競艇ではルール違反や事故によって、減点や事故点といった処罰が与えられます。
選手のデータなどを見ると、事故率という項目があることにお気づきでしょうか?
これはその選手が級別審査期間において、起こした事故の累積から計算されるもの。
事故率が一定を超えてしまうと、重いペナルティが与えられてしまいます。
事故点
事故点とは、フライングや選手責任による失格や欠場で選手に科せられる点数のことです。
競艇ではフライングを起こしてしまうと、一発で斡旋停止となってしまうほどの重いペナルティを課せられます。
また、このペナルティを受けても、事故点が帳消しになるわけではありません。
事故点は5月と11月から始まる級別審査期間ごとにカウントされ、期間が変わる時にリセットされます。
この間に起こした事故の点数は減ることはなく、常に加算されていきます。
なお、状況別の事故点については下記表の通りです。
状況別の事故点 | |
---|---|
状況 | 事故点 |
不良航法・待機行動違反 | -2点 |
レーサー責任外の失格・欠場 | 0点 |
レーサー責任の失格・欠場 | -10点 |
妨害失格 | -15点 |
優勝戦以外でのフライング | -20点 |
優勝戦でのフライング | -30点 |
事故率
事故率とは階級審査期間に加算された合計事故点を、選手が出走した回数で割ったものです。
事故点の合計÷出走回数=事故率
事故率が期間の終わりの時点で0.7以上になると、その選手はB2級へ降格となります。
A1級の選手であろうが関係なく1番下のB2級へ下がってしまうので、とても重いペナルティと言えますね。
※選手の事故点・事故率一覧はこちらのサイトが参考になります
⇒宮島競艇フリークス
事故パンとは?
事故パンというのは、事故率により階級が降格したことを表します。
実際、前期にA1級で終了した選手が後期にはB2級となっていて驚くことがありますが、この選手は事故パンが原因で降格した・・・ということですね。
また、事故率が0.7点に近い、もしくは期間内に0.7点を超えてしまっている状態を、事故パン状態と呼んでいます。
それと、事故パン状態の選手は事故率を下げることに一生懸命になるため、レースでの活躍が期待できないと言われています。
あまりこういった機会はないですが、予想のファクターのひとつになりますね。
減点とは別物!
競艇には事故点とは別に、減点される違反もあります。
減点は事故点とは全く関係なく、節間で選手が持つ勝ち点から引かれるものになります。
対象となるのは待機行動違反や転覆など。
この勝ち点はレースの順位によって与えられるもので、優勝戦へすすむための点数です。
この違反による減点が多いと、節間でどんなに勝っていても点数が足りずに優勝戦に出られない・・・といったことになるわけですね。
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