今回は、競艇のボートの仕組みやスピード、そして中古のボートや価格について紹介したいと思います。
競艇のレースを生で見たことがあれば、最高速に達したボートのスピードやモーター音、モンキーターンといった技術に何度も目を奪われたことがあるでしょう。
とは言っても、ボートの仕組みをしっかりと理解している方は、かなり少数派なのではないかと思います。
競艇ボートの仕組み
競艇ボートの仕組みや構造に関しては、全ての選手が使用するボートが共通の仕様となっているため、基本的にはボートそのものの個体差はないということになります。
ボートの全長は全長は289.5㎝で、全幅は133.6cm。
重さは70kgで、ボートは木製となっています。
艇底の構造に関しては、かつてはV字型のランナバウトが使用されていました。
しかし、現在では廃止されて、艇底がフラットで中央にフィンがついているハイドロプレーンというタイプが用いられています。
一説にはランナバウトタイプのほうが操舵技術が難しい点があったということですが、真相はどうだったんでしょうね。
それと、競艇のボートにブレーキはありません。
そのため、スロットルレバー(車でいうところのアクセル)を離し、モーターの出力を落とすことで減速します。
旋回する時は一旦ボートを減速させてハンドルを回し、そこからスロットルレバーを徐々に握って加速しながら、ハンドルを戻して直線に向かいます。
ちなみに、ボートには正座で座るような体勢で乗っているんですよ。
最高スピードと平均スピード
競艇ボートの最高スピードは、一般的には時速80kmと言われています。
競艇ボートに使われているエンジンの排気量は400ccですから、バイクの普通二輪と同等のエンジンということになります。
水という負荷を考えると、そういったエンジンで時速80kmものスピードが出るのもすごいですね。
しかし、競艇ではターンの度に減速することになるため、最高速で走る距離はそれほど長くはありません。
競艇のレースは約1,800mで争われ、平均レースタイムは1分49秒ということを考えると、ボートの平均時速は約60kmということになります。
ボートの価格や中古事情
競艇ボートはヤマト発動機という会社が一手で製造しており、各競艇場と学校へ年間1600艇出荷しています。
新品の値段はおおよそ60万円と言われています。
しかし、バックギアがついていなかったりと競技用に作られているボートということもあり、一般の人は操縦してはいけないことになっていることに加え、ボートは1年しか使えないということもあり、残念ながら中古でボートが出回りません。
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