由紀 | 38,449,584 円 |
4位 | 遠藤エミ | 37,705,213 円 |
5位 | 長嶋万記 | 35,181,000 円 |
6位 | 日高逸子 | 34,704,000 円 |
7位 | 守屋美穂 | 33,855,679 円 |
8位 | 中谷朋子 | 32,961,000 円 |
9位 | 寺田千恵 | 31,662,000 円 |
10位 | 竹井奈美 | 30,282,400 円 |
2018年は、スタートはそれほど早くないが、勝利数を積み重ねていた小野生奈選手が辛くも1位。
松本晶恵選手は、差しで着を残して、2位にランクイン。ただ、その後はやや伸び悩んでいる様子が見受けられます。
3位には、まだまだ女子トップレーサーの1人として位置づけられる山川美由紀選手がランクイン。スタートもキレキレで、勝負勘の鋭い選手であり、長く活躍できているレーサーです。
その他の名前をみても、スタートにキレがある選手、長く活躍しているパイオニア的存在のレーサーが多くランクインしています。この年のあと、新星のレーサーが上位に食い込んできて、名前の入れ替わりが発生しているように思われます。
生涯獲得賞金ランキング(女子選手のみ)
次に、これまでの生涯獲得賞金ランキングTOP10について見ていきましょう。
※なお、こちらのランキングはやや古く、2021年時点のものになっております。信頼できるデータソースでの最新のランキングが見つかった場合、更新予定です。
順位 | 選手名 | 金額 |
1位 | 日高 逸子 | 10億2,082万円 |
2位 | 山川 美由紀 | 10億887万円 |
3位 | 寺田 千恵 | 8億8,859万円 |
4位 | 谷川 里江 | 7億8,203万円 |
5位 | 鵜飼 菜穂子 | 7億2,747万円 |
6位 | 角 ひとみ | 6億9,946万円 |
7位 | 海野 ゆかり | 6億9,148万円 |
8位 | 渡辺 千草 | 6億1,513万円 |
9位 | 高橋 敦美 | 6億1,204万円 |
10位 | 柳澤 千春 | 5億8,599万円 |
1位のグレートマザー・日高逸子選手、2位の山川美由紀選手は、獲得総額は10億円を超えており、すさまじいの一言です。
なお日高選手は、2024年時点で年齢は62歳と、現役選手の中でも最古参の選手の1人。病気による欠場なども乗り越え、未だに活躍を続けています。
日高選手についてはこちらの記事でも取り上げているので、是非ともご覧ください。末永く頑張って欲しいですね。
3位の寺田千恵選手もレジェンド級の存在です。女子で初のSG優勝戦の1号艇に乗ったこともあり、今でも毎年のように女子賞金ランク上位の常連であるレース巧者です。
※女子のビッグレースなどについては、こちらにまとめています!