
競艇では、ルール違反や事故によって、「減点」や「事故点」といった処罰が与えられます。
さらに、選手のデータなどを見ると、「事故率」という項目があることにお気づきでしょう。
「事故率」は、その選手が起こした「事故点」から計算されるものですが、これは舟券予想、場合によっては選手のキャリアにも大きく関わってくる重要な指標なのです!

この記事では、「事故点」と「事故率」について分かりやすく解説していきます!級別審査期間において事故率が一定値を超えると、重いペナルティが与えられてしまいます。
「事故点」と「事故率」
まずは、こちらの表をご覧ください。

出典:BOAT RACE
「事故点」とは、フライングや妨害失格、選手責任による失格・欠場、不良航法・待機行動違反などで選手に科せられる点数のことです。
競艇選手には、毎年2回の「級別審査対象期間」が設けられており、前期が5月1日~10月31日(適用:1月1日~6月30日)、後期が11月1日~4月30日(適用:7月1日~12月31日)です。

この「事故点」は、それぞれ5月と11月から始まる級別審査対象期間中は累積加算されて、期間が終わるとリセットされます。
そして、累積加算された「事故点」の合計を、選手がレースに出走した回数(出走回数)で割ったものを、「事故率」と言います。
A1級の選手であろうと関係なく、1番下のB2級へ降格されてしまうので、とても重いペナルティと言えますね・・・
2025年5月からの改正
モーターボート競走会は、2025年5月1日より、途中帰郷防止対策とスタート事故防止対策のため、以下の2点を改正しました(記事はこちら)。
- 各級別の出走回数の基準において、A1級は90回以上(変更なし)、A2級は80回以上(+10回)、B1級は65回以上(+15回)の出走が必要。
- 級別審査対象期間内での2回目以降のフライングについては30点の事故点(+10点)を追加。但し、それが優勝戦であった場合は50点の事故点(+20点)を追加。
特に2番目が重要で、この改正により、2回目のフライングを切ってしまった選手は、極めて厳しい立場に立たされることになりました。
というのも、「事故点」のペナルティが大きすぎるため、フライング休みによる出走回数の減少を考慮すると、これを0.70未満に下げることが難しく(=B2降格を避けるのが難しく)なってしまったのです。
この状況に陥っている有名選手に毒島誠選手がいますので、こちらの記事も参考にして下さい。
「減点」との違い
なお、「減点」は「事故点」とは関係なく、節間で選手が持つ勝ち点から引かれるものになります(対象は待機行動違反や転覆など)。
※勝ち点は、レースの順位によって与えられるもので、優勝戦へすすむための点数です。
「減点」が多いと、節間でどんなに勝っていても点数が足りず、準優戦や優勝戦へ進出できない・・・ということになるわけですね。
「魔の8項」や「向上化ルール」との関係
競艇関連の記事などを読んでいると「魔の8項」という言葉が出てきますが、この正式名称は「選手出場あっせん保留基準第8号」と言います。
これは何かというと、勝率や事故率が悪すぎる選手は、一定期間レースに出れないというもの。
「勝率3.00未満」「事故率1.00以上」の選手は、6か月間あっせん保留となり、レースに出場できなくなる・・・というものです(なお、勝率はデビュー3年間は猶予)。
こちらについては、50走以上した選手が対象になるため、危ない選手は出走回数を意図的に減らして対処するケースが多いです。
また、「向上化ルール」とは、正式名称は「競走の公正確保及び競技水準の向上化に関する規程」です。
こちらは、一定期間の通算で、成績が悪い選手には引退勧告があるというもの。
4期=2年通算で、「勝率3.80未満」「事故率が0.70以上」の選手には、引退勧告がなされます(他にも、選手登録から35年以上の選手に関する規定もあります)。

このように、「事故率」は選手生命に影響しかねない重要な指標なので、選手達はフライングを起こさないよう日々苦労しています・・・
「事故パン」とは

これまで説明した通り、「事故率」が0.70以上だと、様々な不都合があることがわかりました。
このような、選手の「事故率」が0.70に近い、もしくは期間内に0.70を超えてしまっている状態を、「事故パン」(=事故でパンパン)状態、と呼んでいます。

また、「事故率」0.70以上により、階級がB2に降格してしまった選手のことを「事故パン」と呼ぶこともあるようです。
ちなみに、「事故パン」状態の選手は、「事故率」を下げることに一生懸命になり、果敢なスタートが切れなくなってしまったりするため、レースでの活躍が期待できないと言われています。
そのため、舟券予想に際しては、選手の「事故率」についてもチェックするようにしましょう。



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